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アメリカ大統領選
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光市の母子殺人事件の被告人(当時18)に死刑を適用する、しないという問題が昨日お昼の番組で報道された。特に新しい論点はないけれども、弁護団の数が増えていることについて、評論家の宮崎哲弥さんは不快感を示し、死刑廃止の流れはあるけれども、そういう問題は立法府に対して行うべきであり、裁判に持ち込むな、という。 一体この人にまともな見識というものがあるのだろうか。朝日ニュースターにもでているような人だから少しはまともな人かなと思っていたのだが、やはり地上波(この時間、ほとんどの人は「おもいッきりテレビ」や「笑っていいとも」を見てるだろうから影響ないかも)のワイドショーに出してもらおうと思ったら、権力側が喜びそうなことをいうしかないのだろうか。 そもそもフランスで死刑が廃止されたのも、多くの死刑囚を担当した弁護士さんが中心となって運動して、個々の事件における死刑の不当性を訴え、それがやがて法案化され
自衛隊は国民を守るものだと思っていた人にとってはちょっと驚きの事件であったが、やっぱり国民の税金を使ってそんなことをしていたのか、と想定の範囲内だった人も多いことだろう。 今回の事件については何を問題にすべきなのか、一部に迷っている人もいらっしゃるようで、私自身もわからないことが多いが、(どうせ出てきたのは資料の一部に決まっているから、水面下で何をどこまでやっているか、底知れぬ闇のようなものを感じる)一応今の時点で、特に賛成派の方のご意見を読んで感じたことをまとめておきたい。 -- あなた方はプライバシー侵害(憲法13条)を問題にしているが、盗聴などをしたわけではないからおかしいのではないか 自衛隊の収集した資料には各種のものがあり、公開の場での発言を収集することについては確かにプライバシー侵害といえないかもしれないが、少なくともデモなどの写真を同意なく撮影することは、13条違反といえる。
死刑の是非を巡って、日本中が魔女裁判のようになっていて、500年くらい時代が戻った気がする。 「死刑に狂奔する日本」と書いたけれども、感情的に物事をあつかった方が視聴率がとれると踏んでいるマスコミと、ネット右翼およびそれと同程度の人間だけが絶叫しているだけかもしれないので、本当は狂奔する『日本』と書くのは申し訳ないことかもしれない。実際、私のまわりで何となく話を聞いてみても、特に女性はほとんどが死刑廃止派である。意外にああいう報道に踊らされていないのではないか、とも思う。 今回の事件(光市で母子が亡くなった事件)そのものについては、とくに加害者を持ち上げる気もないし弁護団についても何とも思わない。ただ、以前から死刑に関するコメント、メールを多くいただき、それに答えようと思っていた。せっかくのタイミングなので、いくつか典型的なものについてちょっと返事らしいものを書くことにする。感覚的に、コメ
安倍首相は、地球温暖化対策に世界全体の参加を呼びかける戦略、「美しい星50」を提唱して、日本が環境の面でリーダーシップを発揮する、というポーズを参議院選挙へのアドバルーンとするようである。 首相は排出量削減のための長期戦略として、50年までに半減するとの数値目標を提案。これを実現するため、経済成長と排出削減を同時に追求できる「革新的技術の開発」や「低炭素社会づくり」を掲げ、原子力発電技術の安全で平和的な利用拡大などを挙げた(asahi.com) ◆ 鉄腕アトム時代じゃあるまいし 結局原子力か。大体オチはその辺りというのはわかっていたけれども、原子力で出た高レベルの廃棄物はどうするのだろう。放射能だらけの地球が美しい星という意味なのだろうか。 そのうえ、実際には原子力の二酸化炭素削減の効果は期待できないし、関係性さんも書いておられるとおり、発電所から出る温排水が海水の温度を上昇させる。それが
