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めまぐるしく変化するテックの世界。技術を身に着けるうえで学ぶべきポイントや学習環境なども年々変わっています。 そこで「もしもいまの環境で、テックのことをイチから学び直すことになったら、自分はどんな風に勉強したいか」というIFストーリーを通じて、技術との向き合い方を考え直してみる企画「テック転生」。 今回は、FinTech企業のSREを務めるYutaさん(@Y0u281)に“自分だったらこう進めたい、インフラ技術の学習ロードマップ”を伺いました。 パブリッククラウドが当たり前になった今、インフラ技術を学ぶスタート地点は? サーバー構築の次は、ネットワークと資格の勉強を Linuxとネットワークを学んだらいよいよAWSの学習へ 自分が学んだ時より学習コンテンツが豊富 コミュニティを活用すると情報が増えてモチベーションも高まる パブリッククラウドが当たり前になった今、インフラ技術を学ぶスタート地
はじめに はじめまして、IPUSIRON(@ipusiron)と申します。現在はIT技術書の執筆を本業としつつ、FIRE生活を過ごしています。 最初の本が出たのが2001年です。途中で学生や会社員だった時期もありますが、20年以上執筆し続けていることになります。その間、30冊を超える本を執筆してきました。 このたび、「IT技術書を執筆して、FIREをどう実現したのか」というテーマのコラムを寄稿する機会をいただきました。これまでのキャリアを振り返りつつ、次に示す内容を紹介します。 IT技術書の執筆活動を続けてきた中で、印象深い出来事 IT技術書を執筆するということ IT技術書を執筆して、FIREを実現した理由や経緯 自らのキャリアを振り返って、他のエンジニアの方々に伝えたいこと Xでは、読書や執筆に関することを日々発信していますので、気軽にフォローしてください。 はじめに IT技術書の執筆活
高校を卒業した後、コールセンターでの派遣業務や非正規の事務職といった経歴から、33歳でまったく異なるソフトウェア開発の世界に飛び込んだ塩井美咲(@coe401_)さん。短期間でプログラミングのスキルを学び職業プログラマーへの転身を果たしただけではなく、プログラミング言語Ruby自体の開発をテーマとする国際カンファレンスRubyKaigiでも4年続けて発表するほどになっています。 キャリアチェンジの経緯やプログラマーとしての歩みについて塩井さんに伺うと、むしろ技術コミュニティとの出会いと積極的な参加があったからこそ、エンジニアとして多くの成長があったことが分かります。その熱意のベースには、何のためにソフトウェア開発者を志すかという思いがありました。 ▲ 松本市で開催されたRubyKaigi 2023に登壇する塩井美咲さん ソケットライブラリの改善にRubyの開発助成で取り組む 世の中をよくす
「立場が人を育てる」という言葉があります。責任のある役割に就くことで、その立場にふさわしいスキルや知識、人間性が身に付くという意味です。人は重要な役割を任されると、事業やプロジェクトを成功させるために思考・行動し、問題解決能力やリーダーシップが養われます。チャレンジングな環境に身を置くことでひたむきに努力し、成長するのです。 さまざまな役割があるなかでも、開発組織をけん引するCTOのポジションは、業務の難易度の高さや責任の重さなどから、その成長の度合いも著しいものがあります。前編・後編の2回に分けてCTO経験者である株式会社LayerXの新多真琴さんと篠塚史弥さん、星北斗さんにインタビューする企画の後編では、組織作りへの思いや今後の目標などを聞きました。 組織のみんなに、いかにしてミッション・ビジョンを伝えるか ――組織作りもCTOの重要な役割ですが、それに関連した学びはありますか? 新多
「立場が人を育てる」という言葉があります。責任のある役割に就くことで、その立場にふさわしいスキルや知識、人間性が身に付くという意味です。人は重要な役割を任されると、事業やプロジェクトを成功させるために思考・行動し、問題解決能力やリーダーシップが養われます。チャレンジングな環境に身を置くことでひたむきに努力し、成長するのです。 さまざまな役割があるなかでも、開発組織をけん引するCTOのポジションは、業務の難易度の高さや責任の重さなどから、その成長の度合いも著しいものがあります。今回は前職でCTOを経験した、株式会社LayerXの新多真琴さんと篠塚史弥さん、星北斗さんに前編・後編に分けてインタビュー。前編ではCTOを担って得られた学びについて聞きました。 CTO経験者が数多く所属するLayerX ――今回インタビューに参加してくださったみなさんは前職でCTOを担われていますが、LayerXには
