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2024年パリ五輪のブレイキン女子で、オーストラリア代表選手として出場した「レイガン」ことレイチェル・ガンは、あることを証明した(彼女のパフォーマンスを見ていない人でも、彼女に痛烈な反発が起きたことは聞いているかもしれない)。つまり、国際大会の舞台において、見ている方が恥ずかしくなる未熟なダンスルーティン(ダンスの振り付け)を披露すると、無名だった人間もわずか数時間で、世界中から不名誉なレッテルを貼られるようになる、ということだ。 レイガンをネタにしたミームは残酷なものだった、としか言いようがない。彼女のパフォーマンスは、TikTokから、米深夜番組『サタデー・ナイト・ライブ』にいたるあらゆるプラットフォームでパロディー化された。 ブレイキンは今回、本格的なスポーツとして初めて五輪種目に選ばれたのだが、レイガンの「ムーブ」は間違いなく、この歴史的な節目に影を落とした。とはいえ、人々がレイガ
ロシアがウクライナに対して長距離ドローン(無人機)やミサイルによる攻撃を強めるなか、ウクライナも同じやり方で応酬している。ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は8月末、国産の新型長距離兵器「パリャヌィツャ」を初めて戦闘で使用したと明らかにした(編集注:その後、ロシアの占領下にあるクリミアの軍事目標に対して使われたと報じられている)。ゼレンスキーはこの兵器を「ロケットドローン」と呼んでいる。 In the two and a half years of full-scale war, Russia has launched about 10,000 missiles of various types and more than 33,000 glide bombs at Ukraine. Stopping attacks on our cities can be achieved b
人気の語学アプリDuolingo(デュオリンゴ)の「デュオ」というマスコットキャラクターのフクロウの容姿が変わった。だが、垢抜けたというような変化からは程遠い。このアプリをスマホにインストールしている人なら、デュオのくちばしから鼻水が垂れ、充血気味の左目のまぶたが垂れ下がり、汗ばんだ顔が熱で溶けているように見えることに気づいたかもしれない。 「DuolingoのフクロウはCDC(米疾病予防管理センター)に診てもらう必要がある」とX(旧ツイッター)のあるユーザーは投稿した。別のユーザーは「Duolingoのフクロウのどこが悪いのか、誰か教えて。フクロウの代わりに私が動揺している」と書き込んだ。
多くの米国企業に続いて、IBMも中国での一部事業の閉鎖を決定した。同社の経営陣は、他の企業と同じように不吉な兆しをはっきり感じ取っている。数十年にわたって事業を展開してきた企業にとって、閉鎖は厄介で出費がかさむものであり、専門知識とビジネスセンスの喪失は中国にとって何の助けにもならない。だが問題は、中国の習近平国家主席が不吉な兆しを感じ取れるかどうかだ。 IBMは8月末に、中国法人の従業員を集めたオンライン会議で一部事業の閉鎖を明らかにした。同社は中国の研究開発(R&D)部門を閉鎖する。その穴を埋めるために、インドで研究者とエンジニアを増やすつもりだ。中国法人の何人の従業員に移籍の声がかかったのかは明らかではない。 中国市場に参入した40年前、IBMは中国を主要な成長市場だとみていた。しばらくの間、同社は中国で最大の電気通信事業者の1社で、現地の大手行やエネルギー企業を顧客としていた。だが
8月23日発売のForbes JAPAN10月号では、次世代を担う「30才未満の30人」を選出する「30 UNDER 30」を発表した。本記事では、30人の受賞者のなかからYZERRを紹介する。 今年2月の東京ドーム公演を最後に、惜しまれながら解散したBAD HOP。クルーの頭脳・YZERRは、ラッパーを引退し2社を起業。新たな夢を追いかける。 「貧困に苦しむ人々の感情を、僕たちの曲が揺さぶったことはあるかもしれない。一方で、本質的に貧困を解決したことはまだ一度もない。自分自身が音楽を続けるよりも、それを辞めてより大きなビジネスを動かすほうが、貧困を救える度合いが高いと気付いたんです」 貧困問題の色濃い地域で育ったヒップホップクルーBAD HOPのリーダー、YZERR。人気絶頂のなか2月にラッパーを引退し、今度は起業家として、本格的にビジネスに挑む。 川崎から東京ドームへ 栄光のキャリアの