先日来、大企業が軒並最高益を更新したなど、景気のいい話が聞こえて来る一方で、過労原因の自殺(06年度)は57%増の66人、うつなどの精神疾患認定が61.4%増の205人。過労で脳出血、心筋梗塞などの「脳、心疾患」の認定者355人(うち死亡147人)も過去最多(毎日新聞より)という話もある。 注目したいのが職業別に見て「運輸・通信」関係が最多であるということ。 もっとも「改革」が進む場所はもっとも地獄に近い場所だった ということだろうか。 アホなピエロの口車に乗せられた国民が国民を殺しているのである。特攻隊に感動する前首相は現代の特攻隊を作り上げたかったのかもしれない。その場合であっても、もちろん戦前と同じく、自ら希望したのであって、死んだのは「自己責任」である。「ホワイトカラー・エグゼンプション」=残業代ゼロ法案と言われたが、サラリーマン特攻法案という方が近いかもしれない。一将功なりて万骨
先日、3週間ほど短期の留学生を預かった。 いろいろ話す機会があり、結構楽しくすごすことが出来た。いつもどおりヨーロッパからの学生だが、短期の場合日本語が出来るようにならないので、どうしても英語で話すことが多くなり、いろいろ思ったことを聞いてくるから面白い。いつもは高校生だが、今回は大学院生。 私なりに全てに答えたが、非常に難しかった。また、私は殆ど英語が出来ないので正しく聞き取れているかどうかについては若干問題があるかもしれない。 Under the Sunの皆さんならこれらの問題にどのようにお答えになるだろうか。 1. どうしてみんな制限速度を守らないのか 多少の制限速度違反は、スピードメーターだけを凝視していない以上生ずるのはやむをえないが、この国の場合、明らかに制限速度と異なる速度で運転しているがどうしてなのか。ひょっとして制限速度の表示はマイル表示で、車についている速度計はキロメー
郵政民営化で郵便貯金が外資に売られることについては以前書いたが、郵便事業そのものにも多大な影響が出ることだろう。それはこんなところにも現れている。 年賀状の内容、ネットに 容疑の元郵便局職員を書類送検 この事件は、郵便物の仕分け作業中にみた年賀状の内容を、郵便局の非常勤職員(20)がネット(mixi)に流したというもの。 今後こういう事件は増えるだろう。いろんなインタビューなどを聞いてみても、派遣や非常勤の人達のうち、本当に仕事をしていても面白くない、こんな仕事どうだっていいやと思っている人は多いようだし、特に問題なのは同じ仕事をしていながら正社員とのあまりの待遇の差にこの不満をどこにぶつけようかと思っている人が多いことだ。 自分は損をさせられているんだからできるだけ会社でトイレ、充電、備品持ち帰りなどありとあらゆることをしてやらないと気が済まない、そう思う人も少なくないらしい。 その程度
前にも書いたけど、浅野史郎さんって「東北のどこかで知事をやってる人」くらいにしか知らなかった。 しかし、話すことを聞いて、なんと知的な人だろうと思う。 日の丸君が代について、自分は好きだが押しつけるのはおかしいという。全体に言うことがしなやかな感じがする。前に男女共学問題についてエントリーを書いたけれど、自分は別学の経験しかないけどいまの子供のことを考えて、という。なかなか自分の経験を相対化して考えることができないものだが、浅野さんはそういうしなやかさをもっている。 日の丸君が代についてだって別に侵略戦争のシンボルだとかそういう話じゃない。自分は好きなら好きでいい。もし浅野史郎さんが「日の丸は侵略戦争のシンボルであり、卒業式では歌わせない」といったらそれはそれで問題だ。もしそういう人なら逆の押しつけだってあり得るからだ。 一部に、浅野さんは石原さんの対局にある人じゃない、似たようなところも
前に、人間が感じる正義と言うのは大して変わらない、ベトナム戦争の写真を見たら誰だって思うことは同じだ。という話を書いた。ベトナム戦争の写真は、そういえばなきながら裸の女の子が走ってくる写真とか、銃殺されて頭が吹っ飛ぶベトナム人の写真など残虐なものをたくさん見た、というか見させられた。それがベトナム反戦運動につながったことも前に書いた。 イラク戦争の写真は見ただろうか。そういえば、ベトナム戦争の時のようには見ていない気がする、と探してみて、行き当たると、あまりに辛くて見られなかった。 白リンを知っているだろうか。リンというとマッチに使われるあれでしょう?という感じだと思うが、白リンはその中でも自然発火する反応の非常に激しい物質。反応の雰囲気としては、水の上にナトリウムを浮かべた時のあれみたいな感じらしい。 見た目は、ロウソクのロウのようなものだが、反応が激しすぎて、通常空気中に置いておけない
