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日経BOOKプラスに掲載されている記事、本、著者を任意のキーワードで検索することができます。 ※ISBNも検索にご利用いただけます。ISBNとは出版物固有の13桁の番号で、裏表紙に記載されています。本サイトでISBNを使って書籍を検索する際は、ハイフン(-)を省略し、13桁の数字のみを半角文字で入力してください。
人材が成長する組織とは? 人材が成長する会社には、優秀な人が集まってくるのも事実だ。ディー・エヌ・エー(DeNA)の創業者であり、日本経済団体連合会(経団連)の副会長としても活躍する南場智子氏が、「とにかくギリギリの仕事を任せること」で組織に起きる変化について語る。南場氏の著書『不格好経営 チームDeNAの挑戦』(日本経済新聞出版)から抜粋して再構成。 成長曲線は「階段型」 会社は学校でも親でもないので、人材育成が究極の目的ではないが、人材の成長を重視していない会社はない。組織の成長は人材の成長によってもたらされるからだ。また、人材が成長する会社には、優秀な人が集まってくる。 DeNAはまだまだな点も多くあるが、人材の成長という観点ではかなり高いレベルではないかと思っている。新卒入社2年目の社員に、役に立っているか、仕事はできるようになったかと聞くと、たいてい「まだまだです」と小さくなるが
株式相場には急落のリスクがある。2024年8月5日、日経平均株価は前週末比4451円安と過去最大の下落幅となった。今回の急落は米国景気の先行き懸念がきっかけだったが、調整要因の多くは海外発のものが多い。24年は、特に米国大統領選が肝となりそうだ。為替相場の動きにも注意が必要になる。日本経済新聞編集委員・鈴木亮氏の著書『日本株 黄金の時代が始まる』(日本経済新聞出版)から抜粋・再構成して紹介する。 トランプ氏返り咲きの可能性 2024年後半に向けて、米国で最大のイベントは大統領選挙だろう。共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が返り咲いた場合、米国はもちろん、日本も含めた世界経済はどんな影響を受けるのか。トランプ氏が再選を果たすと、その時は上下両院においても共和党が過半数を占める可能性が高い。そうなると選挙戦でトランプ氏が掲げる公約が実現する。 トランプ氏の公約のうち、大きなものは税金と移民
その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日はノア・スミス(著)、片岡宏仁+経済学101(訳)の『 ウィーブが日本を救う 日本大好きエコノミストの経済論 』。「序文」をお届けします。また著者から「日本の読者のみなさんへ」と発せられたメッセージもどうぞ(序文の下の「関連情報」リンクから「経済学101」のページを表示します)。 【序文 Preface】 なぜ「WEEB ECONOMY」を提唱するのか 5秒で日本への移住を決断 大学を卒業して間もない頃、ある日、友人がなにやら両手で後ろに隠し持って歩み寄ってきた。 「こいつを見たらさ。5秒後には、日本に行こうって決意しちゃうと思うよ」 「へぇ、見せてよ」 背後から取り出して彼が披露してくれたのは、『Fruits』だった。ファイドン・プレスから
内容紹介 AWSを活用した企業システム設計の勘所がわかる AWSでは、企業のITシステムの開発や構築、運用に必要なありとあらゆるサービスが提供されています。このため、たとえ同じITシステムであっても、選択可能なサービスが複数あったり、組み合わせるパターンも多数あったりします。 ここで必要なことは、ITシステムや事業活動に求められる要件に合わせて、最適なサービスを選択するということです。そのためのガイドブックとなるのが本書です。あらゆるケースを想定してアーキテクチャパターンを網羅し、それらの特徴や設計の勘所などを、豊富な図解を使いながら簡潔にわかりやすく解説しています。 アクセンチュアのクラウドソリューションを支えるメンバーが執筆しました。クラウドの先端技術に精通したプロ集団の知識とノウハウが詰まった1冊となっています。 <目次> 第1章 エンタープライズシステム基盤設計のアプローチ 1.1
