だが結果として、手塚・石ノ森はいずれも60歳で早逝し、水木は93歳の天寿を全うした。 「忙しくてろくに寝ていない」と、なぜか自慢げに言う人は多いが、睡眠時間と共に実は自分の寿命をも削っていることを胸に刻むべきだろう。 しかし、動物が睡眠を必要とするのは実に不思議なことだ。活動可能な時間は大いに減るし、寝込みを敵に襲われるリスクも大きい。にもかかわらず、眠らない動物は進化の歴史を勝ち抜けなかった。イルカなどには脳が半分ずつ交互に眠るものがいるし、空を飛びながら眠る渡り鳥さえも存在する。 脳の老廃物は睡眠によって流れる こうまでして睡眠が必要な理由は、いろいろいわれている。もちろん脳の休息時間でもあるし、起きている間に得た情報を整理し、脳内に定着させてゆく時間でもある。動物が生き抜くためには、こうした作用が不可欠なのだ。そして最近、睡眠の新たな効能が発見された。 どうやら睡眠は、脳内の清掃時間