前のエントリーにヨーロッパの消費税はマイナスと書いたことでご質問をいただいているので、消費税についてもう少し書きたい。そしてご質問頂いたのは農業のことだったのでそのことも後半で少し。 ◆ 税金の問題は給付とのかねあいで考えないとわからない お玉さんのエントリー(お玉さんの記事はいいけど、コメントは揚げ足取りが多く、読む価値は特にない)で税金について延々と議論がなされていて、お玉さんもその不毛さにあきれておられたようだけれども、一番大事なことは給付との関係で税金を考えないと何もいえないということだと思う。 過去にも書いたとおり、税金が重く見えても、スウェーデンのように低所得者にはそれ以上に戻ってくる場合もある。 「スウェーデンは給料の7割税金を取られるが、高度なサービスを受けられる」と誤解しているひとは結構多い。しかし、7割なんてとんでもない。一般のサラリーマンにとってスウェーデンの所得税は
また変な題を付けてしまったが、いまのジミン党政府は「新自由主義」などといわれているけれど、本当はそんなご大層なものではないのではないか、という話だ。 ケインズ政策を批判する人は昔からいて、批判の多くは経済学的なものだったが、その中に政治的意思決定の観点から批判した人がいた。 それは要するに、いったんばらまき始めてしまうと元に戻らなくなってくる、ということだ。政治家はどんどんばらまいて人気取りをやり、愚かな政治家の下で政府は際限なく大きくなっていくというのだ。 それが行くところまでいったらどうなるか。 高い教育費、医療費のもとで、なんの役にも立たない政府、ばらまいているだけじゃないか、なんでこんな政府に金を払ってるんだ、俺たちはアホか、という国民の怒りを背景に、どこかで逆転が生じる。 今度は逆に、切りつめます、スリムにしますという政治家に人気が集まるようになる。増税をやめて、どんどん福祉を切
あるあるの司会でおなじみの堺正章さんが同じく司会される「世界一受けたい授業」。武田鉄矢さんの回で、本当に世界一受けたくないと思ったが、つぎにまたアル・ゴアさんの回では、科学的に考えてどうなのと思う地球温暖化。 昨日は、 池上彰さんの「日本はほんとに格差社会?」というものだったのだが、テレビのない我が家では、NTVのホームページからしか内容がわからない。内容は、同名の著書を読めばわかだろうが、池上さんは2003年のイラク開戦前、私がたまたま見ていた「週刊子供ニュース」で、いかにフセインが悪者でいやな権力者であるかを長々と説明し、事実上イラク戦争の必要性を説くという御用ジャーナリストぶりを発揮しておられたので、本を買う気は起こらない。図書館で借りてもいいけど、この方の話し方を聞いている限り「頭が悪くなりそう」と思ってしまったので、そういう病がうつってほしくないからちょっとパス。 でNTVのホー
共産党が独自候補を立てて自民党候補を当選させてくれたおかげで、仮死状態だった柳澤大臣が息を吹き返し、口を開くと、記者会見で若者が「結婚をしたい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる」と、何の反省もない発言。健全ねぇ。雅子さんの前でもいえるんだろうな? これでまた奥様にしかられるという話になりそうだが、きっこのブログによると、奥様は版画家だそうで、しかも政策秘書が版画の販売のとりまとめをやってるらしい。それは夫婦で政界錬金術ということなのだろうか。美術品の世界というのは値段があってないようなものだから、そういう資金のやりとりの隠れ蓑にされるといわれるが、それをまた画商ではなく政策秘書がやってるとしたら、耐震偽装どころか政治資金偽装だって可能になる。きっこのブログによると事実、その柳澤の奥様の作品はずいぶんな高値で取引されるという。 ところで先日の柳澤発言で、以前中国への買春は
柳沢厚生労働大臣の「産む機械」発言をめぐって海外のメディアも取り上げるようになってきた。しかし、彼個人の問題なのか、ジミン党の問題なのか。今までのジミン党の政治家の発言からたどると、私は柳沢大臣は、毒樹になった小さい実に過ぎ内容に思う。そして、ジミン党という大きな毒の樹にもっと大きい毒の実がたわわに実り、腐臭を発している。 ◆ 毒の実がうじゃうじゃ 柳沢大臣の発言については以前のエントリーで書いたからもう繰り返さない。ただ、私がこれを小さい毒の実に過ぎないと言ったのはもっと大きな毒の実がたくさんなっているからだ。 森元首相は年金改革が問題になったときに、子供をたくさん産んでご苦労さまという意味で福祉がある、と発言した。子供を産まない女性が給付を受けるのは泥棒といっているに等しい発言であって柳沢発言よりいっそうタチが悪い。 そして小泉元首相は「涙は女の武器」。これは、柳沢発言よりはるかにタチ
