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2024年4月に施行された法改正により、障害を持つ方への「合理的配慮」の提供が、民間企業においても法的義務となりました。これによりウェブデザイン分野では、アクセシビリティ対応の機運がますます高まっています。 この手の話になると、「アクセシビリティに取り組むには、どれくらいのコストがかかるんでしょう?」という質問をよくいただきます。実際に挙げてみると、以下のようなところでしょうか。 アクセシビリティの知識習得に費やす時間 専門家にアクセシビリティ診断を依頼する費用 アクセシビリティに対応するため、Webサイトやプロダクトを改修する費用 こうやって具体的な項目を見ると、アクセシビリティ対策に取り組むことを躊躇する方もいるかもしれませんが、逆に「アクセシビリティに取り組まないコスト」を考えたことはありますか? アクセシビリティに取り組まないことで、潜在的な市場機会を逃し、顧客満足度を低下させるリ
グッドパッチでは社員向けにさまざまな研修を実施しています。定期的な新入社員向けの基礎研修のほか、専門性と難度をより深めた「専門研修」を実施することがあります。この記事では、筆者usagimaruがグッドパッチのデザイナー支援組織であるDesignOpsとして2024年に実施した社内研修 「UIデザイントレーニング」 の内容を一部ご紹介します。 UIデザインの新卒研修についてはこちらの記事でご紹介しています。 https://goodpatch.com/blog/ui-training-softwaredesign 研修の概要 この研修は、社内の若手UIデザイナー7名を対象に、情報設計の考え方や方法論を駆使した実践的なUIデザインに取り組むプログラムとして設計しました。主な企画をDesignOps部署中心に行い、筆者が講座自体の設計と制作、そして講師としての登壇と講評までを担いました。 進行
こんにちは。グッドパッチのUIデザインチームです。 グッドパッチにはさまざまな企業からの依頼が寄せられますが、Webページのリニューアルに関する相談も非常に多く、コンバージョン(CV)に関わる悩みを抱えているケースがほとんど。 では、デザインにおいてどういうポイントを意識すれば、CVにつながりやすくなるのでしょうか? 今回の記事では、東京ガスの電気自動車(EV)導入支援サービス「Charge Planner」のランディングページ(LP)リニューアルを支援した実例を基に解説します。 LPを分析し、CVRを高める「3つの指針」を用意 同社がグッドパッチにLPのリニューアルを依頼したのは、この記事のテーマにもある通り「LPからの問い合わせを増やすため」。 プロジェクトでは、まずデザインの方向性を定めるため、当時のLPを分析し、問い合わせ(CV)の障害になっているポイントを整理。リニューアルにあた
知れば知るほど面白くなるUIの世界を皆さんにもチラ見せしたい……ということで、連載の第2弾となる今回は「これは発明だ!」と私たちが感動したUIパーツについてご紹介します。 ミクロな視点でアプリを観察し、UIパーツ一つひとつに注目してみると、普段は気付けない面白い発見がたくさんありますよ。 ※各UIパーツの名称は、公式で発表されているものではなく、私たちが便宜的につけた呼称になります。 関連記事:UIデザインとは? 大切な5つのポイントや取り組み事例を紹介 Apple Booksのセミモーダル Appleが提供する電子書籍アプリ「Apple Books」では、カルーセル状に並んだ本を押すと、そのままセミモーダルが立ち上がります。前の画面の一覧性を保ちながら、それぞれの本の詳細を見ることができるのが特徴的ですね。さらに下スクロールすることで、全モーダルへと滑らかに変化します。 このUIのポイン
ナレッジ・ノウハウ 誰でも10分でAIツールが作れる「Dify」とは?話題の生成AIアプリ開発プラットフォームの社内勉強会レポート グッドパッチのUXデザイナーの黒子です。 普段はUXデザイナーとして働きながら、社内プロジェクト「AI Lab」のメンバーとしても活動しています。AIに専門性を持つメンバーで構成されるAI Labは、クライアントワークのAIプロジェクトにおける支援や社内向けのAIの浸透や活用促進などの活動をしています。 先日、生成AIアプリ開発ツール「Dify」の勉強会を社内で実施しました。DifyはLLM(大規模言語モデル)を組み込んだアプリを手軽に作れてしまうツールで、2024年に入ってからAI業界で非常に注目を集めています。 Difyは、エンジニアだけでなく、AIサービスの企画や体験設計、サービス開発に関わるデザイナーにとっても知っておいて損はないツールです!この記事で