ビジネスの世界では、異議申し立ての重要性は過小評価されがちだ。実際、配下のチームからの突き上げを好まないリーダーも多い。こうした異議を受けると、自身の能力が不足しているように見えるのでは、と恐れるからだ。リーダーとして必要な情報が入手できていないと思われたり、弱腰に見えたりするかもしれない。 だがリーダーはむしろ、こうした異議申し立てを歓迎すべきだ。ロンドンにあるインペリアル・カレッジ・ビジネススクールの「責任あるリーダーシップセンター(Centre for Responsible Leadership)」による調査結果は、そう示唆している。その理由としては、前向きで建設的な異議を歓迎する企業文化が、リスクの緩和や、より適切な意思決定につながる点が挙げられている。 同センターのアカデミック・ディレクターを務め、今回発表されたホワイトペーパーの主著者でもあるセリア・ムーア教授は、こう指摘して
2024年3月、Stability AIの創業者であるエマド・モスタクはカリフォルニア州パロスバーデスのテレーニア・リゾートの壇上に上がり、喝采を浴びるとともに、“アリストテレス”と呼ばれる生成AIから「(ギリシャ神話の神である)アテネの聡明さとダイダロスのビジョン」をもつ「現代のプロメテウス」だと紹介されていた。 「彼の執政の下、AIはヘラクレスのような至高の力で病気、疾患という双子の蛇を退治し、長寿というオリーブの枝を伸ばす準備ができている」と、“偽造”アリストテレスは宣言した。 しかし、モスタクの賛美的な紹介の言葉の背後には、急速に悪化しつつある真実が隠されていた。かつてAIで最も話題になった新興企業のひとつであったStability AIは低迷していた。数カ月前から資金不足に陥っており、モスタクは十分な追加資金を確保することができなかった。Stability AIの主力製品であるク
まるでSFホラー映画の場面のようだった。問題を抱えた宇宙船から、原因不明の音が聞こえてくる。それは喉の奥から発せられるようなくぐもったソナー音に似ており、誰もその原因を特定できない。それが週末に、現在、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング中のボーイングの宇宙船スターライナー(Starliner)で実際に起こった出来事だ。調査の結果、NASAはこの奇妙な音の原因を解明できた。ネタバレになるが、それは宇宙人ではなかった。 NASAの宇宙飛行士ブッチ・ウィルモアがこの音をミッションコントロールに報告した。NASASpaceFlight.comのディスカッションボードに記録された通信によれば、ウィルモアはこの音を「奇妙な雑音」と表現している。繰り返される音はスピーカーから発生しており、ウィルモアは、他に異常はないと報告していた。ミッションコントロールは、この問題を調査すると約束した。 米国時
米フロリダ州オーランドにあるディズニー・ワールドは一般的に、子供たちに最高の思い出を与える場所だと考えられている。しかし、そこを訪れる子供らの動画を撮影し、児童の性的虐待のコンテンツ(CSAM)を作成していた小児性愛者(ペドフィリア)が逮捕された。 今月初めにオーストラリアの当局者にこの事件を説明した連邦捜査官によると、2023年半ばに逮捕されたジャスティン・カルモ容疑者は、ディズニー・ワールドと少なくとも1つの中学校で撮影した画像を、人工知能(AI)ツールのStable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)で加工し、数千枚の違法画像を作成していたという。 カルモは、自身の2人の娘に対する虐待や未成年者を密かに撮影し、ダークウェブ上で児童性的虐待のコンテンツ(CSAM)を配布したことを含む児童性的搾取の容疑により、フロリダ州で起訴された。カルモは昨年、無罪を主張しており、10
米カリフォルニア州では、男女の賃金格差によって、女性が年間推定で870億ドルの損失を被っていることが研究で示されている。そんななか、カリフォルニア州政府は2022年1月27日、その驚くべき損失額を減らすための第一歩として、「California Equal Pay Pledge(カリフォルニア州同一賃金誓約)」に署名した。 これは、カリフォルニア州のファーストパートナー(知事夫人:2019年の知事就任時にファーストレディという呼び名を使わないと表明している)であるジェニファー・シーベル・ニューサム(Jennifer Siebel Newsom)が、男女の賃金格差是正に向けて着手した取り組みだ。知事のギャビン・ニューサムも同日、同州初となる最高平等責任者のポストを新設し、州政府職員の雇用に平等の視点を取り入れて、賃金平等の達成を推進すると発表した。 男女の賃金格差を州別に見ると、カリフォルニ