テクノロジーの発展とともに注目されてきたIT業界。引く手あまたのITエンジニアという仕事はどんな仕事なのか。業界の最先端で起きていること、作り手であるエンジニアに大切な要素、プログラミングのスキル向上に役立つ知識、ITエンジニアの幸せな働き方とは…。IT業界やエンジニアの仕事に興味のある人におすすめの日経の本を5冊、紹介します。 1. 『創造する人の時代』(日経BP) 茶谷 公之著 いま、AIの時代といわれますが、AIにできない、人間だけが持つスキルは、「ものをつくること」。「何かをつくれる」人が生き残ります。どんなジャンルでも、どんな場所でも「ものをつくれる」人は強い。副業・転職・起業・・・と仕事に困ることはないでしょう。 本書の著者は、ソニー歴代プレイステーションの開発責任者の茶谷公之氏。「『ものをつくる目』で社会を見てみると、高齢化社会もAI社会もたくさんのビジネスチャンスが転がって
内容紹介 オープンソースの仮想化ソフト「Proxmox VE」の基本から活用までを徹底解説! 本書は、Proxmox VEの基本機能から実運用を想定した活用法まで幅広く解説したProxmox VEの実践的ガイドブックです。 Proxmox VEをはじめて使う人はもちろん、中小規模なサーバー環境の開発基盤を構築・運用したい人や、現在の「VMware ESXi」からの移行を検討している人にまで参考となる内容を網羅しました。 日本で唯一、仮想化技術のR&Dを手掛ける日本仮想化技術株式会社のエンジニアが、実際に手を動かしながら理解できるように解説しています。 【目次】 第1章 Proxmox Virtual Environmentの概要 1-1 サーバー仮想化とそのメリット 1-2 仮想化プラットフォームが必要とされる理由 1-3 Proxmox VEの特徴 第2章 Proxmox VEのインスト
東京・下北沢に新刊書店「本屋B&B」を開業し、“小規模書店業界”のリーダー的存在の一人である内沼晋太郎さん。内沼さんのインタビュー最終回は、経済産業省が検討している書店支援策について。「国や自治体が書店を支援すること自体は歓迎だが、できることなら一律支援ではなく、頑張っている書店を応援するものにしてほしい。魅力的なイベントや特色のある棚作りなどへの支援であれば、地域全体の文化を活性化させるきっかけにもなる」。 韓国ではプログラムへ支援 2024年3月、街中の書店が急速に減少しつつある現状に対し、経済産業省が書店振興プロジェクトチームを立ち上げ、対策に乗り出すことになりました。現在は書店へのヒアリングを終え、「関係者から指摘された書店活性化のための課題(案)」を公表してパブリックコメントを集めた段階ですが、このように国が書店業界を支援しようとすることをどう思いますか。 内沼晋太郎さん(以下、
深層学習など最先端の技術の実用化を進める注目のAIベンチャー、Preferred Networks(PFN、プリファードネットワークス)。同社には、PFNの前身となるPreferred Infrastructure時代から13年間続く毎週開催の読書会があります。前編では、読書会を始めた経緯や狙いを同社の山本勝也さん、海野裕也さん、鈴木脩司さんに聞きました。また、実際の読書会の様子もリポートします。 読書会は2012年にスタート 日経BOOKプラス編集部(以下、──) まずはみなさんの担当業務について教えてください。 Preferred Networks 総務 山本勝也さん(以下、山本) 総務として、オフィスの整備などの業務を担当しています。その延長線上で読書会の運営にも関わっています。 Preferred Networks リサーチャー 鈴木脩司さん(以下、鈴木) ChatGPTに代表され
東京・下北沢に新刊書店「本屋B&B」を開業し、“小規模書店業界”のリーダー的存在の一人である内沼晋太郎さん。内沼さんが取締役を務めるバリューブックスでは、取次会社を通さない直取引、買切、5冊単位のみ、という条件の出版レーベルを立ち上げた。出版流通のコスト構造を変え、書店や著者へ利益を還元しようという狙いである。一人出版社や文学フリマなど、多様化する出版の現在についても聞いた。 出版業界のコスト構造に挑む 内沼さんが取締役をされているバリューブックスでは、「DR BY VALUE BOOKS PUBLISHING」という新たな本のレーベルを立ち上げました。その第1弾として、2024年5月に吉本ばななさんの書き下ろし日記『724の世界 2023』が出版されました。どういう意図があるのですか? 内沼晋太郎さん(以下、内沼) バリューブックスはオンラインで古本の買い取り・販売を行っている会社で、長