プログラマの必読書と名高い『達人プログラマー』。2013年にピアソン桐原社が技術書を取り扱わないことになり、数多くの名著が日本で入手困難となった「ピアソンショック」の影響を受けたものの、その後オーム社から新装版として発行されました。さらに、原著の第2版発行に伴い、『達人プログラマー 熟達に向けたあなたの旅』を刊行。進化の速い業界内で、20年以上も定番として扱われる、他に類を見ない技術書となっています。 3冊すべての翻訳者である村上雅章さんは、ご本人もニュージーランドで活躍しているエンジニア。本書とのかかわりや受けた影響、おすすめの読み方まで、メール取材でたっぷりとうかがいました。 村上雅章(むらかみ・まさあき) 1982年、京都産業大学外国語学部言語学科卒業。1982~1999年、国内情報処理企業にてSEとして勤務。1999年から現在に至るまでニュージーランドにて翻訳およびシステム開発に従
ソフトウェアエンジニアは、どのように事業に貢献すべきか? 宿泊施設やレストランの予約サービスを提供する株式会社一休で執行役員CTOを務める伊藤直也さんは、2016年に入社しておよそ2年間、心の奥に抱えた悩みを解消できないまま仕事をしてきました。 伊藤さんは、2000年代から複数のWeb系テックカンパニーで技術部門のリーダーとして活躍し、現在でも利用される個人向けWebサービスのローンチをいくつか手掛けています。一休には入社以前からフリーランスで技術顧問を務めており、会社がヤフーグループ(当時)に入って経営陣が一新されるタイミングで、代表取締役CEOとなった榊淳さんの要請を受けて入社しました。 当時は全て.NETだったというサービス基盤の刷新や技術的負債の解消、開発組織の整備といったエンジニアリングにおいて重要な改善を進めてきましたが、あるとき自身が「事業に貢献していない」ことを明確に意識す
2024年5月より株式会社はてなに転職し、エンジニアリングマネージャーを務める粕谷大輔(通称:だいくしー)さん。これまで複数の開発組織でソフトウェア開発に携わってきた粕谷さんは、2014年11月から2021年4月まではてなで働き、2021年5月にChatwork株式会社に転職。そして2024年5月より再びはてなで働き始めるというキャリアを歩んでいます。 いわゆる「アルムナイ採用」ではてなに戻った粕谷さんですが、なぜこのような働き方を選んだのでしょうか。そして、はてなで実現したいことやキャリアについての考え方とは? 旧・はてな時代の経験は、マネージャーとしての原点 ── 粕谷さんが過去にはてなに所属されていた頃、「Findy Engineer Lab」に「マネジメントも『技術』のひとつ。技術志向だったエンジニアが、開発チームのディレクターに挑戦するわけ」というコラムを寄稿されました。この頃か
渡米 メールでやってきた唐突な仕事のオファーに応えて、渡米を決意した。どうしてそう決めたのかと言われれば、口うるさい母親が昔からアメリカに行けアメリカに行けと煩かった事だとか、給料がよかったからとか、ソフトウェア技術者にとっていかにシリコンバレーが特別であるかとか、それらしい理由もないではない。でも、実際には入念な検討は何もなかった。面白そうだからやってみようと思っただけだ。それで良かったと思っている。若さというのは、無知で無謀なものだ。でも、そのおかげで人生が思わず開けたりするのが、面白いところだ。 その決断の結果、僕の人生は一変した。これを機に、付き合っていた女性と結婚する事に決めた。2001.1.1という日付も縁起が良さそうではないか。誰もいない区役所に婚姻届を出し、近所のコンビニで肉まんを買って食べて結婚を祝い、数日後の飛行機に乗って、冬とは思えぬまばゆい陽光につつまれたサンフラン
Rubyをはじめとする「動的型付け」のプログラミング言語は、ソースコード中に型に関する記述が陽に出てこないことが特徴で、プログラムの実行前に(静的に)型検査をすることはありません。しかし、このようなプログラミング言語においても、大規模な開発における品質の向上や開発体験の改善、実行の高速化のために、静的な解析を活用しようという試みは多くなされてきました。この記事では、動的型付けの言語のための型検査の歴史を簡単に振り返って、現在私が開発しているRuby向けの型検査器Steepとその基盤となっている型記述言語RBSについて説明し、今後の展望を議論します。 著者:松本宗太郎さん(@soutaro) Rubyコミッター。大学院でRubyプログラムの型検査の研究に取り組み、修了後はスタートアップでWebアプリケーションの開発に従事。2017年から型検査ツールSteepの開発を始め、2019年からはRu