日本のコンビニ(konbini)の研究者であるギャヴィン・H・ホワイトロー博士(Gavin H. Whitelaw, Ph.D.) は、「日本の『konbini』はすでにコンビニエンス・ストアの域を脱している。それはすでに社会の小宇宙であり、現代日本のダイナミクスとその世界における役割を理解する上で欠かせない要素である」と書いている。 山形県庄内地方で中学校の英語教師をしていた1990年代初頭から日本のコンビニに興味を持ったホワイトロー博士に以下、日本のコンビニ独自の魅力についてメールでインタビューを行った。 関連記事>>「konbini研究」の海外先駆者が日本のコンビニを精査、雑誌コーナーはなぜある? 最初は、山歩きの行き帰りの「補給ポイント」だった──「コンビニ」研究を始めたいきさつについて教えてください。 以前、「日本でコンビニがここまで成功をおさめることになった『文化的理由』を突き
最近よくミラノやローマの高級レストランで「WAGYU(和牛)」というメニューを見かけるようになった。いま「和牛」という日本語は、イタリアで一般人に通じるようである。そして「RAMEN(ラーメン)」に至っては、ひとりでに旧来のイメージとはかけ離れたファッションアイテムになりつつある。 麺はたった7本! 例えば筆者は取材のため先日、北イタリアの高級リゾートMy Arborを訪れた。そこは一泊数十万円という富裕層向けの高原リゾートで、絶景を誇るレストランがあり、イタリアの中高年夫婦が至福のバカンスを過ごす場所だ。すべての宿泊者には同一の約2万円のディナーコースが提供されるのだが、なんとそのディナーの前菜に「ラーメン」があった。 「ラーメンが前菜」という不思議な立ち位置も驚くが、ドレスアップしたイタリア人老夫婦の麺をすする姿が新鮮だった。 子連れ禁止の高級レストランである。しずしずと運ばれてきた一
ウクライナによるロシア西部クルスク州への奇襲侵攻から4週間近く経過し、ウクライナ軍の進撃は減速してきている。ウクライナ側の大隊が補給線の限界に達し、壕に入る一方、ロシア側は増援部隊がさらに到着している。こうしたなかで、クルスク州の前線は塹壕戦の様相を強めている。 クルスク州内の接触線は今後数週間で、ウクライナ国内のほとんどの最前線と似たような状況になってくる可能性が高い。つまり、堅固な陣地が構築され、膠着し、双方とも陣地を出て行う攻撃は非常に危険なものになる。 周知のとおり、ウクライナ東部ドネツク州のポクロウシク正面は、膠着した前線の例外だ。この正面では、ウクライナ軍の防御部隊の統率が乱れるなかでロシア軍が引き続き前進している。ロシア側の前進ペースがあまりに速いため、ウクライナや支援国の政府で懸念が広がり、責任を問う声も出ている。 つい2週間ほど前まで、クルスク州の戦線は流動的だった。当時
国際海底機構(ISA)は、国連海洋法条約に基づいて設立された国際機関であり、その主な目的は、深海底(いずれの国の管轄権もおよばない海底とその下)における鉱物資源採掘を管理することだ。 そのISAが8月2日、2025年から任務に就く新しい事務局長を選出した。投票では、ブラジルの海洋学者レティシア・カルバーリョが79票を獲得。現職である英国出身の海事弁護士マイケル・ロッジは34票にとどまり、カルバーリョの当選が決まった。 新たに事務局長に就任するカルバーリョは自身を、「最先端の科学、企業の権益、世界各国の相反する立場の調停役」としてアピールしていた。これは実際、称賛に値するタスクだが、一方で、実現には困難が予想されるタスクとも言える。深海底での資源採掘に賛成する側、反対する側がそれぞれに、自分たちに都合の良いように科学の知見を解釈しているという現状があるからだ。 こうした状況を如実に反映する好
ウクライナ東部ドネツク州アウジーウカの西40kmほどに位置し、ウクライナ軍の重要な兵站拠点であるポクロウシクの周辺の防御をテコ入れするために、ウクライナ国家親衛隊の数少ない攻撃旅団である第15作戦任務旅団(通称「カラダフ旅団」)が投入された。 2000人規模のカラダフ旅団はこれまでウクライナ南部に配置されていた。東部の不慣れな戦場への配置転換は、ポクロウシク正面でウクライナ側が直面している問題の緊急性を浮き彫りにするものだ。 弾薬不足に陥っていたウクライナ軍のアウジーウカ守備隊を今年2月半ば、5カ月あまりにわたる激しい包囲戦の末に駆逐したロシア軍は、2022年2月の戦争拡大前におよそ6万人が暮らしていたポクロウシクに向けて着実に前進してきた。 ウクライナの調査分析グループ、フロンテリジェンス・インサイトはリポートで、ポクロウシクは「輸送や鉄道配送の重要なハブになっており、広い範囲にわたる戦
