報道各社の世論調査で高市内閣の支持率が急落している。外国人問題を取材するライターの九戸山昌信さんは「賃上げが進まず、期待を裏切られたと感じるのではないか。日本人の給料が上がらない理由の一つは、高市首相が進める外国人労働者受け入れ政策だ」という――。(前編/全2回) インバウンドが増えても日本人の給与が上がらない 「外部不経済」という経済用語をご存じだろうか。 企業の営利活動などに伴い発生する弊害が、対価の支払いのないまま無関係な第三者に不利益や損害を与える現象を指す。かつての公害がそうだったように、当事者意識が薄く、因果関係の証明が困難なほど蔓延しやすい。今の日本で言えば、インバウンド観光と外国人労働者受け入れ、つまり日本社会と外国の「内外差」(文化や賃金水準の差)を利用した政策がその条件に当てはまる。政策からもたらされる利益と負担の行方が異なるのだ。 インバウンド観光では最前線の京都市の