ユーザーインターフェース(UI)とは、製品とユーザーとを繋ぐ架け橋になる部分です。 優れたUIをデザインするということは、製品やサービスの魅力を高めることに直結します。その印象や使い勝手を良くするのはもちろんのこと、副次的には製品や会社のブランドイメージを向上させたり、競合製品との差別化を図るなど、中長期目線では製品の使い勝手のみに限定しない、より大きな効果をも期待することができるでしょう。 近頃流行りの魅力的な製品には、大抵優れたUIが備わっています。もしもコンシューマーの「当たり前品質」というものがそのような水準にまで上がっているのだとしたら、当然のごとく、市場の優れた製品と肩を並べても遜色無いような高品質のUIが求められますから、その実現のためにも確かなUIデザインが欠かせません。 「優れたUIとはどういうものなのか?」「UIデザインとは何なのか?」「UIとUXの違いとは?」「UIデ
こんにちは!グッドパッチUIデザイナーのharuです。 この記事では、2024年時点の最新のリサーチをもとに、国内のデザインシステム10事例をグッドパッチの解説つきでご紹介します。 「良いデザインをサポートするための仕組み」であるデザインシステムは、ものづくりの現場において、作り手の共通認識となることで価値を発揮します。「どうすれば、チームに浸透し、ものづくりに一貫性やスピードを生み出すデザインシステムを構築できるのか?」このように悩んでいる開発組織は少なくありません。 こうした悩みに対してグッドパッチがお伝えするのは、「デザインシステムで最も重要なのは、組織とその目的にフィットしているか」ということです。 そこで今回の事例集では、単なる有名どころではなく、「組織や目的にフィットしているな」「こんなデザインシステムあるんだ!」と私が思った魅力的なデザインシステムを紹介します。 「デザインシ
皆さん、こんにちは!グッドパッチ UIデザイナーのナスカです。 業務効率化やソフトウェアの品質向上といった話題で、昨今注目を集め始めているデザインシステム。とはいえ、まだ導入している企業やプロダクトはそう多くはありません。 今回は「デザインシステムって、どんな効果があるの?」と思っている方や、導入に悩んでる方に向け、とあるクライアントのサービスリニューアルプロジェクトで、実際にデザインシステムを構築した現場を見てきた私の体験談をお伝えできればと思っています。 サービスリニューアルのタイミングは、開発も含めた環境を整える絶好の機会です。デザインシステムを通じて、早いタイミングで手戻りを防止することで、致命傷を防ぎ、効率良く開発を進められる仕組みを作りましょう。 デザインシステムの概要について詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になるので、ぜひご覧ください。 参考記事:良いデザインシステムと
こんにちは!UIデザイナーのsugasoとharuです。UIデザインの面白さ(沼とも言う)にハマってしまった私たちは、定期的に「イカしたUIを見る会」(以下、イカ会)という課外活動を行っています。 イカ会では、最近触ったアプリや発見した魅力的なUIを共有し、普通なら見逃してしまうであろうデザインのこだわりや、ハートを揺さぶられるポイントについて語り合ったりしています。 知れば知るほど面白くなっていくUIの世界を皆さんにもチラ見せしたい……ということで、イカ会の様子を連載することにしました。第1弾となる今回は、「こんなの見たことない!」と私たちが感動したアプリをご紹介します。 関連記事:UIデザインとは? 大切な5つのポイントや取り組み事例を紹介 Clear Lists 最初にご紹介するのは、ご存知の方も多いタスク管理アプリ「Clear Lists」。 Clear Listsの特徴はナビゲー
こんにちは。グッドパッチでプロダクトマネージャー(以下、PdM)をしている大本です。 グッドパッチではこれまで、多数の企業とともに新規事業のMVP/ベータ版開発の伴走支援やコーチング支援を行ってきました。今回は、新規事業プロジェクトに伴走していく中で発見した、事業立ち上げ初期にフォーカスすべき取り組みや、そのポイントについてお話しします。 新規事業に関わる、こんな方におすすめです。 新規事業開発部に配属されたけど、何から手をつけたらいいか分からない 新規事業のアイデアがあり、ベータ版開発に向けてどのようなプロセスを経ればいいのか分からない 新規事業への投資を継続してもらうためのロジックがうまく立てられない 新規事業の立ち上げが停滞するのは、「顧客の課題」に向き合っていないから ビジネス環境が目まぐるしく変化する昨今、新規事業立ち上げの難度も高まっていると言えるでしょう。DXを背景に異業種の
