去る8月初旬、The Huffington PostのBlogに、ペーター・コーヘン論文がオランダ語から英訳されて投稿された。それを見た私は、すぐ身近な少数の知り合いに、その中味の重要性を知らせたりしたが、このたび、それを日本語訳し、この「終わることのないパレスチナ紛争の根因:それをどう正すか」という論説をハフポスト日本版にて広く紹介することにした。その論説の出現に私が注目しているわけを、ここに記しておく。 オランダの社会学者で、EUにおける薬物(麻薬)問題・政策の研究組織者として国際機関でも活躍してきたペーター・コーヘン(1942年ナチ占領下オランダのハールレム生まれ)が、今度はやや方角を変え、パレスチナ紛争について、満を持し機を捉えるかのように、「歯に衣着せぬ」大胆な発言をおこなった。彼は、中東和平やイスラエル・パレスチナ和解の二国家方式・一国家方式などについて取り沙汰する世間一般の議
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