インターネット時代の初期には、「開かれた討議」がサイバースペースで実現して市民社会が良くなる、という「楽観論」も大手を振っていたが、それが鳴りを潜めたのは言うまでもない。「開かれた討議空間」のひとつである2ちゃんねるを見よ。 そこには馬鹿馬鹿しくて相手にしない者、愛想が尽きた者、うんざりして脱落した者、の存在を想定しない「開かれた議論」の自己満足と独善が存在する。「2ちゃんねるは批判に開かれています。だから批判がないのは正しいことです」として異論を集中放火して脱落させ、ブログを炎上させて閉鎖に追い込み、こうして愚にもつかないコンセンサスの全体主義は達成される。この最悪の全体主義を回避するために、「学者の言ってることだから正しいということにしておく」という空虚な権威主義がマシになる。 http://d.hatena.ne.jp/uedaryo/20100125/1264420312 実は「開