株式会社グッドパッチは、2014年10月1日にリリースしたプロトタイピングツール「Prott」のサービス提供を2024年8月31日をもって終了いたします。 Prottはモバイルサイトやアプリを開発するデザイナー、エンジニア、ディレクターなどから成るチームのためのプロトタイピングツールとして誕生し、2014年4月のベータ版公開以来、さまざまな企業で導入されてきました。 ご愛顧いただいておりましたユーザーの皆さまに、心より御礼申し上げます。また、サービス終了に伴い、ご不便をおかけしますことを深くお詫びいたします。 今後についてのご案内ならびにお問い合わせ先は、下記ページをご参照ください。 https://docs-ja.prottapp.com/article/495-prott-close グッドパッチはPrott開発の経験を生かし、引き続き、顧客体験を起点に企業変革を前進させ、イノベーショ
本日は世界各地でアクセシビリティを考える一日、GAAD(Global Accessibility Awareness Day)の日ですね! アクセシビリティはWebサイトやアプリケーションのデザインや実装に関わるデザイナーやエンジニアはもちろん、サービスのコンテンツ作成や資料作成においても配慮が必要であり、さまざまな職種の人に関わるものです。 グッドパッチでは、しばらく前から社内の有志を中心にアクセシビリティ向上の取り組みを行っており、その活動の一環として、全職種向けにアクセシビリティの理解を深めるための社内勉強会を実施しました。 今回の勉強会では、社内でも特に関心があるUIデザイナーやエンジニアに、アクセシビリティの基礎知識から具体的な取り組みや事例などをLT形式で発表していただきました。勉強会はランチタイムに開催したのですが、多くの参加者が集まってくれました! この記事では、それぞれの
2022年11月のChatGPTの登場を機に、2023年〜2024年にかけてジェネレーティブAIの普及がさらに加速しています。 OpenAIをはじめ、Microsoft、Google、Meta、Adobeなどあらゆるテック企業から毎日のようにAI関連のニュースが届くようになりました。 Goodpatch Blogでは、2023年4月に「【2023年版】デザインに使えるAIツールまとめ(レビュー付き)」としてさまざまなサービスを紹介しましたが、この1年で新たなツールが次々とリリースされ、状況が大きく変わりました。 そこで、今回はデザインに使えるAIツールの「2024年版」をご紹介します。デザインの作業をざっくり「考える」「作る」「伝える」の3つに分け、さらにその中でAIに手伝ってもらえそうな10の工程について、便利で使えそうなAIツールを調べました。使ってみた感想(レビュー)も記載しましたの
こんにちは。グッドパッチでプロダクトマネージャー(以下、PdM)をしている大本です。 Goodpatch Blogでは、「UXデザイナー→PdM」へのキャリアは有力な選択肢というお話を何度かしていますが、私自身、ちょうど1年前から「グッドパッチでPdM職を作りたい!」とPdM組織の立ち上げを行い、UXデザイナーからロールチェンジした1人です。 UXデザイナーとPdMの親和性は高いとしましたが、仕事の進め方や求められるスキルに違いはあるのか。約1年、働いてみて気付いたことをまとめようと思います。 私がUXデザイナーからPdMにロールチェンジした理由 気付きの話をする前に、私自身がPdMにロールチェンジした経緯を説明させてください。 私はグッドパッチに入社して4年目になりますが、入社当初はUXデザイナーとしてプロジェクトに参加していました。PdMへのロールチェンジを考えたのは、クライアントワー