中国の軍備拡大、北朝鮮の核開発、ロシアのウクライナ侵略――。日本の安全保障環境は風雲急を告げています。ともに1982年生まれの気鋭の軍事研究者、小泉悠さんと山口亮さんが、今から10年後、2030年代の戦争を見通す『2030年の戦争』(日経プレミアシリーズ)。本書からの抜粋第1回は、戦争の定義と戦争の変化について。戦争を「war」だけでなく「conflict」も含むものと広義にとらえるならば、日本も戦争の一歩手前に入ってきているのかもしれません。 世界はconflictだらけ 山口亮さん(以下、山口) 今の戦争は分かりにくくなっています。それは何かといえば、古典的な殴り合いの戦い以外に、見えにくい、またははっきりしない戦いがあることです。1つはサイバー攻撃や認知戦、もう1つはグレーゾーン事態です。要するに完全な有事ではないものの、じわじわと相手を懐柔したり弱らせたりして現状を変更し、次のステ
仕事が忙しくて新しいことに挑戦できない、子育てに追われて自分の時間がない……「時間」に悩む人への特効薬がある。経営者、コンサルタント、著述家、講演家と一人何役も軽々とこなし、難関の国家資格も取得。そんな時間管理の達人が教える「時間リッチ」になるヒント。今回は「ドタバタしていたらもう金曜日!」という人へ。日経ビジネス人文庫『やりたいことを全部やる!時間術』(臼井由妃著)から抜粋・再構成してお届けする。 金曜日から1週間を始める効用 皆さんにとって1週間の始まりは何曜日ですか? 日曜日? それとも月曜日? カレンダーでは、日曜日の欄が一番端っこにありますよね。でも学校や会社は通常、月曜日に始まり金曜日もしくは土曜日に終わるので、月曜日を1週間の始まりと考えている方が多いのではないでしょうか? 私の考え方から申し上げましょう。 1週間は金曜日から始まる。 「え? 金曜日ってむしろ週末じゃない?」
本書は、ひとりの女子大学生が、生成AIのChatGPTを使って100日にわたり、1日1本ずつプログラム(アプリ)を作り続けた挑戦の記録である。私は74歳になるマンガ家だが、50歳以上も年齢が離れた著者の文章を、自分のことのようにハラハラドキドキしながら読んだ。私もChatGPTのヘビーユーザーで、一番多い利用法がPythonのプログラミングだからである。 私は最初、マンガのプロット作りなどにChatGPTを使っていたが、ふと思い立って「スカッシュゲームのプログラムを作ってください。言語はPythonでお願いします」とプロンプトに打ち込んでみた。ChatGPTでプログラミングができることは知らず、お試しのような気分だった。 するとChatGPTは、20秒ほどでPythonのプログラムを表示したではないか。このスピードにはショックを覚えた。拙著『ゲームセンターあらしと学ぶプログラミング入門 ま
少子高齢化に伴う深刻な人手不足と、デジタル化の進展による急激な人余りが同時に起きつつある日本社会。なぜ、「人手不足」と「人余り」という一見矛盾した現象が両立するのか。そうした社会のなかで、価値ある人材としてあり続けるにはどうしたらいいのか。企業再生支援の第一人者で、近刊『ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか』(NHK出版新書)が話題の冨山和彦氏と、多摩大学サステナビリティ経営研究所所長の堀内勉氏(『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』著者)が、日本社会でビジネスパーソンがとるべき戦略と「新しい教養」について語る。最終回である3回目は、ホワイトカラーが身に付けるべき「新しい教養」について。 教養の「基礎編」と「応用編」 堀内勉氏(以下、堀内):今日、どうしても冨山さんとお話ししたいことがあるんです。それは、ビジネスパーソンにとっての「新
少子高齢化に伴う深刻な人手不足と、デジタル化の進展による急激な人余りが同時に起きつつある日本社会。なぜ、「人手不足」と「人余り」という一見矛盾した現象が両立するのか。そうした社会のなかで、価値ある人材としてあり続けるにはどうしたらいいのか。企業再生支援の第一人者で、近刊『ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか』(NHK出版新書)が話題の冨山和彦氏と、多摩大学サステナビリティ経営研究所所長の堀内勉氏(『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』著者)が、日本社会でビジネスパーソンがとるべき戦略と「新しい教養」について語る。2回目は、社会変化に伴う人生のサンクコスト(埋没費用)の清算と、企業で働く人が生み出すべき付加価値について。 どうすれば「人生のサンクコスト」を清算できるか 堀内勉氏(以下、堀内): 前回 、企業内でのポジション獲得ゲームから
