永瀬拓矢にはこれまで数え切れないくらい取材を重ねてきた。藤井聡太を始めとしていろいろな棋士について尋ねてきたが、永瀬の中で特に信頼が厚いのが同世代の高見泰地だと私は思っている。永瀬は困ったことがあると高見に頼ることがあるし、高見もそれに全力で応えようとしているのが窺えるからだ。 永瀬は1992年9月5日生まれ、神奈川県横浜市出身。 高見は1993年7月12日生まれ、神奈川県横浜市出身。 学年は永瀬が1つ上だが、出身地が同じ2人は小学生の頃から盤上でしのぎを削ってきた。そしてタイトルを獲得する棋士の多くが10代でプロ入りする将棋界で、2人とも当然のようにティーンで棋士になった。そのまま2人の指す場所は、誰もが憧れるタイトル戦の大舞台に移っていったのである。 永瀬との25年にわたる歩みについて、高見に尋ねた。 少年時代、すでに底知れぬ怖さが 高見が初めて永瀬と出会ったのはいつだったのか。 「小