1979年に創刊し、2004年に休刊した月刊誌『噂の眞相』は、総理大臣から検察、芸能界まで、数々のスキャンダルを報じた。大企業の広告を断り、発行部数20万部に上った。そんな雑誌にも、批判できない相手がいた。『スキャンダル雑誌のつくりかた 「噂の眞相」人名録』(講談社)の著者で、執筆陣の一人だった評論家の佐高信さんが、関係者の証言から、編集長・岡留安則が守った自由と、その限界をたどる――。 大企業の広告を取らなかった理由 「今こそ、あの『噂の眞相』があったら」と、ためいきまじりにつぶやくのは、私だけではない。「国境なき記者団」が2026年に発表した「報道の自由度」で、日本は62位。G7の中では最も低いレベルをキープしている。 公文書改竄かいざんの森友問題や、裏金と統一教会に真っ黒にされた自民党の腐敗の問題も解明されないまま、高市政権の誕生とともに、まるでなかったことのようにされ、なすすべもな