人手不足なのに、なぜ人が余るのか? 少子高齢化とデジタル化が同時進行する日本社会で、私たちはこれからいかに働き、いかに成長していくべきか? 企業再生支援の第一人者で、近刊『ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか』(NHK出版新書)が話題の冨山和彦氏と、サステナビリティ経営研究所所長・堀内勉氏(『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』著者)による、緊急対談。これからのビジネスパーソンがとるべき戦略と「新しい教養」について語る。(写真:尾関祐治)
通常のインターネットを使うと、これだけ離れた場所で同時演奏することは難しくなる。インターネットの場合、途中で光信号から電気信号に変換されることがほとんどだ。またインターネットでは通信の混雑時や瞬間的に断絶(瞬断)した際に、データをもう一度、送り直す仕組みが備わっている。これが多少の不具合でも粘り強く、通信をやり取りできるというインターネットの特徴をもたらす。だが一方で、情報の再送などによって、情報のやり取りの際にどうしても時間差が生じる。インターネットを使って東京・武蔵野市と台湾間でやり取りする場合、およそ0.2〜0.5秒の時間差が発生するという。APNを使った場合と比べて10〜30倍も時間差が大きくなる。IOWNのAPNを活用したことが、約3000km離れた地点でもアンサンブルを可能にした理由だった。 「IOWNのAPNはグローバル企業の業務を向上させるチャンスになる。例えば(データの)
ドコモ「パケ詰まり」の真相 「電波の入りが悪い」「つながらない」――。2023年春、SNS(交流サイト)を中心に、NTTドコモの回線がつながりにくいという不満の書き込みが相次いだ。 普段からドコモ回線を使っている筆者も同時期、品質の著しい低下を実感していた。筆者の最寄り駅である東京23区内のJR線駅前において、スマホの地図アプリを使って行き先を検索しようとしても結果が返ってこないのだ。電車が動き出して少しすると、つながるといった具合だ。筆者はドコモ以外の回線も複数使っているが、他社回線ではここまでつながりにくいことはなかった。 外部調査でも、国内大手通信4社の中で特にドコモ回線の品質低下を示す結果が出ていた。英調査会社オープンシグナルが2023年4月に公表したリポートによると、通信品質を示す項目で、ソフトバンクがNTTドコモを抜いて首位となった。 「都市部や駅、駅周辺の一部混雑エリアで通信
日本を代表する巨大企業、NTTが生まれ変わろうとしている。事業領域を再生可能エネルギー、デバイス製造、宇宙開発などへ広げ、次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」で世界に勝負をかける――「何をやっても遅い」といわれたNTTを内側から「破壊した」社長の素顔に、『NTTの叛乱』の著者が迫る。 NTTに「火をつける」 かつてのNTTは変化を嫌い、その組織力を駆使して現状維持に力を注ぐような極めて内向きな組織だった。 例えばリーマン・ショックによってトヨタ自動車など日本の自動車産業が大打撃を受けた2008年から2009年にかけて、NTTは営業利益で国内首位に立った。そんな時でさえ、当時のNTT持ち株会社のトップは「電話の契約数の減少に歯止めがかからない」「電話の減収をカバーする新事業が育っていない」といった具合に、自社のマイナス面を強調していた。 そんなNTTがスピード感を重視する経営に明確に変
「言われてみれば当たり前のことばかり。でも、やっているかというと話は別で、全然できていなかった」。こんな感想が寄せられているのが、書籍『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(日経BP)。本パートでは同書から抜粋して、職場で起こりがちなコミュニケーションのトラブルと解決策を認知科学の側面から見ていきます。4回目は、今井さんが「コミュニケーションの達人」だと思うビジネスパーソンから聞いた、感情に配慮したコミュニケーションのコツを紹介します。 感情を味方につけるコミュニケーションのコツ 優秀なビジネスパーソンの多くが、「自分は合理的に判断し、決定している」と考えています。 しかし、この連載でもお話ししてきたように、自分の感情にまったく左右されずに、何かを行うことは困難です。私たちが下す決定は、多かれ少なかれ感情の影響を受けているものです。 本当は大事だとわかっていても、イヤだという気