一方、いざウェブアクセシビリティの確保を進めようと思っても、専門的な人材や、部門横断での対応が必要な場合もあり、その場合はかなりの費用と時間がかかります。対応すること自体は法的義務でないにもかかわらず、なぜそこまでして取り組む必要があるのでしょうか? 今回の記事では、ウェブアクセシビリティに取り組む意義とメリットを、6つの観点から解説していきます。 理由1:サイト(サービス)を利用できる人が増える 当たり前ですが、ウェブアクセシビリティを確保すれば、自社のサイトやサービスを利用できる人が増えます。実際、どれくらいインパクトがあることなのでしょうか?アクセシビリティを確保することで恩恵を受けやすいと考えられる層を中心に、具体的な数字を交えて見てみましょう。 ❶ 障害を持つ人 視覚、聴覚、認知、運動機能などに関して、さまざまな障害や特性を持つ人がいます。厚生労働省の調査によると、2016年の推
アクセシビリティ? ウチの会社のウェブサイトは大丈夫なの──。 法改正によって、障害のある方への「合理的配慮の義務化」が、2024年4月1日をもって民間企業にも適用されることを受け、ウェブデザイン分野ではアクセシビリティ対応の機運が高まっています。 とはいえ、「法改正で何が変わったのかよく分からない」「ウェブアクセシビリティってどうすれば対応できるの?」といった疑問を持つ方も少なくないはず。そこで、この記事ではいわゆる「法的義務化」の潮流を解説しつつ、アクセシビリティの基本を押さえていきます。 アクセシビリティの考え方は、ウェブに限るものではありません。他のプラットフォームでのソフトウェアデザインや物理的なモノや空間のデザインにおいても、普遍的に重要な視点です。ぜひ、この機会に一緒に学んでいきましょう! なぜ「ウェブアクセシビリティ」に注目が集まっているのか? まず前提として触れておきたい
こんにちは。Goodpatch UIデザイナーの菅原です。 皆さんは、スマートフォンアプリなどで「長押し(プレス アンド ホールド)」機能を使ったことはありますか? 例えばiPhoneでは、アプリアイコンを長押しすると、ホーム画面上でアプリ内で頻繁に利用するアクション(App Storeなら検索など)が簡単に操作できたり、ブックアプリでは一覧画面から無料サンプルの読み込みや共有ができます。 長押しは、「より最適化された上級者向けの機能」としての役割を果たしており、代表的なものですと、「クイックアクション」と呼ばれる概念がHuman Interface Guidelinesに記載されています。 長押しUIとは 「長押し」という動作は『あくまでショートカット的位置付け』であり、『代替手段の提供(アクセシビリティの確保)』がデザイン原則的に軸となりそうです。 そのため、頻度の高いアクション数を優
昨今、プロダクトマネージャー(以下PdM)の需要が高まり、多くの企業で採用や育成に取り組んでいることと思います。しかし、PdMは幅広いスキルや役割が求められるため、どのようにステップアップしていくのか、定義することが難しい面があります。 そこで私たちのチームでは、PdMの「スキルマップ」を作成してみました。あくまで私たちのように「クライアントワークを行うPdM」向けのものではありますが、PdMのキャリアを考えている人や、PdMとして成長したいと考えている人へ、自身のスキルを客観視するきっかけになるかと思い、この記事でご紹介することにしました。 スキルマップと合わせて、各々のスキルをどのように身につけるのかや、スキルを得た先にあるキャリアパスについても触れたいと思います。ぜひご覧ください。 グッドパッチが求めるPdMスキルを「35項目」に整理 今回私たちが作成したスキルマップでは、PdMのス
この記事はGoodpatch Design Advent Calendar 2023の13日目のコンテンツです。他の記事もぜひ読んでみてください! 先日、グッドパッチでは「サービスデザインをどう捉えていて、どんな形で実践してるの?」という話を講義として外部向けに話す機会があったので、過去の記事で書いたことを思い出しつつ、改めて今の自分なりにサービスデザインのことを考え直してみました。 事前に講義の参加者からいただいていた質問は、以下のような内容でした。 サービスデザインって何? UXデザインとサービスデザインの違いは? サービスデザインってどのように実践するの? 今回の記事では、上記の質問に対して自分がどのように考えたのかをまとめます。実際はワークショップ形式でワークを交えつつ事例などを深く話しているのですが、すべてを記述すると(とてもとても)長くなってしまうので、ライトな内容にしています
