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hoarding-examples.hatenablog.jp
11月8日(金)の深夜、「アムステルダムでサッカーファンが暴徒化してイスラエル人が襲われた」的な話が流れてきた。まるでアムステルダムでユダヤ人標的のテロ計画でもあったかのような書きぶりの記事もあったが、何があったのか、具体的に中身を見てみたら、そういう話ではなかった。 もはや「フェイクニュース」などということばを誰も使わなくなった今、こういうことが白日のもとで起きている。しかも「欧米」が主導している。日本で盛り上がる「背後にロシアの影」云々のたわごとすらも出る状況にない。 唖然とするよりない。 以下、とても長い。あと、今回は英文法解説もある。 ■目次■ イスラエルの軍事攻撃で標的とされているガザ地区のスポーツ UEFAもFIFAもIOCも、ガザ地区でアスリートが殺害されていることはスルーしている アムステルダムでのフーリガン暴動 マッカビ・テルアビブFC 追記 襲い掛かっているのはテルアビ
10月26日時点で鋭意執筆中……URLを確定する必要があるので中身のない状態でアップロードしています。このあと、出かける用事があるので、帰ってきたらアップします。→予定を超過して24時間を要してしまいましたが、10月27日にアップしました。 書かねば、書かねばと思っているうちに3か月。その間、ただぼーっとしていたわけではないのだが、3か月も「放置」してしまったことは申し訳なく感じている。 Below, I'm very extensively explaining in Japanese what happened to my Twitter/X account. A much shorter version in English follows at the bottom. For your convenience, I'd recommend you use the link in t
昨年10月にTwitter/Xで始めた翻訳ハッシュタグについて、紙に印刷してネットの外(リアル世界)に持ち出すようになったのが今年になってからのことだ。細長い短冊形で、A4で6枚取るという小さなスペースのものだった。 旧ハッシュタグ(現在は廃用)紹介の短冊 この初代の翻訳ハッシュタグの印刷物を配り始めたまさにその日にとんでもないことが出来し、普通にツイートを読んでるだけではわからないし、部外者が簡単に書けるようなものではない(しかし、翻訳などをするなら当然想定しておかねばならないような)各種の危険をおかして発言を続けているガザの人々の安全を脅かすと判断したので、初代のハッシュタグはほどなく自分の中では廃用とし、数日のうちに2代目のハッシュタグに差し替えることになった。それの印刷物も作った。 #ガザ市民の声翻訳 と #ガザ市民のための声翻訳 ハッシュタグ紹介の短冊。2月から配布 この「短冊」
2023年10月7日以降、初期段階で世界中のジェノサイド研究者らが「教科書通りのジェノサイドである」と位置づけ、標的にされる危険をおかしている現地のジャーナリストや一般市民/市民ジャーナリストによってTwitter/XやInstagramなどでほぼ生中継されながらも、「国際メディア」と呼ばれる大手メディアからは「自社の記者が入れないから伝えられない」的に無視され*1、「国際社会」と呼ばれるものもろくに動こうとせず、したがって、リアルタイムで世界中に現場から事細かにひどい状況が伝えられているにもかかわらず、誰も止めようとしないという異常な状態で続けられてきたガザのジェノサイド (Gaza Genocide, the Genocide in Gaza) は、今月7日、うちら東京都民が都知事選で投票をした日*2に、事態の開始から9か月を迎えた。 状況は、悪化する一方である。そして、大手メディアは
イスラエルによるガザ攻撃、というより「ガザ・ジェノサイド」は終わる気配などまったくないが、「停戦 ceasefire」を求める声はやんでいない。 というより、「停戦 ceasefire」を求める声はやんでいないが、イスラエルによるガザ攻撃(というより「ガザ・ジェノサイド」)は終わる気配などまったくない、と書くべきだろうか。 そんなことで悩んで数分が流れていったが、目薬をさしても肩のストレッチをしてもどっちがよりよいという結論が出なかったので、両方書いておく。自分のブログだからそこは好きにしてよいだろう。 ともあれ、そのようにして続いている「停戦 ceasefire」を求める声――「昨年10月に始まったときには、まさか、夏になっても同じことを言い続けているとは思ってませんでしたよね」と言いつつ、続いて発されている声――に便乗して、というかその中に入り込むようにして、ただただ「ユダヤ人」を排斥
