「独立してもさほどリスクは変わらない」 兵庫県明石市は、神戸・大阪に近い立地を持ちながら、古くから港町・漁師町として栄え、魚介類が商店街を日々賑わせる街だ。その明石に、出版業界で存在感を高めてきた出版社がある。2016年9月7日に創業した「ライツ社」だ。社員7人の小さな出版社である。 刊行数は年6〜9冊と多くはない。しかし、『リュウジ式至高のレシピ』(30万部超)や『認知症世界の歩き方』(19万部)など、ジャンルを横断しながらヒット作を生み出してきた。 代表取締役で編集長を務める大塚啓志郎さんが出版に関心を持つきっかけとなったのは、大学時代に先輩から紹介された『1歳から100歳の夢』(いろは出版)との出会いだった。何者でもない人の言葉が本になりヒット作になる。そのことに強く心を動かされ、2008年にいろは出版へ入社。 所属していた出版事業は好調だったが、別部門の業績不振に伴い2016年に会