Will Larson氏の著作『エレガントパズル エンジニアのマネジメントという難問にあなたはどう立ち向かうのか』が5月30日に発売されました。翻訳者は、エンジニア向けPodcast「fukabori.fm」を主催する岩瀬義昌さん。岩瀬さんは、原著の『An Elegant Puzzle: Systems of Engineering Management』を読み、Xにて「あまりにも最高」と絶賛。その後、自ら編集者にコンタクトを取り、日本語への翻訳を担うことになりました。 岩瀬さんが、「エンジニアのマネジメントに少しでも関係する人には絶対読んでおいてほしい」と言うほどの書籍。その概要や魅力を、岩瀬さんご本人に直接お伺いしました。 岩瀬 義昌(いわせ・よしまさ) 東京大学大学院学際情報学府を修了後、東日本電信電話株式会社に就職。大規模IP電話開発に携わった後、2014年より現職であるNTTコミ
書籍には、特定領域の専門家たちが習得してきた知識のエッセンスが詰まっています。だからこそ「本を読むこと」は、ITエンジニアがスキルを向上させるうえで効果的な取り組みと言えます。では、著名エンジニアたちはこれまでどのような書籍を読み、そこから何を学んできたのでしょうか。今回は7人の著名なエンジニアのキャリアに影響を与えた“珠玉の書籍”を、ご本人にまつわるエピソードとともに紹介してもらいました。 *…人名の50音順に掲載。回答者は敬称略。 あらたまが紹介『なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践』 小田中育生が紹介『Measure What Matters: 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法OKR』 風間裕也が紹介『ソフトウェアプロセス改善手法SaPID入門-現場力を引き出すシステムズアプローチ-』 小林謙太(kobaken)が紹介『組織開発の探究
はじめまして、中島明日香(@AsuNa_jp)です! 私は14歳の頃にハッカーに憧れてセキュリティの世界に飛び込んで以来、セキュリティひと筋なキャリアを歩んできました。大学でセキュリティを学び、卒業後も研究開発者として10年以上さまざまなセキュリティの研究開発に携わってきました。 本記事では、私自身のキャリアの歩みについて紹介します。今までどのような仕事に携わってきたかだけでなく、大学卒業時の就職や一昨年に経験した転職など、キャリアの節目においてどのように考え、選択してきたのかについても触れています。 私のこれまでの歩みが、皆様が自分らしいキャリアを歩む参考になればたいへん嬉(うれ)しく思います。 ▲ Black Hat Asia 2023のロックノート(閉会時基調講演)となるパネルセッションに登壇する筆者(左から2人目) ハッカーに憧れてセキュリティの世界に飛び込む 「世界を広く良くした
コンピュータの画面に表示されている情報を合成音声で読み上げるスクリーンリーダー。視覚障害者がコンピュータを操作するために欠かせないソフトウェアだ。西本卓也さんは、オープンソースのスクリーンリーダー「NVDA」の日本語対応を最初に始め、10年以上に渡って開発をリードしてきた。 アクセシビリティに関わるきっかけは、視覚障害のある方がパソコンを練習する教室と接点ができ、その流れで、視覚障害者のためのタイピング練習ソフトウェアの開発に携わったこと。 「プロダクトを作って、視覚障害のある方に使ってもらうというのは、私の中ではとても貴重な経験でした。そういう方々のお役に立てたのが嬉しかった」 その後、スクリーンリーダーを取り巻く状況が、世界と日本とで大きく異なることを知り、自ら手を動かすことになる。 「オープンソースのスクリーンリーダーに、日本語の読み上げを組み込んでみようとして、いろいろ頑張ってみた
ソフトウェア開発に携わるエンジニアがキャリアを積むとマネージャーへの転身を余儀なくされた時代もありましたが、今ではIC(Individual Contributor)やスタッフエンジニアという働き方も周知となり、開発組織そのものをマネジメント対象とするEM(エンジニアリングマネージャー)を置く企業も増えてきました。 そんな状況を反映してか、株式会社カケハシの椎葉光行(@bufferings)さん、小田中育生(@dora_e_m)さん、荻野淳也(@ogijun)さんの3人は、それぞれチームをリードできるシニアなエンジニアでありながら、現在は同じチームのメンバーとしてともに開発に取り組んでいます。 新たに採用するハイキャリアなエンジニアを既存の開発組織にどうフィットさせるかに課題感を持つ企業もありますが、このように複数のシニアを集めたスーパーチームで開発にあたることにどういった意義があるのでし