ふとした思い付きで、Twitter/Xで、4月3日の18時過ぎから、下記のアンケートを実施しています。4日の18時過ぎまでご回答いただけるようになっているので、Twitter/Xのアカウントをお持ちの方は、ご協力いただけると嬉しいです。「何のための調査」といったこと、というか調査の目的は特にありません。何となくの思い付きです。現時点で表示回数が1100回程度、回答数は130件程度です。 あなたは、次の英文を、どのくらい「読む」ことができますか? "Lord Ricketts ... tells R4Today 'we've reached the point' for the UK to no longer sell arms or trade with Israel, after seven aid workers, including three British citizens, w
このブログの管理画面にアクセスするのも久しぶりである。12月のうちに、時制の使い方がとても興味深い英文の実例に遭遇したので、それについて書くつもりだったが、なんだかんだと書かずに1月も終わろうとしている。 さて、今回は当ブログのテーマである英語・英文法は扱わない。久々の更新で、英文法目当てにフィード登録してくださっている方をがっかりさせてしまうかもしれないが、現実としては、英文法どころではない状況が2023年10月7日以降、苛烈さを増しながら続いている影響をもろに受けているので、何卒おゆるしいただきたい。 今回は、英語の話ではないが、「翻訳」に関連する話ではある。テクニカルな話ではなくて、実際にやっている翻訳に関連する話である。 【目次】 2023年10月7日 ハマスの凶行 巻きおこる二元論の中で 声を上げ行動を起こしたユダヤ人たち パレスチナからの声 パレスチナからの声を日本語にする人々
Twitter/Xのハッシュタグ「#ガザ投稿翻訳」を始めてしばらく経った。ハッシュタグがないよりは多くの人の目に触れていると思うし、ここ数日で作業をやってくれる方も増えた(こちらからはお声がけはしていないが、自主的にやり始めてくださる方が増えている)。感謝したい。記録に関しては、ほっとくと誰もやってくれないので、自分でアーカイヴを取った。量が多いのでいくつかに分けて取っていく。今回取ったのはその最初のひとつである。 togetter.com 10月7日のハマスによる攻撃開始直後しばらく吹き荒れた「ハマスの蛮行を非難しないのか」言説の嵐が収まったあと、現在のネットは「イスラエルを支持しない者はテロリストの支持者である」という、ジョージ・W・ブッシュの "Either you are with us, or you're with the terrorists!" というあの悪夢のような、カル
ハッシュタグ「#ガザ投稿翻訳」を立ち上げて数日が経過した。参照数などを確認する手立てはないが、ハッシュタグなしでばらばらにやっているよりは確実に多くの目に触れるようにできていると思う。 いつもなら、ハッシュタグは情報の共有のためにあるという前提で、ハッシュタグのない投稿にタグだけつけて引用リツイートすることも多いが(例えばESAT-Jに関しては多くの人がそうやって共有を広げてきた)、今回はそれはしていない。タグをつけるかつけないかは投稿者にお任せしたい。ガザからの、またはガザに関する投稿を日本語化している方は、共有の範囲を広げるため、よろしければハッシュタグをお使いください、という感じでこのあともやっていきたい。(なお、当方はハッシュタグの言い出しっぺではありますが、「こういうツイートや記事があります」ということをお知らせいただいても、ただ流すわけにはいかず、こちらも確認しなければならない
一枚の写真から、目を離すことができなかった。白のグラデーションと青のグラデーションの中に薄いオレンジ。いわゆる「黄金比」の構図。整った、完成された画面。『青の歴史』を思い起こさせる色。美しい写真。 だがそこに映し出されているのは、人間の、深い、とても深い悲嘆だ。それも、実際に親戚関係や友人関係でなかったとしても、撮影者が今は深いつながりを感じずにはいられないであろう「同じガザの住民」の悲嘆。 吸い寄せられるようにしばらく見つめたあとで自分の中から出てきたのは、 被写体の女性の悲嘆に、ピカソの「ゲルニカ」とムンクの「病める子」が重なって、鮮やかなコントラストと完成された画面に、こんな写真を撮らねばならなかったフォトグラファーの声なき声を聞く。 という言葉だった。 そう書いて、その写真のツイートを引用する形で投稿した。だが数時間後にチェックしてみると、なぜか私の画面では写真が表示されていない。