Mastercard(マスターカード)は、生体認証を活用した新たにペイメントパスキーのサービスを発表し、グローバル展開に先駆けてインドで試験導入するという。この決済ではオンラインショッピングがより安全で簡単なものになるとしている。 同社はすでにJuspay、Razorpay、PayUなどの決済代行サービス企業やオンラインスーパーのBigBasket、アクシス銀行などと提携している。 インドでのペイメントパスキーの導入は、8月28日から3日間にわたってムンバイで開催されたグローバル・フィンテック・フェスでの基調講演で発表された。試験導入では消費者心理やペイメントパスキーに対する消費者の反応について興味深い洞察が得られそうだ。 使いやすさからワンタイムパスワード(OTP)の人気が高まっているが、マスターカードはフィッシングやSIMスワップ、SMSインターセプトといったオンライン詐欺の被害を受け
インテル(ティッカーシンボル:INTC)の株価は年初から60%近く急落している。また、今月初めには1日で26%という同社史上最悪の下落率を記録した。これとは対照的に、半導体業界の競合であるマイクロン・テクノロジーは同期間で21%増、エヌビディアは同161%増、アプライド・マテリアルズも同25%増と、市場全体を見事にアウトパフォームしている。したがって、このような苦境は業界全体を表したものではなく、インテルに特有のものであり、同社の健全性と見通しを取り巻くネガティブな要素が株価のパフォーマンスを圧迫し続けている。 ここ数年、インテルは世界のチップ市場で主導的地位を維持するのに苦労している。同社は世界中で市場シェアの低下を目の当たりにしてきた。さらに、モバイルデバイスの台頭とAIチップへの需要の高まりが、同社の中核事業に課題を突きつけている。その結果、インテルの1株当たりの年間収益と年間純利益
ロシア軍は28日、ウクライナ東部ドネツク州ノボフロジウカ市を制圧したもようだ。ウクライナ東部で1年近く続けている攻勢の主目標のひとつであるポクロウシク市まで、わずか8kmほどに迫っている。 ウクライナ軍には、ポクロウシク正面に送り込める予備部隊があまりない。1カ月前に予備として温存していた旅団の多くは現在、ロシア西部クルスク州への侵攻作戦に参加している。 ウクライナの指導部はここへきてようやく、ポクロウシク正面での戦力バランスが危機的な状態であることを理解し始めたようだ。ボロディミル・ゼレンスキー大統領は28日、ポクロウシク正面などの「状況はきわめて厳しい」と認めた。 来るポクロウシク攻防戦は、2月中旬にウクライナ側の撤退で終わったアウジーウカ攻防戦の延長として位置づけることができる。2022年2月の戦争拡大前に約6万人が暮らしていた(現在はその多くが避難している)ポクロウシクから東へ40
現在は全体的に、「AI(人工知能)はバブルにすぎない」という言説が大きくなりつつあるようだ。これは、「ハイパー・スケーラー(巨大なクラウドやデータセンターを運営する事業者)に出荷されるエヌビディアのGPUを除けば、AIに対する実需要はほぼ存在しない」という認識に根ざしたものだ。 メタや、アルファベット傘下のグーグル、アマゾン、テスラといった大企業がこぞって、AIインフラに1000億ドル(約14兆6000億円)以上の設備投資を行なっている(これは、「セルイン」と呼ばれる、メーカーから卸や販売店に商品が納入される方向だ)。その一方で、顧客がAIをどう活用するのかという側面(こちらは「セルアウト」と呼ばれる、卸や販売店から、実際のユーザーに商品が渡る方向)については明確なビジョンが存在しないというのは、一見したところ、馬鹿げた話のようにも思える。 しかしながら、セコイア・キャピタルやゴールドマン