日教組や全教が支配する教育現場の実態報告を聞く 教育再生特命委員会 教育再生特命委員会は1日、地方議員から教育現場の声を聞いた。日教組や全教が支配する学校では、「人権」「平等」「平和」「国際理解」の名の下に、公立中学校の卒業式で韓国旗が掲揚された事例や、反日・反天皇教育のパネル展が校内で開かれたことなどが紹介された。議員からは「指摘された問題は氷山の一角だ。実態調査をするべき」などの意見が出された。中山成彬委員長は、「地方議員は学校現場に入りやすく実態を把握しやすいので、地方議員の力を借りて教育再生を図りたい」と述べたうえで、「今後は党として教育再生を目指す地方議員の会を全国展開したい」との考えを示した。 今後は卒業式だけではない、学校生活の隅々まで、自民党の都合のよいように介入する、教育基本法が変われば、これは「不当な支配」ではないからと、着々と準備が進んでいる。 特命委員会は特高委員会
いじめによる自殺や自殺予告が日本で相次いでいる問題について、ドイツの主要メディアが強い関心を寄せ、連日報道を続けている。日本語の「Ijime」という用語もそのまま引用され、「イジメ」と発音されている。ドイツでは移民問題や貧富差などに基づく子どもの暴力や差別が増えており、学校教育のあり方に関する論議を日本と重ね合わせているようだ。(11月25日asahi.com) 外国語になった日本語というと、「行政指導」「過労死」があったが、これに「いじめ」がくわわった。 私は、これらの言葉から見えてくる日本文化の特徴があるように思う。 それは、「本来、秩序があるべき世界における隠然とした権力の行使」だ。隠然と、というより、非正規の、といった方がいいかもしれない。 本来の権力の行使は、いじめではない。たとえば犯罪を犯したものが刑罰を科されたとしてもそれは正規の法の手続による権力の行使だろう。 しかし、たと
中川昭一自民党政調会長による核保有議論、自民党が見かけ上「不快である」という反応、アベ首相も、やはりNHK番組内容介入検閲コンビ、親友のよしみか、現在の政府の方針は非核三原則の堅持であると表明するのみで、政府部内での議論を容認する姿勢だ。 3日 「私は核保有の議論をしろと言っているのではない」。北朝鮮が日本の原子力発電所を核ミサイルで攻撃する場合などを例示して「撃たれないようにするにはどうしたらいいのかという議論をなぜしないのか」と語り、核攻撃に対する防衛論の必要性を強調。 16日 日本の核保有について「議論はあっていい」と発言したことについて「私ももとより核武装反対論者だ。非核三原則を守ることは昨日も申し上げている」と釈明した。そのうえで「北朝鮮のような国が核を持ったと発表しているのであれば、核を持たずに日本の安全をどう守るのかを議論すべきだという観点で言ったことだ」と語り、日本が直ちに
伊吹文部科学相は22日の参院教育基本法特別委員会で、政府の教育基本法改正案が、教育は「不当な支配」に服することはないと規定していることについて「国会で決められた法律と違うことを、特定のグループ、団体が行う場合を『不当な支配』と言っている」と語った。一方、法律や政令、大臣告示などは「国民の意思として決められた」ことから、「不当な支配」にあたることはないとの考えを強調した。 どこかの知事もそうだが、選挙で選ばれた者が教育内容を決める、と思っているらしい。ナチスを選んだらナチスの教えたいように教育を変える、おそらく自分たちの都合のよいような子供を作ることは役得だとでも思っているのだろう。 何のために教育があるのか、という基本から考え直した方がよい。 子供は本来学ぶ権利を持っているとされている、しかし、「どうぞ、学びたければご自由に」といってもすべての子供が教育的な親のもとに生まれるわけではないし
