フラットファイルとクリアファイル、教科書の幅の違いはそれぞれわずか1センチ。この差がランドセルを変えている 来春の小学校新入生に向けたランドセル商戦がピークを迎える。昨年始まったランドセルの大型化はさらに進行。色、形ともに幅が広がっている。【田村佳子】 100個以上のピカピカのランドセルを並べた西武池袋本店(東京都豊島区)の特設売り場。「男は黒、女は赤」という常識は過去のもので、女児用はカラフルだ。さまざまな色味のピンク系を中心に、水色、紺、黒、茶もある。黒か紺程度しか選択肢のない男の子は関心が薄く、「女の子は自分で選ぶ」と担当の大澤由香係長。今季は子役の芦田愛菜さんがCMで茶色のものを背負った影響で、茶系の人気が高いという。 売り場の8割は「A4クリアファイル対応」サイズだ。従来品の内寸は幅21・5センチ、深さ28センチ程度で、クリアファイル(22センチ×31センチ)を使うとファイルが多