米ラスベガスで開催された世界最大のテクノロジー見本市「CES」が1月9日(米国時間)、閉幕した。現地を訪れた日本工業大学大学院技術経営研究科の田中道昭教授は「強く印象に残ったのが、中国の家電大手『ハイセンス』の展示だ。同社の事例は、日本企業がこの20年で選択してきた道の『反対側』に何があったのかを、はっきりと映し出している」という――。 CESで異彩を放った「家電メーカー」 2026年のCESで、数多くのAI関連展示が並ぶ中、強く印象に残った企業がある。それが中国家電大手のハイセンス(Hisense、海信集団)だった。理由は単純ではない。AIを使ったデモが派手だったからでも、話題性のある製品を出していたからでもない。会場で目にしたのは、冷蔵庫、洗濯機、空調、調理家電といった一見すると成熟しきった家電群に、複数のAIエージェントを明確な役割分担で展開している姿だった。しかし、本当の意味で「脅