Goodpatchでは毎年、新卒社員向けにUIデザイン研修を実施し、UIデザインに関する基礎的な講義や課題制作といった研修を丁寧に時間をかけて行っています。一方、中途社員向けのUIデザイン研修は整備が足りておらず、運営者もあいまいで、うまく仕組み化できていない状況がありました。 今回、そんな課題に対して、UIデザイナー2人が有志で取り組んだ中途向けUIデザイン研修の仕組み作りをご紹介できればと思います! 研修の目的とゴール Goodpatchに入社する中途UIデザイナーのバックグラウンドはさまざまです。 今回、研修整備に取り組んだデザイナー2名(執筆者)も、前職は制作会社のWebデザイナーでした。このように、中途社員はスキルセットもバラバラであるため、グッドパッチでの仕事に必要なスキルや知識をサポートする仕組みづくりは社内に必要だと考えました。 新卒・中途を含むすべてのUIデザイナーが、共
こんにちは!Goodpatch UIデザイナーのharuです。突然ですが、皆さんはUIデザインの超基本となる「コンポーネント」についてどれぐらい知っていますか? ユーザーインターフェースを構成するパーツのことを「コンポーネント」といいます。分かりやすい例としては、アクションや遷移のトリガーとなるボタンなどがあります。UIデザイナーは日々、ありとあらゆるUIコンポーネントを「用法用量(原則的な使い方)」に沿って使いこなしながら、デザインに取り組んでいます。 そこでこの記事では、UIデザインを学んだり興味を持っているみなさんに向けて、バラエティに富んだUIコンポーネントをクイズ形式で紹介します。用意した数はなんと100種類(!)。初級・中級・上級に分けて全3回でお届けしていきます。 まずは初級編。ソフトウェアデザインに関わる人たちの共通言語ともいえる、最も基本的なコンポーネントを集めました。
昨今では、よく耳にするようになった「デザインシステム」ですが、クライアントワークでもデザインシステムを構築するケースが多くなっています。 デザインシステムは「UIの品質向上」や「開発の効率化」といった目的で作られることも多く、デザイナーとエンジニアの両者に関係があるものです。しかし、実際にデザインシステム構築をしていく際にデザイナーとエンジニアはどのように協力できるのでしょうか? この記事では、Goodpatchで実際に行ったtoB SaaSのデザインシステム構築において、デザイナーとエンジニアのコラボレーションの取り組みや、その取り組みが生み出す価値について焦点を当ててみたいと思います。 デザインシステムについて デザインシステムの定義は文脈によってさまざまですが、この記事では「ブランドに紐づいたデザインの再現性を高め、ユーザーの利便性や開発効率を向上するための考え方とツールセット」とし
私たちは世界に何を残せるのか──そんな問いを背景にグッドパッチでは「MAKE A MARK」というコンセプトをグループ総会で掲げました。 グッドパッチで働くデザイナーたちは、なぜグッドパッチに集い、これから何を残していきたいのか。MAKE A MARKというコンセプトに沿って、各々が胸に秘めた思いに迫るインタビュー企画。第2回はクライアント事業部でUXデザインマネージャーを経て、現在はUXデザインチーム全体を統括するディレクターを務める秋野比彩美が登場。 デザイン未経験からヤフーのデザインリードへ——と言うと、シンデレラストーリーのように聞こえるかもしれません。しかし実際は「負けず嫌い」精神で自力でキャリアを切り開いた、まさに「たたき上げ」。そんな彼女が描く、これからのデザイナー像とは? デザイン未経験からヤフーのデザインリード、そしてグッドパッチへ 私のキャリアは少し変わっていて、大学を
こんにちは。グッドパッチでデザインストラテジスト兼ワークショップデザイナーをしている田中拓也です。 「ワークショップデザイナー」というと珍しがられるかもしれませんが、グッドパッチでは、ユーザー視点のモノづくりを学ぶワークショップのほか、組織開発を目的としたワークショップなども提供しています。 仕事上、さまざまな企業の組織課題を目にするわけですが、突き詰めると悩むポイント(本質)は似ていることが多く、解決の糸口も共通するものになってきます。そこで、この場をお借りして、連載形式で「組織デザイン」のポイントを解説していくことにしました。 最初の第1回は「心理的安全性」という言葉について取り上げます。皆さんも働く中で一度は聞いたことがあるはず。しかし、僕は当初この言葉が好きになれませんでした。 心理的安全性という名の「呪縛」 グッドパッチに限らないことですが、プロジェクトベースで仕事が進む企業は、
