毎年12月に開催されるホーンビル・フェスティバルで、観光客に伝統の装束と習慣を見せるナガの人々。ナガは、インドの北東部とミャンマー国境にまたがる地域で独立を求めて長い戦いを続けており、今でも緊張状態が続いている。 顔面に彫られた刺青は色あせても、ノキイング・ワンナオ(Nokying Wangnao)が60年前に初めて狩った人間の首を忘れることはできない。それは、幼い少年の首だった。 ワンナオは、インドとミャンマーの間の辺境地域、霧に覆われたナガの丘陵地帯に今も住む、かつての首狩り族の1人だ。筆者がホンフォイ(Hongphoi)村のわらぶき小屋で彼に会ったとき、彼は頭蓋骨をかたどった銅のネックレスを5つ――1つにつき1つの首を狩ったことを意味する――を身につけながら、竹籠を編んでいた。 ナガ人のかつての首狩り族が、他の部族のメンバー殺害を振り返る。この習慣は、キリスト教への改宗とともに消滅し