【「日本国際ボランティアセンター (JVC)」さんの緊急支援要請】 ガザ地区での活動実績がしっかりしている日本のNGOです https://www.ngo-jvc.net/news/news/202310_gaza.html 起きたことに、衝撃を受けすぎて、言葉にならない、ということは、日常にあふれている。ネットなどでよく、「語彙力をなくす」というスラングで描写されるあれである。 10月7日の出来事は、その最たるものだった。 Twitterのログを見返したが、そのときのものは何もない。最近はMastodonに切り替えつつあるのでMastodonに書いたかと言えば、そっちにもない。速報としてスマホに配信されてきた短い文面を見て、「え」と声に出したことは覚えている。そのあとは「マジで?」と思い、BBC Newsの速報を一読して「何これ」と思い、もう一度読んで「は?」と思った。 そして「いやいや
10日ほど前のことだが、ロンドンで「脱獄」が発生した。調理担当という作業を割り当てられていた被収容者が、食材を運び込んでくる車両の下に潜り込んで、そのまま敷地外に脱出した。つまり、ちょっとありえないくらいあっさりとした脱獄であった。古めの翻訳文体で「やっこさん、まんまと脱獄してのけたのさ」と表したくなるような。 彼が陸軍兵士だった人物で戦闘能力があることと、「テロ」の容疑がかかっていることもあり、ロンドン警察(大雑把に、日本の「警視庁」にあたるが、「公安」の機能も一部兼ねている)がSNSなども使って大々的に捜索をおこなっていたが、即座に国外に脱出しているのではないかといった観測も流れるなか、脱獄者は数日後にロンドン市内で身柄を拘束された。 最初に「テロ容疑者が脱獄」といったように各大手メディアで大々的に見出しが立てられてからの数日間、その脱獄者がどういう人物かについての解説*1と、そんな脱
近頃巷で流行るもの、「ざっくり」なる口上での、雑な解説、不確かな中身。「わかりやすい」を狙う、かわいい見た目や派手な演出。「バズ狙い」が横行するインターネットという仕組み、雑で不確かな解説が拡散、増殖、書籍化決定……と、ゴロがいまいちよくないが、何となく言ってみたくなった。 英語に関しては、Twitterでそれらしい権威付けがなされたアカウント(「TOEIC〇〇点」「〇〇在住歴〇年」とか)から発される適当極まりない図解・図表の類が、よくバズっている。そういうものはネット時代になって始まったものではなく、1980年代、私が高校生の頃にはすでに参考書や受験生向け雑誌の記事から、サラリーマンが通勤途上で読むように企画された英語本の類でも、ああいうお手軽な解説はあった。だから「ネットのせいで……」と言うことはできないし、ネットがあろうがなかろうがああいうふうな適当なものがもてはやされてしまうことは
既存のツイートに、ツイート筆者とは別のTwitterユーザーが、後から補足メモをつけることができるというTwitterの「コミュニティノート」という機能は、日本語圏では、今月(2023年7月)になってようやく広く使われだしたため*1、「イーロン・マスクでも、Twitterユーザーに役立つことをするんだな」的な感慨をもって受け止められ、マスクについての好印象材料になってすらいるようだ。 だが、「コミュニティノート」は、実はマスクとはほぼ関係ない。マスクの買収話が出るずーっと前から、英語圏では運用されてきた機能である。マスクと関係があるとすれば、それは(例えば「サークル」などとは違って)マスクが提供打ち切りの判断をしなかったということである。 では、この機能、いつからどういうふうに始まっていたのか。 この点、どうやって調べることができるか、簡単にメモしておこう。こういうのは、うちらが仕事のとき