通信アプリのテレグラム創業者でCEOのパベル・ドゥーロフが、現地時間8月24日にフランスで逮捕された。現在39歳で、ドバイを拠点とするロシア人のドゥーロフは、24日夜にアゼルバイジャンからパリのル・ブルジェ空港に到着した際に逮捕された。 この逮捕は、9億5000万人以上のユーザーを抱えるテレグラムのコンテンツ監視体制に対する調査の一環として行われたもので、フランス当局は、このアプリが薬物や児童の性的画像の取引き、詐欺などの犯罪に対する予防策をとらず、法執行機関の捜査に適切に協力していなかったと考えていると報じられている。 25日時点で、フランスのどの機関がドゥーロフを拘束したのか、また彼がどのような罪に問われているのかは明らかにされておらず、パリ検察庁はニューヨーク・タイムズ(NYT)紙に対し、調査中の案件であることを理由にコメントを控えた。 ドゥーロフの弁護士はロシアのメディアに対し、フ
ウクライナがロシア西部クルスク州に侵攻して3週間近くたつなか、ウクライナ軍部隊の進撃はペースこそ落ちているものの、止まってはいない。最前線では、混沌とした状況のなかで両軍が激しい戦闘を繰り広げている。 ウクライナの調査分析グループ、フロンテリジェンス・インサイトは22日のレポートで、この方面の「前線の状況は依然として流動的だ」と指摘している。 ウクライナ軍が占領したスジャ町の東6.5kmほどに位置するルスカヤコノペリカ村で先日あった交戦は、そうした状況を如実に表すものだったのかもしれない。20日かその少し前、コザク(コサック)装甲トラック少なくとも1両に乗ったウクライナ軍の先鋒部隊がこの村に乗り込んだ。ルスカヤコノペリカ村の最も近くに展開しているウクライナ側の大規模部隊は陸軍の第54独立機械化旅団と第61独立機械化旅団とみられるので、この先鋒部隊もいずれかの旅団の部隊かもしれない。 コザク
太平洋の深さ4000mの海底から採取した標本を調べていた科学者アンドリュー・スイートマンが見た測定値は、機器が故障したかと思うほど驚くべきものだった。検出されたのは「酸素」だった。 これまで、生命の維持に必要な酸素は、植物や藻類などの光合成生物によって生成されるものと考えられていた。しかし、深海観測機が示したデータは、光が到達しない暗黒の海底で酸素が生成されていることを示唆していた。 「このデータを最初に見たとき、センサーが故障したと思いました。なぜなら、これまで深海の研究で私たちが見てきたのは、酸素が消費されるところではあっても、生成されるところではなかったからです」とスイートマンが声明で述べている。「実験室に戻ってセンサーを再調整しましたが、あれから10年間、この奇妙な酸素のデータは表示され続けています」 スイートマンらは、ハワイとメキシコの中間にあるクラリオン・クリッパートン海域で、
グーグルはデスクトップユーザー向けにブラウザ「Google Chrome」の緊急アップデートを発表し、深刻なセキュリティ脆弱性の攻撃手段が「野放しになっている」と警告した。 Chromeの安定版チャンネル(ブラウザの更新を管理する仕組み)は、WindowsとMac向けには128.0.6613.84/.85、Linux向けには128.0.6613.84にアップデートされた。これは自動的にPCにダウンロードされるはずだが、確実にインストールするにはブラウザを確認して再起動する必要がある。 「CVE-2024-7971」で識別される今回の脆弱性は、JavaScriptエンジンV8にの「型混乱」によるもので、これはChromeのゼロデイ(修正前に悪用される脆弱性)としては典型的なメモリ問題だ。これは「細工されたHTMLページを通じて、リモートの攻撃者がヒープ破壊(メモリ領域の破壊)を悪用することを
ウクライナによるロシア西部クルスク州への侵攻は、ロシア側の偵察ドローン(無人機)という「目」をつぶしつつ、FPV(一人称視点)ドローンを飛べなくした電子電撃戦の支援を受けて成功した。一方のロシアは現在、光ファイバケーブルで誘導され、ジャミング(電波妨害)が効かない最新ドローンで対抗し始めている。光ファイバー誘導のドローンが戦闘で使用されるのは初めてだ(注)。 この新型ドローンの登場はドローンの進化の速さをあらためて思い起こさせる。それはまた、ドローンを使ったテロへの対策をジャミングに大きく依存している世界各国への警告でもある。 無線制御につきものの問題 FPVドローンは一般に操縦士との無線リンクを必要とする。ドローンはそれを通じて映像信号を送り、操縦士はこのリンクの別のチャンネルで制御信号を送る。いずれかの信号が失われると、ドローンは普通、即座に墜落する。 ロシアとウクライナの戦争の最前線
