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  • 第2章:左派と右派のあいだ──毛沢東はなぜ死な(ね)ないのか──(2)「現代中国――現在と過去のあいだ」

    4.16.2013 梶谷懐第6回 第1章:左派と右派のあいだ ──毛沢東はなぜ死な(ね)ないのか──(2) 毛沢東像:新疆ウイグル自治区カシュガル、著者撮影、1997年 ■ 中国の「人権」と新左派 前回の連載で、以下のように書いた。 中国の左派はそもそも「普遍的人権」の尊重というところから出発していない。だから、普遍的人権や言論の自由を盾に政権を批判する、現代中国で言うところの「維権(権利擁護)運動」は、たとえそれが行政によって立ち退きを余儀なくされた人々など、明確に「弱者」の立場に立った行為であっても、左派からは白い目で見られることになる。 ここで、「左派」の主張と、いわゆる人権問題との関係について、近年の中国社会の変化をふまえながらもう一度整理しておこう。 社会主義国家としての中国にとって普遍的人権論、すなわち天賦(てんぷ)人権論は「ブルジョワ階級的民主主義」の思想として

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