【追記】たくさんのブクマをありがとうございます。1つ前のエントリにある、The Syria Campaignの国連加盟国宛て請願文と署名も、よろしくお願いします。【追記ここまで】 ネットでは無根拠な憶測や事実に照らして正しくない誤情報がバズりすぎるということは今やただの常識、「ネットってそんなもんでしょ」と言って済ませればいいだけのことかもしれないが、それにしたって日本語圏はひどい、という事例に今朝接したので、そのことについて簡単に書いておくことにする。ついでに見つけた英語圏の事例についても。 111年前の1912年に氷山に衝突して大海の藻屑と消えた豪華客船タイタニック号の残骸を見物するために、海底3800メートルにまで行く潜水艇 (submersible*1, 略してsub*2) が音信不通になったことが伝えられたのは、6月18日(月)だった(北米東海岸の時間)。以降の数日間、BBC N
今回は日本語化した請願文のご紹介と署名の要請です。広く拡散してください。期間は「6月中」とのことです(詳細は書かれていないので私にはわかりませんが、「なるべく早く」の案件です)。 6月8日、立法の根拠すらぐだぐだだったことが露見しているにもかかわらず、強引に委員会採決に持ち込まれた入管法の件*1で、私が見る画面が埋め尽くされているときに: #新着記事公開 #D4P 「入管法、毎日色んな情報入ってくるけど、どうなってるの?」という方にも是非オススメ!問題点、矛盾など、これまでの記事を整理してまとめました。強行採決間近という今、是非お読みください!https://t.co/wKrO8BTZQy — 認定NPO法人 Dialogue for People(D4P) (@dialogue4ppl) 2023年6月6日 どんどん崩れていく立法事実 明るみになっていく嘘と隠蔽 ボロが出てまくってる入管
英単語の語源を確認したい? 語源で単語を解説する英語学習本がいっぱいあって、どれがいいのかわからない? ネット検索をしても情報量が多すぎる? 今回は、そんなときに参照すべき情報源について。PCでもスマホでもタブレットでも、ブラウザが使えてネット接続環境があれば特別な費用は不要、アプリも不要で使える情報源のご紹介。 ……と書くといきなり怪しくなる(笑)。以下、続きにて。 (中身は単なる英英辞典サイトの参照法の話。うさんくさくないよ) 最近、「英単語を覚えるために語源の知識を」という主張――いや、「語源から英単語を覚えよう」という主張か――を見ることが、以前より増えてきたと思う。 この方面であんまり理論的なことは勉強していないので、自分自身の経験と、自分が見た他人の経験というごく狭い範囲のことで申し訳ないが、語源を知ることで英単語を覚える(英語の語彙を増やす)ことができるのは、ある程度のレベル
今回も語彙メモ。扱うのが性暴力に関するものなので、そういうのは見ないことにしている方は今回のエントリは読まずに飛ばしてください。 特に、ある程度以上の信頼関係があったはずの誰かから、自分でははっきりと「被害」と自覚していない(けど何となく心に引っかかっていたりする)ような性暴力被害をこうむっている(可能性がある)方は、今回扱うBBCドキュメンタリーに関する報道などは、自分ひとりでないときに、安心できる環境で接するべきだと私は思います。 本編に行く前に、緩衝材置いときますね。(Image by Jill Wellington from Pixabay) Image by Jill Wellington from Pixabay さて。 半月くらい前から私の見ている英語圏では予告のようなものがちらほらと流れてきていたのですが、英国のBBCが、日本のジャニーズ*1事務所についてのドキュメンタリー
今回も、英文法の実例からは少し離れて、前回の続きで、イーロン・マスク&マット・タイービの「ツイッター文書 Twitter Files」が、本人たちが思っているようなスクープではない、ということについて。また、マスクがそうやって空騒ぎを演じている裏でTwitterに何が起きているかについて。 この「ツイッター文書」なるものは、日本では(少なくとも)朝日新聞が意気揚々と取り上げていたが(ほかの新聞の記事が出ているかどうかはチェックしていない)、英語圏の大手メディアはスルーしているようで、私の見ている画面には、前回見たThe Vergeの記事のような否定的な言及が流れてきたくらいである。 私もすべてのメディアに目を通しているわけではないが、例えばTwitterには大注目しているBBC Newsの "Social media" のカテゴリーには、この「文書」についての記事は見当たらない。 BBC