Goodpatchのメンバーが今、読者の皆さんにオススメしたい本を紹介する「読書週間2023」。 5日目となる今日は、先日プロダクトマネジメントの支援サービス「Product Growth Partnerships」を発表したPdMチームのメンバーが、PdMを目指すUXデザイナーにオススメの書籍を紹介してくれます。 読書週間の期間は終わってしまいましたが、Goodpatch Blogの読書週間連載はもう少しだけ続きます。ぜひお付き合いいただければ幸いです。 PdMの入門書から、壁にぶつかったときに役立つ本まで 先日、Goodpatch BlogでUXデザイナーこそプロダクトマネージャー(PdM)に挑戦しよう、という記事を出して、大きな反響をいただきました。やはり、それだけUXデザイナーのキャリアに悩みや関心がある方が多いということなのかもしれません。 一方で、記事中では「UXデザイナーの誰
プロダクトの責任者である「プロダクトマネージャー(PdM)」。その主な仕事の1つに「ロードマップの作成」があります。 プロダクトの改善一つとっても、何から手をつけるべきか、どのようなスケジュールが望ましいのか……考えることは山ほどあります。しかも、エンジニアやビジネスサイドとも合意を取らなければいけない。骨の折れる仕事です。 また、プロダクトマネージャーになりたてという方なら 計画の立て方がイマイチ分からない プロダクトの成長戦略を立てたり、施策の優先度を決めたりすることに自信が持てていない という方もいるのではないでしょうか。そこで、今回の記事では「直近1年の活動計画を立てたいけど、優先順位や施策の合意がなかなか取れない」という忙しいPdMの皆さまに向け、プロダクト改善に向けた1年のロードマップを「約2時間」で考えるワークをご紹介します! なお、今回のアプローチは直近の目標や課題点から発
グッドパッチでは、UXデザイナーがPdMとしてクライアントワークにアサインされるケースが増えていますが、プロダクトの開発においては、各ステークホルダーで意見がまとまらず、苦戦することがよくあります。 例えば、プロダクト開発でこんな悩みを抱えている方はいませんか? プロダクトの戦略や企画を検討する時点で、ターゲットユーザーの認識がバラバラ UIデザインの議論のタイミングで、的外れな議論が起こっていてなかなか収束しない せっかくユーザーリサーチをしたのに、プロダクト開発メンバーやBizメンバーがその内容を咀嚼しきれていない このあたりの悩みは、事業戦略とプロダクト開発の組織が分断されており、各ステークホルダーが見ている「世界」が違うために起こる課題だと思っています。 そこで私たちは、プロジェクトが円滑に進むよう、「UXマスター」と呼ぶ「プロダクトとユーザーについての仮説を一箇所にまとめた資料」
こんにちは!Goodpatch プロジェクトマネージャーの星です。 プロジェクトマネージャーという仕事は、対外的に発表できるアウトプットが作成しづらくスキルや実績の証明が難しい職種です。 アウトプットを作成したとしても、数値的な事業目標を定めたスコープ定義書であったり、実名の入った体制図であったりと、基本は社外秘の情報が満載。自身のスキル証明のためにポートフォリオを作ろうとしても、掲載できるものがほとんどないのが実情です。 そんな中、実績やスキルの証明に役立つ数少ない手段としてプロジェクトマネージャー資格「Project Manager Professional®︎(以下、PMP)」があります。 長時間のテストや英語のレポートなど、取得が難しいと言われる資格ではありますが、Goodpatchの仲間や組織としての応援を追い風に一念発起。約4ヶ月かけて資格を取得できました。この記事では、資格取
こんにちは!グッドパッチのUXデザイナー兼プロダクトマネージャー(以下、PdM)のかのうです。 UXデザイナー兼PdMというと、「何それ、両立できるものなの?」と思われる方もいると思いますが、実は今、グッドパッチでは、PdMとしてクライアントワークにアサインされるUXデザイナーが増えています。 PdM、すなわちプロダクトの責任者が担うべき領域は幅広く、開発、マーケティング、デリバリーと多岐にわたり、今もっとも人材不足が叫ばれている職種といっても過言ではありません。 そんな職種にUXデザイナーが挑む理由はただ一つ。UXデザインの知見がプロダクトマネジメントで生きてくる、つまりスキルセットに似た部分があるためです。例えば、プロダクト開発を進める上でぶつかりやすいこんな課題。 多種多様なユーザーがプロダクトを使うため、ターゲットが定まっていない ユーザーの要望に応えることはできているが、プロダク
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