YAPCは「Yet Another Perl Conference」の略称であり、Perlを軸としたITに関わる全ての人のためのカンファレンスです。このカンファレンスは、Perlのみならず参加者たちが好きな技術の話をして交流することを目的としており、毎年数多くの方々が参加する一大イベントとなっています。 2024年2月9日・10日に広島県で開催されたYAPC::Hiroshima 2024は「what you like」がテーマ。職種やロール、プログラミング言語、技術要素など、各々のさまざまな「お好み」を語る場となりました。YAPC::Hiroshima 2024の運営に携わったメンバーたちは、どのような思いで活動をしたのでしょうか。 運営チームのリーダーを務めたkobakenさんと、長きにわたり運営に参加し今回は主に広報業務を担当したpapixさん、そして開催地である広島県在住でコアスタ
皆様こんにちは。QAエンジニアのブロッコリーこと風間裕也(@nihonbuson)と申します。私は本業で株式会社10XのQAエンジニアとして勤務する一方、副業としてB-Testingを開業し、さまざまな会社でQAに関する相談に乗ったり、登壇や執筆活動を行っています。 また社外活動として、WACATE(ソフトウェアテストの合宿型ワークショップ形式勉強会)の実行委員長や、ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)の主催するJaSST Review(ソフトウェアレビューのシンポジウム)の実行委員長を務めています。 本記事では、私がどうしてQAエンジニアというキャリアを歩んでいるのか、そして品質保証(QA、Quality Assurance)という分野でどのように開発チームと協調しながら開発してきたのかをお話しします。 筆者近影 学術と企業のギャップに驚いてテストの浸透に動く テスト技術に磨きを
インフラ・SRE領域の人材不足が叫ばれるなか、技術情報の発信、登壇、教育活動、OSS活動に奮闘しているadachinさん。大規模なオンプレミスからクラウドまでを網羅するインフラ担当からキャリアをスタートし、現在はSREとして本業に限らず、個人事業主としても活動している。 「10年前と比べると、インフラに関連した技術ブログや技術書も分かりやすいものが増えてきました」 「僕自身、インフラエンジニアになった当時は情報が少なくて困りました。技術的な問題でつまづいたとき、すぐさま解決してくれるようなブログもなかった」 だからこそ、現場レベルでの経験をもとに技術の検証をしながら、一目で問題解決の糸口を見つけられるブログを発信し続けてきた。これまでに個人ブログで500記事以上、備忘録サイトも含めると1,000記事を超えており、月間数万PVにもなるという。イベントで「インフラ周りで困ったときに参考にしてい
製造業サプライチェーンの変革に挑むキャディ株式会社。2024年1月より、同社の図面データ活用クラウド「CADDi DRAWER」の開発・運用を担うDRAWER事業本部のVP of Engineering(VPoE)として、元Sansan株式会社 CTOの藤倉成太さんが就任しました。 藤倉さんは前職において、営業DXサービス「Sansan」の開発に携わった後、開発部長やプロダクトマネージャー、CTO、海外拠点であるSansan Global Development Center, Inc.の立ち上げなど、要職を務めてきました。 「CTO経験者」という経歴を見ると、読者のみなさんは「藤倉さんはなんでもそつなくこなせるタイプで、マネジメントも最初から上手にできたのではないか」と思われるかもしれません。しかし、藤倉さんは「自分は決して器用なタイプではありません。たくさんの失敗を重ねながら、キャ