今回はいつもの「英文法の実例」とは違う感じで。 英語圏の報道機関やジャーナリストのTwitterアカウントをまとめたこちらのリストや、米国のメディア研究者のMastodonアカウントなど、私の見ている範囲内で、ほとんどだれも話題にしていなかったので気にも留めていなかったようなものを、日本語圏の大手新聞が仰々しく記事にしているとTwitterで知らされた。 どのくらい話題になっていなかったかというと、毎日チェックしているニュースのほぼ8割か9割(体感)が英語という環境にある私が、その新聞記事が「ツイッター文書」と書いているものの原語を思いつけなかったくらいだ。「『ツイッター文書』? そんなもんあったっけ?」という感じである。 記事をちょっと読んでみてようやく「あー、あれか」とわかったのだが。 ツイッターを買収した企業家イーロン・マスク氏が公表を予告していた、同社の内部文書とされる「ツイッター
今回の実例は、Twitterから。 今日は元々は、あるレセプションの場で明らかになった英王室の中に根強くあるレイシズム(人種主義、人種差別)についてのことばを見ていこうと下準備はしていたのだが、いかにも気が重くてうーむと思っていたところ、今朝方、いかにも「構文解析してくださいよー」と言っているような文面が、FIFAのフィードとして流れてきた。 今大会は個人的に #BoycottQatar の主旨に賛同して見ないことにしているのだが、大会そのものへの言及ではなく、英語の実例ということで取り上げさせていただきたい。 既に日本では、というか日本以外でも大ニュースとなっているように、ドイツ、スペイン、コスタリカ、日本という組み合わせになっていたグループEは、今朝方3試合すべてが終了し、スペインを2-1で下した日本がグループ首位となり、そして世界の大半の人々の予想を覆してドイツがここで帰国することに
今回も英語の実例はお休みして、11月27日に東京都で実施されたESAT-Jという名称の英語の試験について少し書いておきます。マスコミが基本的に東京都の言い分を復唱しているばかりなので、個人が書かないとならない状態です。 以下のことは、東京都教育委員会やベネッセコーポレーションに確認する必要などなく、報道機関に所属する記者さんひとりひとりが個人として手間暇をかける気さえあれば、《意見》や《感想》ではない、まったくの《事実》として検証可能なことです。 報道機関と関係のない一般市民でも、中学レベルの英語の文法項目を理解することができさえすれば、簡単に検証できます。各自治体が設置している教科書センターに行ってみてください。小学校と中学校の*1文科省検定の教科書はすべて(その自治体で使っていない出版社のものも含めて)閲覧できるようになっているはずです。お住まいや勤務先の近くだと利用しやすいかと思いま
今回の実例は、新聞の論説記事から……のつもりだったが、そこにたどり着く前に字数が尽きたので、Twitterからのクリップのみ。 日本時間で昨日23日の夜か、今日24日の早朝に行われた*1サッカーのワールドカップでのドイツ対日本の試合で、日本が逆転して勝利したことが、すさまじい勢いで取りざたされている。私は今大会はボイコットしているので、たまたま目にした誰かのツイートや報道記事の見出し程度のことしか把握していない。富安がピッチにいたことだけはArsenalのフィード経由で把握しているが、スタメンだったのか途中交代で出たのかも知らない。 ともあれ、予想外の結果に終わったこの試合について、24日付の英国の新聞一面では、試合結果ではなく(欧州時間では試合終了を待っていては新聞の印刷時間に間に合わなかったのだと思う)、キックオフ前のドイツ代表の「パフォーマンス」が注目されていた。 今大会開催国のカタ
今回の実例は、専門的な知見を持つ人のブログにアップされた解説記事から。 先週末、英語圏の、特に「リベラル」な人々の間でよく見かける「Twitterはマスクに買収されたのでもうおしまいだ。これからはジャック・ドーシーの次の幕に期待しよう。ベータテストが始まったそうだから、登録しよう」みたいな意見……違うな、「意見」じゃない。でも何なのかがはっきりわからないので「記述」としか言えないか……について、次のようなエントリを立てた。 一言でいえば、「マスクもドーシーも同じ穴の貉ですよ」ということだ。 hoarding-examples.hatenablog.jp 今回は、それについて、15年も前からジャック・ドーシー(Twitter創業者。っていうか元々のTwitterの「中の人」)を知っており、Twitterが立ち上げられて最初の外部APIにかかわった開発者で、現在は調査報道をしているデイヴ・トロ
