子宮収縮の誘発、促進ならびに子宮出血の治療の目的で、次の場合に使用する。 分娩誘発、微弱陣痛、弛緩出血、胎盤娩出前後、子宮復古不全、帝王切開術(胎児の娩出後)、流産、人工妊娠中絶 2 取り上げた経緯 当会議では、2000年に子宮頸官熟化剤「マイリス」について厚生省と学会に要望書を提出し、公開会議などを通じてマイリス問題を明らかにしてきた。一方で、子宮収縮剤の使用による事故も減少せず、裁判例も多い。陣痛促進剤による被害を考える会では、子宮収縮剤による事故を減らすために、厚生労働省交渉等を通じて添付文書の改訂を要望しているが、放置されている。2006年に6月、厚生労働省は、日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会が発表した「子宮収縮薬による陣痛誘発・陣痛促進に際しての留意点」の活用を臨床現場に通知した。そこでは子宮収縮剤の安全な使用方法を詳細に記述しているが、その内容が添付文書に反映されていない。