全国から「尖った」若者が集まることで知られる「セキュリティ・キャンプ」(※1)。それを2016年に生徒として受講した翌年に、講師へと抜擢され「OS自作」などのゼミを担当してきたhikaliumさん。小説仕立てでOSについて学べる「OS Girls」シリーズを発表するなど、多才な活躍を見せている。 (※1)セキュリティ・キャンプは、学生に対して情報セキュリティに関する高度な技術教育を実施し、次代を担う情報セキュリティ人材を発掘・育成する事業です。 プログラミングとの出会いは、小学5年生。伝説の名著「30日でできる! OS自作入門」に出会ったことで、世界が大きく動いていく。 「すっかりハマってしまいまして。しばらくはずっと、この本をやってました」 「最初は、一通り文章を読んで、最終日のやつを起動して、背景の色を変えて……みたいなことをやってから、本に沿って写経するみたいな感じでなぞっていって、
ソフトウェアエンジニアがキャリアについて考えるときに、自分の好きな技術や得意なスキル、あるいは興味ある事業ドメインをもとに次を選択することがあります。とはいえ専念したい技術領域がすぐに見つかるというものでもないでしょう。得意分野が見つかるまで自分を成長させることも大切です。 柴﨑優季(@shibayu36)さんは開発者として12年間を、toCのコンテンツプラットフォームに始まり、toBのSaaS事業、現職のメタバースプラットフォームと、転職ごとに異なる事業ドメインを選択しています。担当する技術領域や職能も幅広く、選り好みすることなく経験を積んできました。 ただ次々とチームを移り変わるだけでは、次につながる知識を得ることも難しいでしょう。技術や職能にはこだわらない代わりに、一貫した軸をもって開発にあたってきた柴﨑さんに、新しい環境での仕事で意識することや、どのように技術を磨いてきたか、そして
ソリューションアーキテクト(SA)とは、クライアントとともに企業の事業やシステムの課題と向き合い、システムのアーキテクチャの改善案を提案して課題解決をする職業。クライアント企業のCTOやテックリードとディスカッションする機会も多いため、システムについての豊富な知識だけではなく、ビジネスや開発組織の今後を考慮した設計能力や論理的な説明能力なども求められます。 こう書くと、「学生時代からコンピューターサイエンスを専門的に学んでいた人でなければ、ソリューションアーキテクトとして活躍できないのでは」と思われるかもしれません。しかし、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(以下、AWS)のソリューションアーキテクトとしてスタートアップを支援する塚田朗弘さん*は、大学時代には文学部国文学科に所属していました。そして、エンジニアリングの勉強を本格的に始めたのも、20代半ばになってからだったのです。
▲ YAPC::Asia Tokyo 2013でベストトーク賞1位を獲得し表彰される和田裕介さん(写真提供:Japan Perl Association) エッジコンピューティング環境に適したWebフレームワークとして注目を集める「Hono」の開発者として知られる和田裕介(@yusukebe)さん。大学院卒業後に就職の道を選ばず起業し、その後は17年にわたりフリーランスのエンジニアとして活躍してきましたが、2023年4月に初めて就職しました。 世界最大級のCDN(Contents Delivery Network)プラットフォームを提供するCloudflareが「Hono」に注目し、和田さんをスカウトしたことがきっかけです。Cloudflareに入社した和田さんはサーバレス環境「Cloudflare Workers」上での開発者体験(Developer Experience)の向上を職務と
こんにちは。澤田雅彦(@masahiko_sawada)と申します。オープンソースのデータベース PostgreSQLのコミッタをしています。2022年からは、Amazon Web Services Japan(以下、AWSジャパン)でソフトウェアエンジニアとしてPostgreSQLの開発をしています。 2013年に業務の一部として始めたPostgreSQLの開発はかれこれ10年以上続き、今ではフルタイムの業務となっています。「わたしの選択」というテーマで寄稿の機会をいただいたので、本記事では、私がどのようにPostgreSQL開発者のキャリアを選択したのか、なぜ10年以上もの長い間PostgreSQLの開発を続けているのか、などを紹介したいと思います。 データベースを始めるきっかけ 大学生の時は元々教員志望だったのですが、講義で初めてプログラミングを学び、その面白さからエンジニアを目指す