教育基本法改悪法案は衆院教育基本法特別委員会で強行採決された。 「可決」だろう、いや「単独採決」であって「強行採決」ではないという議論もあるが報道機関が言う場合は別として、私は議論が尽くされないまま、その上議論の過程に問題を抱えたまま、一党独裁国家ではない民主主義国家において野党を無視して採決した行為は、強行採決であると考える。 議論が尽くされない、と言うのは今教育が抱える問題をなんら直視していないということだ。 たとえば報道されるいじめ、いじめ自殺の問題。履修偽装の問題。誰だってこんな教育環境何とかして欲しい。塾通いや家庭教師だって時々電車の中で酔っ払いのおっさんが9時頃塾から帰る子どもに時々からんだりしているのを見ると、どこかが異常だと思う。また、その小学生たちが「おまえ、どこの大学行く?」と会話しているのを聞いてしまうと、なんだこいつ、と思う酔っ払いの気持ちもわかる気がするが。 実際
ばあや:私が思いまするに、最近少年犯罪ですとか、学級崩壊、指導力不足教員、履修偽装と真贋取り混ぜながら、立て続けに「今の教育はダメだ」と思わせておいて、教育の国家統制や中央集権化を進めようとしているのでございましょう。
いきなりかぎかっこ付の見出しで、下品な週刊誌みたいになってしまったが、それはいいとしてそのやらせというのはこれ。最初はホントかなあと思ったのだが、ここまであからさまで、しかもアホなのか、こいつらは。それともこれくらいやってもだませる相手だと思っているのか(全部正解だろう)。 今年9月2日に青森県八戸市で開かれた政府の「教育改革タウンミーティング」で、内閣府などが教育基本法改正案に賛成の立場で質問するよう参加者に依頼していたことが1日の衆院教育基本法特別委員会で明らかになった。 石井郁子議員(共産)が内閣府や青森県教育庁などが作成した文書を基に指摘し、政府もこれを認めた。 文書は、青森県内の教育事務所と同県教育庁が、地元の中学校長あてにファクスで送った2種類。一つは「タウンミーティングの質問のお願い」として、三つの質問案を示し、そのうちの一つを質問するよう依頼している。 もう一つの文書は「内
フィンランドの教育についての講演会を先日聞いてきて、いろいろと考えさせられた。講師は「競争やめたら学力世界一」(朝日新聞社刊)の著者、福田誠治さん。 福田先生は、フィンランドは学力世界一といわれて有名だが、学力が上がったというより、そもそも学力テストの内容が変わったことを強調されていた。私も、テストの形式が変わって暗記中心の日本の子供では対処できていないのだろう、とは思っていたが、福田先生の話を聞いて、テストの形式というより学力観そのものが変わってきており、それは社会人になるために子供が身につけるべき力が何なのかという社会観の問題で、その変化について行けていないのはむしろ日本の大人なのではないか、という印象を持った。 特に読解力のテストでは、明らかに「違法」な落書きを肯定するような意見を読ませ、その中からメッセージを読み取らせる。これは従来、立派なご意見を理解し、それとおなじように考えるの
そうだろうな。「国境なき記者団」の最新レポートで、日本の報道自由度は世界51位。何を先進国というかは難しいけれども我々が通常先進国と呼んでイメージする国の中では最下位といっていいのではないだろうか。あ、アメリカが53位か。しかし、アメリカって先進国? この調子でいけば、日本・アメリカ・北朝鮮の悪の枢軸が仲良く最下位あたりでそろい踏みするのもそう遠くはない未来かもしれない。 この順位には5年くらい前から注目していて、何でも日本のまねをすると思っていた(私が洗脳されていただけかも)韓国が日本を抜くのは時間の問題だろうといっていたのが3年ほど前だっただろうか。 光州事件で道を真っ赤に染めた、あの最悪の人権弾圧国、韓国がいまや31位である。去年はまだ大きくは差をつけられていなかった。確か日本が37位、韓国が34位だったが、今年の日本は51位だ。 考えてみたら、イーホームズの藤田社長が告発した安晋会
死刑廃止の議論をしていると、「終身刑がないから死刑が廃止できないんだよ。日本の無期懲役というのは、誤解してる人が多いけどいつ出てくるか決まっていないという意味の無期なんだよね~」という人が必ず現れる。 では実際に死刑を廃止した国が終身刑という制度を採用しているのか、死刑の廃止と終身刑の創設がセットになるというのは本当なのだろうか。 ドイツは1949年に死刑が廃止され、確かにそのときに終身刑が創設されたという。たが、終身刑は1981年に廃止された。またアメリカでは、死刑があれば終身刑がないのかというと実際には3分の2以上の州、すなわち32の州で死刑と終身刑がある。死刑も終身刑もない州が10州。死刑がなく終身刑があるという州は6に過ぎない。死刑があり、終身刑のない州が2州ということになる(「無期懲役受刑者処遇の問題点と重無期刑(終身刑)の導入について」 海渡雄一弁護士)。 表を見てわかる通り、
