GMO情報: Btワタに抵抗性発達 -対策は緩衝帯と複数トキシン品種- 害虫防除用の遺伝子組換えBtトウモロコシやワタの商業栽培が始まって10年以上が経過した。気になるのは害虫側に抵抗性が発達して、Bt作物の効果が低下することだ。2008年2月の Nature Biotechnology 誌で、米国アリゾナ大学の Tabashnik 教授らのグループが、米国南部のコットンベルト地帯の一部地域でアメリカタバコガ集団に顕著な抵抗性の発達が確認されたことを報告した。Bt作物では初めての抵抗性発達確認ということで、欧米のメディアは 「初事例 (first documented case) 」 という見出しで報道し、一部は 「ワタ害虫の抵抗性進化」 を強調した。 この調査では、米国、スペイン、豪州、中国など、広い面積でBt作物が商業栽培されている地域の主要害虫6種(ワタ害虫4種、トウモロコシ害虫2種