今日は火曜日で、前回記事を書いたのは先週木曜日、その間、ただもう怒涛のような情報の流れとそれに乗ってくる感情の渦に圧倒されていた感じで、今日はもう、これから書くこととは全然別の問題に関心が移っているのだが、書かないと始まらない。 先週金曜日の「休載」のエントリで少し触れたが、英国のエリザベス2世が亡くなり、現在英国は10日間の服喪期間のさなかである。その期間のあいだに、エリザベス2世が亡くなってすぐに即位したチャールズ国王(チャールズ3世)のための儀式が英国の各地域で行われているが、今日火曜日は国王夫妻が北アイルランドに行って、北アイルランドでの居城であるヒルズバラ城(ベルファスト郊外)と、ベルファスト市街にあるイングランド国教会の大聖堂での行事が行われる。またラジオにくぎ付けになる。聞きたい方はこちらからどうぞ(BBC Radio Ulster)。 さて、少し時間をさかのぼる。 エリザベ
このエントリは、2021年4月にアップしたものの再掲である。 ----------------- 今回は、少し変則的に、英語で書かれていることを書いてある通りに読み取ること、余計なものを付け足して解釈しないことについて。「たかが前置詞、されど前置詞」という話でもある。 前々回の当ブログ記事で、英国のエリザベス女王の配偶者(王配)であるエディンバラ公の死去について扱った際、エリザベス女王のお母さん(エリザベス王太后)について、日本語版のウィキペディアをリンクした。そのときに開いてあったタブを(ようやく)閉じようとしたときに、ついでに生没年など基本情報以外のところも読んでみるかと、ごはん食べながら読んでいたときに、とても奇妙な記述に気づいた。下記、ウィキペディア独特の脚注の数字の部分を除去して、私の見た版(その時点での最新版)から引用する。 アルバートとエリザベスは1923年4月26日にウェス
今回は、パレスチナについて前々回および前回の続きを準備していたのだけど、英国の新内閣について言うまでもない当たり前のことをTwitterでちょろっと書いたら数千の単位でRetweet/Likeされるということになってしまったので、それについて少し詳しく扱っておこうと思う。よい機会だ。パレスチナについては明日。 リズ・トラス政権が発足し、「多様性」が注目されているようだ。だが私はその「多様性」は見かけだけだと見ている。ちなみに私は「政局」にはほぼ関心を向けずに、英国政治の細部を10年も20年もずっとウォッチしているオタクである。ただのオタクなので、権力者についてものを書き、その権力者に直接会ったといってきゃあきゃあ騒いだりしない立場にある。 順番に話をしていこう。英語を読むという技術的なことについても、いつも通り、ちょいちょい挟んでいく。いつもは当ブログは上限4000字を目安に書いているのだ
今回は、前回のエントリの最後に少し書いたことの補足として実例をいくつか挙げる。 何の話かというと、「アカデミックな英語の文書では『and/but/soを文頭に置くのはご法度』っていう暗黙のルールがある」という俗説・誤情報・都市伝説の話である。 かつてツイートでも言った通り、and/butなどを文頭に置いてはいけない、というのは典型的な俗説で専門家も否定しています😇https://t.co/MVBeTeLXB5 https://t.co/U15fTL8uQw — MR. BIG (@Kazuma_Kitamura) 2022年8月31日 少しまじめに勉強すれば、and, but, soで書き始められている英語の文にはしょっちゅう遭遇するので、「そういう場合もあるのだろう」というようにゆるく認識できるはずだが、実際にはそこまで量的に英語に接する人はごくごく少数でしかなく、したがって、この俗説
今回の実例は、TVでのドキュメンタリー番組の取材でわかったことについて報じる新聞記事から。 欧州各国では、ここ何年かの間に、かつての植民地主義時代に植民地から奪って自国の博物館などに収蔵してきた現地の技術と美意識で作られた工芸品や歴史的な遺物などを、現地に返還する動きがみられるようになってきた。当ブログでも先日、ベルギーとコンゴの事例を扱った。 英国の場合、このような収奪を象徴する存在として、大英博物館におさめられて展示されているギリシャの彫刻があげられる。これは、この彫刻群をパルテノン神殿(あのパルテノン神殿である)から削りはがして英国に持ってきてしまった英国人外交官の名前にちなんで「エルギン・マーブル Elgin Marbles」と呼ばれてきたのだが、最近は、所有者でもない人物の名前を冠するより元々あった場所の名前を冠して「パンテオン・マーブル Pantheon Marbles」と呼ば
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