エンジニアや開発組織は積極的に情報発信をするほうがいい――。 そうした言説がよく語られているように、“情報発信”には数多くの利点があります。自分たちの解決した事業課題や書いたソースコード、プロジェクトのなかで得た学びなどをアウトプットすると、その情報を受け取った人たちの業務改善に役立ちます。複数のエンジニアが知見を共有することで、コミュニティ全体のスキルの底上げになります。ひいては、その情報発信がエンジニアのセルフブランディングや企業の技術ブランディング・エンジニア採用の成功につながるのです。 では、どうすれば効果的な情報発信を実現できるのでしょうか。その知見について、LINEヤフー株式会社でDeveloper Relationsの業務に携わる佐藤 祥子さんにインタビュー。佐藤さんがDeveloper Relationsの仕事を始めた経緯や情報発信のノウハウなどについて伺いました。 人には
みなさん、こんにちは!あらたま(@ar_tama)です。 ソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、事業会社のテックリードや、レイターステージのベンチャー企業でのCTOを経て、現在は株式会社LayerXのバクラク事業部でEM(エンジニアリングマネージャー)をしています。 自分の軸足はソフトウェアエンジニアリングにあると思っていますが、エンジニアリングスキルをいったん脇に置き、事業そのものの価値を押し上げる目的で、違う領域に注力していた時期も少なからずあります。裏を返せば「エンジニアリングで突き抜けることを選ばなかった」ことの負い目と独り相撲的に戦ってきました。何なら今もその葛藤の只中にいる自覚があります。 葛藤は一般にはさらけ出すのも躊躇するような感情ではありますが、いかに研鑽を積もうともそういった感情はなくならず、隣の芝はずっと青くあり続けるのではないでしょうか。ならば葛藤によ
書籍には、特定領域の専門家たちが習得してきた知識のエッセンスが詰まっています。だからこそ「本を読むこと」は、ITエンジニアがスキルを向上させるうえで効果的な取り組みと言えます。では、著名エンジニアたちはこれまでどのような書籍を読み、そこから何を学んできたのでしょうか。今回は8人の著名なエンジニアのキャリアに影響を与えた“珠玉の書籍”を、ご本人にまつわるエピソードとともに紹介してもらいました。 *…人名の50音順に掲載。回答者は敬称略。 遠藤侑介が紹介『あなたの知らない超絶技巧プログラミングの世界』 笹田耕一が紹介『Rubyソースコード完全解説 Ruby Hacking Guide』 竹迫良範が紹介『ハッカー・プログラミング大全』 鳥井雪が紹介『Rubyのしくみ -Ruby Under a Microscope-』 廣戸裕大(hiroppy)が紹介『プログラミングコンテストチャレンジブック』
こんにちは! いきいきいくお(小田中育生、@dora_e_m)です。現在、株式会社カケハシにエンジニアリングマネージャーとして所属しています。カケハシにジョインしたのは2023年10月で、それまでは長い間、株式会社ナビタイムジャパンに所属していました。 ここ数年はアジャイルコミュニティで発信する機会が多いため、「アジャイルの人」という印象があるかもしれません。2011年に書籍『アジャイルサムライ』と出会い、2017年頃から本格的にアジャイル開発に取り組み始め、アジャイルコミュニティにも参加するようになりました。2020年には『カイゼン・ジャーニー』の著者である市谷聡啓さんや新井剛さんとともにアジャイルの入門書『いちばんやさしいアジャイル開発の教本』を執筆する機会にも恵まれました。 私がアジャイル開発に取り組み、その活動を広げてきた原点は「目の前にある課題を解決したい」「よりよい状態へとカイ
2023年9月、ファインディ株式会社は「フロントエンドの開発生産性」と題したオンラインカンファレンスを開催。第一線で活躍しているエンジニアを招いて、フロントエンド領域における開発生産性を向上するための組織づくりや戦略について語っていただきました。 本稿では、Chatwork株式会社にてエンジニアリングマネージャーをしている澁谷 哲也さんのセッション「認知負荷で考えるフロントエンドの組織体制」の内容をご紹介します。 2019年に上場を果たし、急成長を遂げている同社。それに伴い開発組織の拡大が急務となり、職能別組織から職能横断型組織への移行がスタートしました。しかし簡単に移行できるわけではなく、澁谷さんは「プロダクトの特性もあり、組織体制を移行するためにはいくつかの課題もある」と語ります。Chatworkが直面した課題とは、どのようなものだったのでしょうか。 ■プロフィール 澁谷 哲也(しぶた
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