「AIが大量のソフトウェアを生成する世界を想像してみてください。そうなると、ソフトウェアのレビューに多くの時間を費やす必要が出てきます」と、Codeium(コーディウム)のCEOであるヴァルン・モハンはいう。 カーネギーメロン大学でロボット工学の博士課程に在籍するロハン・チョウドリーは、機械学習モデルのトレーニングや実験の実行などのために、日々コードを書いている。しかし、元同僚の勧めでコーディウムのAIコーディングアシスタント(AIを用いたコーディング支援ツール)を使い始めてからは、通常は骨の折れるプロセスが格段に速く、シンプルになったという。 デバッグ(プログラムの不具合を見つけて修正すること)やコードの微調整といったタスクは、かつては何時間もかかっていたが、今では数秒で済むようになったと彼は語る。変更したいコードの部分をハイライトするだけで、コーディウムの自動補完ツールが提案を生成し、
20億人近い人たちがグーグルの無料メールサービスGmailを利用している。当然ながら、グーグルはユーザーのプライバシーを守り、悪質な行為からアカウントを保護するためにさまざまな対策を講じている。 毎日3000億通以上のメールが同サービスを通じて行き交う中、メールアドレス作成におけるたった1つの単純なミスで、あなたのメールが赤の他人にさらされてしまう可能性がある。さらにこのミスはあなたのプライバシーを危険にさらすだけでなく、Googleアカウント全体に悪影響を与える可能性もあるのだ。 Gmailのセキュリティは一流 あなたのメールを脅かすのは、サイバー犯罪者やハッカー、あるいは家族だけではない。最大の敵は、あなた自身かもしれない。Gmailは世界のメールプロバイダーの中で最も多く使われているため、あなたのログイン認証から個人情報まで、あらゆるものを盗もうとしている者にとってその受信トレイは格
火星には、表面全体を均等に覆うと深さ1km以上の海になるほど大量の水が存在することを示す証拠を発見したとする最新の研究結果が12日、発表された。この水には理論上、地球外生命が存在する可能性があるという。 重要な事実米国科学アカデミー紀要に掲載された査読論文によると、米カリフォルニア大学のバークレー校とサンディエゴ校の研究チームが、火星の地下深くに大量の液体としての水が潜在する証拠を発見した。 研究チームは、米航空宇宙局(NASA)の着陸探査機Insight(インサイト)が収集した、火星の地震(火震)や火山性の地鳴り、隕石衝突などに起因する地震データと、地球の地下にある帯水層や油田の地図作成に用いられる岩石物理学の数理モデルを使って、火星の地下深部に貯水層が存在する証拠を突き止めた。この水は、火星の地下深くにある地殻の小さな割れ目や隙穴の中にある。 火星の内部構造の探査を目的としたNASAの
「オルガノイド」とは、幹細胞から作られ実験室で育てられた臓器のレプリカだ。小さくて完全には機能しないが、これらの生きた3D構造は肝臓、腸そして非常に興味深いことに脳などの臓器の主要な特徴を模倣している。 そんな人間の脳の初期段階に似たニューロンの小さな塊である脳オルガノイドを、AIシステムと統合する手段を模索する研究者たちがいる。 脳オルガノイドに注目が集まる理由 AI製品が膨大なリソースを消費するのは周知の事実だ。たとえば、OpenAIのChatGPTは、1日に受け取る2億件のプロンプトに応答するために、50万キロワットもの電力を必要とする。そしてこれは1つのAI企業の1プロダクトに過ぎない。世界中で同様のプロダクトが急速に増えている。 普及が進むAI競争の中で、このブームを支えるために必要なリソースの規模が、ほとんど私たちの理解を超える段階に達している。しかし、スイスに拠点を置くスター
喜びから畏敬の念まで、芸術作品の鑑賞はあらゆる感情を呼び起こす。ときには怒りや落胆など、ネガティブな感情が引き起こされることもある。さらに、芸術の街といわれるような都市を訪れたときには、まれに気分が悪くなったり、精神的に圧倒されたりすることがある。 旅先で経験するそうした状態は、「スタンダール症候群」と呼ばれる。心拍数が増えたり、めまいや失神を起こしたり、不安や意識障害、幻覚に襲われたりすることさえある。 欧州精神医学会(EPA)が2021年、ジャーナル「European Psychiatry」に発表した研究結果はこうした症状について、「奇妙で耽美的なこの病は間違いなく、ルネサンス美術の特別な力を証明している」と述べている。 以下、そのスタンダール症候群の歴史と一般的な症状、発症しやすい人などについて、紹介する。 スタンダール症候群とは? スタンダール症候群は、圧倒的な数の芸術作品や文化的
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