一方で、天皇の場合には元旦から各種の宮中祭祀に臨む。元旦には「四方拝」と「歳旦祭の儀」があり、3日には「元始祭の儀」が、4日には「奏事始の儀」がある。奏事始の儀は、宮中祭祀を司る掌典長が、伊勢神宮および宮中の祭事のことを天皇に報告する儀式である。伊勢神宮では、昨年から次の式年遷宮に向けての準備がはじまっている。 歌会始の儀で披露された今上天皇の歌は、「天空にかがやく明星眺めつつ新たなる年の平安祈る」であった。これは、夜明け前から行われる四方拝や歳旦祭の儀を行った際に賢所かしこどころの回廊から見た明けの明星(金星)の美しさを詠んだものである。そこには、国民の平安を祈る天皇の強い気持ちが示されている。天皇の歌は「御製ぎょせい」と呼ばれるが、まさに御製にふさわしい歌であった。 「とんぼ」を詠んだ悠仁親王 新年における皇室の行事はテレビのニュースでも伝えられるが、歌会始の儀については、全編がNHK