内容紹介 本書は単なるLinuxコマンドのリファレンス集ではありません。 Linuxコマンドの基本操作からシェルスクリプトの実行までを、全27ステップに分けて詳しく解説しています。 ただし、使いたいコマンドをすぐ見つけられる「目的別リファレンス」もまとめています。 さらに、紹介しているサンプルファイルとシェルスクリプトはすべて、サポートサイトから入手できるようにしました。 ◆文章だけでは理解しづらい内容は図解で視覚的に理解できるようにしました ◆それぞれのLinuxコマンドで利用するオプションは可能な限り網羅しました ◆実践的なスキルが身に付くように多くの実行例を示しながら解説しました 本書は、サーバー管理者やプログラム開発者などのエンジニアを目指す方のためのLinuxにおけるCUIコマンドの解説書です。基本的にデスクトップ環境を使用したGUI操作はマスターされているものとして、「端末」ア
北海道札幌市と旭川市の間にある人口1万5000人の街、砂川市のいわた書店は、1万円分の本を選ぶサービス「一万円選書」で有名な本屋さんだ。当初は鳴かず飛ばずだったが、2014年に某深夜テレビ番組に取り上げられて以降人気が沸騰、これまでに約2万人が選書を体験した。同書店のやり方をまねたサービスは、全国の他の書店にも広がっているが、これだけの規模感で展開する所は少ない。社長の岩田徹さんに話を伺った。 2014年にブレーク いわた書店社長の岩田徹さんは2018年にNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』にも登場、「一万円選書」は全国的に有名になりました。でも、スタートした当初はほとんど反応がなかったそうですね。 岩田徹さん(以下、岩田) 「一万円選書」は2007年に始めて、いくつかのメディアでも取り上げられたのですが、一時的に申し込みが来ても、すぐ止まってしまうことの繰り返しでした。ところが、2
韓国と台湾の独立系書店ブームは、日本よりも5、6年早かった。東京・下北沢に新刊書店「本屋B&B」を開業したブック・コーディネーターの内沼晋太郎さんは、“少規模書店業界”のリーダー的存在の一人。内沼さんは2016年と2018年に韓国と台湾の書店を巡り、それ以降も機会があるたびに訪れている。通ううちに、ハングルや繁体字など、世界の中ではマイナーな文字で出版を行う国(地域)のほうが、書店や出版業に対する危機感が強く、学ぶべきことが多いということに気づいたからだ。内沼さんインタビュー第1回は韓国と台湾の書店事情。 「出版業の課題先進国」としての東アジア 内沼さんは2016年に韓国、2018年に台湾を訪問して書店を回り、それをもとに『本の未来を探す旅 ソウル』『本の未来を探す旅 台北』(ともに内沼晋太郎、綾女欣伸編著/朝日出版社)という本を出版されました。そもそもなぜ韓国・台湾に興味を持たれたのです
ここまで、48回にわたる「今井むつみ 認知科学の世界」の連載を通して、乳幼児の母語学習や学び、望ましい教育のあり方、私たちの記憶や認知バイアス、熟達といったテーマについて考えてきました。今回はこの連載の最終回として、『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(日経BP)の「おわりに」を抜粋します。 自分の足で、人生を歩んでいくということ 本書を読んでくださっている皆さんは、向上したい、成長したいという気持ちが強い方だと思います。そしてその気持ちは、人が働く上で、大きくいえば生きていく上でとても大切なものです。 強い思いを持ち続けられることは、それだけでひとつの大事な能力です。「明日は今日よりもっとよくなりたい」「今やっている仕事より次の仕事はいい仕事にしたい」。そう思えること自体が才能なのです。 本書では、「話せばわかる」「言えば伝わる」を切り口に、人の認知や記憶の仕組みについて、
今やどの企業も、パーパスや中期経営計画、あるいは何かしらの発表の場で地球環境に触れています。CO₂削減、カーボンニュートラル、ゼロカーボン、グリーンエネルギーなどなどなど…。逆に、こうした地球環境問題にまつわるトピックスに触れないと、「この会社、大丈夫か?」と言われる時代になりました。 ただ、地球環境問題って実際にはめちゃくちゃ難しい問題です。僕は専門家として詳しいわけでも研究者でもない。だから、いち市民として考えてはいるけれど、この問題を考えるには、目には見えない「本質を捉える力」が必要だと思っています。なぜなら、「地球」というのは僕たちにとって見えない、抽象的な概念でもあるからです。 人間は、夏になれば「昔より暑くなっているなぁ」と環境問題を実感することもありますが、夏が過ぎれば忘れてしまうものです。地球環境は急速に変わっているといわれても、その実態はなかなか見えづらいのが現実です。
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