安倍首相、やはり戦争には教育改革でっせ。 ブッシュは、教育改革「落ちこぼれゼロ法案」で、子供たちのサポートをするため、情報を共有する必要があるとして高校に軍への情報提供をさせる。もし高校が軍に情報提供しなければ補助金が受けられない。およそ為政者がいう「教育改革」とはこのようなものなのかも知れない。 ◆ 格差社会は見えない徴兵制社会 ある日、リクルーターから高校生に電話がかかってくる。高校生は、なんで僕の携帯番号を知っているんだろう、と訝しがりながら電話に出る。両親がいるかどうか、さらにその職業や兄弟構成などすべて情報が筒抜けになっているのは彼にはわからないのだろう。プライバシーや個人情報というのは、政治家たちのそれを守るためにあり、一般の国民にとっては情報が中央集権的に握られる存在にさせられるだけのことである。 リクルーターは、「君の家の大変な状況はよくわかっているよ、でも君のような素晴ら
死刑廃止問題を論じてきたが、実際に手を下すのは死刑執行人(刑務官)だ。私達は「死刑はやむを得ない」といっておけば、それだけでなんだか正義が実現されたような気にもなり、場合によっては仇討ちを助けたかのような安心感を得るかも知れない。 しかし、死刑が執行された場合、最初の犯罪も残酷なら、死刑という次の死も残酷だということはないのだろうか。死によって得られるものが本当にあるのか。実際に死刑を執行する刑務官はどう思っているのか。 「死刑執行人の苦悩」(大塚公子:創出版)は衝撃的な本だった。 著者の大塚公子さんは、現役の刑務官から話を聞くことはできなかったので、退官された方へのインタビューからこの本を書かれた(そのため、若干情報が古いことをあらかじめお断りしておく。もちろん死刑の本質が変わるものではないことも)。 ◆ 死刑執行とは 夕方の拘置所、黒塗りの車がすっと止まると、風呂敷包みをもった検察事務
昨日、東京地裁で、卒業式などでの日の丸君が代の強制は思想良心の自由を侵害して憲法違反である、という判決が出た。 法律論として当たり前のことをいっているという印象しかないけれども、この当たり前の地点に到達するためにどれだけの関係者の苦しみがあったか、さらにこの判決を出すには裁判官も相当な勇気がいっただろう。この国では正しいことを主張することは本当に勇気がいる。 裁判所は、法律論を展開するためにやむを得なかったかもしれないが、この問題は「少数者の思想良心の自由を侵害している」という問題ではない。あまりの点を強調すると、かえって、「みんなが不快な思いをしているのにわがままを言っているが許してやれ」という主張にゆがめられる危険がある。 ◆ 愛国心は育たない 私がいいたいのはまず、この強制が進んだ先にあるものは「愛国心」ではなく「服国心である」という点だ。 戦前の強制は東京都などと比べ物にならないが
とにかく情報がないので分かりにくいところだが、前の事件もエスカレーターで手鏡を使って女子高生のスカートの中をのぞいたというのだが、現場の防犯カメラの録画テープがないなど、テロ対策だのなんだのと絶叫する昨今およそ考えられない状況であり、冤罪としか考えられないが、今回もタイミングから考えるとどうも怪しい。 いろんな情報が行き交っているが、植草さんが今回竹中について告発しようとした内容(りそな銀行にからんだインサイダー取引疑惑)があちこちで明らかにされ、事件後すぐに竹中が議員を辞職するなど、符合することが多い。 また国策捜査か、といやになるが、まあこの程度の国ということだろう。 ただ、すごい言い方だが、引っかけることが出来なければ民主党の石井こうきさんのように殺されるのだから、私は植草さんが生きて今後も活躍してくれるんだから殺されるよりよかったとどこかで思っている。私は、植草さんの言うことの価値
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