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衆院選
sesenta.exblog.jp
70才+α外食なしのふたり(リンクフリーですが、スペースの関係で新しい相互リンクは控えさせていただいてますのでご了解下さい) by sesenta & cinco
寒い日が続いています。山陰のほうではひと晩に何十㎝も積もる雪模様ですとか。いかがお過ごしでしょうか。 うちの辺りでも「積もる」予報はあったものの、なんとか大きな混乱にはならずにすんでいるようすで、でも一夜明けるとどんな様子になっているやら‥油断のならないお天気です。 寒いのと雪の予報とで、できることならsesentaにも買いものに行かずにすませてもらいたいので、買い置きの豚のロースを使って暖かいものを作ります。 前に「巻かない白菜」とご報告していましたうちの畑の白菜が、それでも大きく育ってなんとかカッコウをつけてきたので、これを使ってお腹の底から暖まることにします。 厚手の鍋に、まず食べやすく切った白菜を敷きつめ、その上に豚肉のうす切りをのせてほんの少し塩をふり、また白菜をひと並び重ねます。 同じようにくりかえして豚肉と白菜を重ねていき、最初と最後が白菜になるようにして、さいごに酒とゴマ油
あいかわらず寒くて体のこわばりが取れない毎日ですけど、きのうの昼間には、ちょっと暖かいお日さまの出る時間帯があって、1時間たらずのひなたぼっこができました。 きょうは暗くなってから、ワンコにごはんを食べさせていたsesentaが「フクロウが鳴いてるよ」と言って入ってきました。じっと耳をすますと、「ホウホウ、ゴロスケホウホウ」と林の奥から‥この声を聞くと、まだ早い春が、それでもひと足ずつ近よっているのを感じます。 寒さのせいか、sesentaがめずらしく「肉のかたまりが食べたいきぶん‥」というので、ひさしぶりにがんばって、塩漬けにしておいた豚肉のワイン煮こみを作りました。 塩漬けは、豚肩ロースのかたまりに塩、グラニュー糖、黒コショウをまぶしてもみ込み、冷蔵庫に1週間ほど入れておいたもの。 この肉を、オリーブ油を熱したフライパンでしっかり焼きます。 ガストリックという調味液を作るために、小鍋に
あまりの蒸し暑さでぼーっとしていたあいだに、気がつけば祇園祭も過ぎていました。といっても、祇園さんの「後祭り」が復活したとかで、この24日にもまた鉾の巡行があるのですとか。 たしか、私たちが中学生のころには、この「後祭り」があって、これがすむまでがずっと祇園祭の期間中、街なかもずっとはなやいでいた記憶があります。 新聞紙上に載っている、17日の巡行のカラー写真を見ると、空がすっきりと見えて晴れやかですけど、その昔は四条通、河原町通とも市電が走っていたので、巡行の時間内は架線をはずしたりの大仕事でした。そのために京都市電の架線はつけ外しがしやすいようにしてあるのだと聞いたことがあります。 そんな話を思い出したというのも、昨年に続いてsesentaがことしも植えてくれたゴーヤが、この暑さでぐんぐん育って、物置きの屋根で電話線を占領しようとしているようすが、そんな昔の記憶を呼び起こしたのでした。
お向かいの農園で、いつもお世話になっている「なんでも名人」さんから、少し前「こんなん作ったんで、食べてみて下さい」とタッパーに入ったお漬けものをいただきました。早速いただいてみたら、パリパリした食感がおいしい、キュウリのしょうゆ漬け(一般的に「キュウリの○ューちゃん漬け」といわれるもの)でした。 市販のパックもののお漬け物をあまり買ったことがなくて、子供のお弁当時代に何度か利用した記憶があるくらいなのですけど、塩分や濃い味つけを気にするようになってからは縁遠かったので、かえって新鮮でした。これはおいしいし、余ったキュウリの活用にもうってつけ‥と計算づくで、名人さんにお願いして作り方を教えていただいて、私も作ってみたレポートです。 大きくなり過ぎたキュウリが10本ほどあったので、まずはこれが全部つかる大鍋の湯で2分茹でて火を止め、そのままふたをせずひと晩冷ましておく。 つぎの朝、キュウリをと
こういっぺんに、季節が前倒しになると、私のミニミニ畑のささやかな作物たちも様変わりが早くて困ります。 餃子に一本、お味噌汁に一本、とケチケチ使っていた青ネギも、いちどにネギ坊主になってしまいましたし、菊菜はどんどん背丈が伸びて花をつけ、もうどう見ても観賞用にしかなりません。 そんな中で、遅れて種をまいたのが幸いしたか、香菜だけは大きく伸びても比較的やわらかなままで、単なる薬味以上の働きをしてくれています。 これをほかのハーブ類と同じように買おうとすると、けっこうな値段のするもので、思いきりわるくついちびちび使って半分残しておいては、冷蔵庫でダメにしてしまったりすることも再々。そこへくると、自家産というのは雑草なみにカマで刈り取る感じなので、葉もの野菜のように使えます。 ざくざくきざんで豚肉とまぜて餃子のあんにしたり、ジャガイモとタラのコロッケに、イタリアンパセリの代わりに入れてみたり、とこ
月1の通院日に待ち合い室のTVで、小林カツ代さんがお亡くなりになったニュースを知りました。 お具合が悪いと聞いてから、そのうちまたTV番組でお会いできると思い続けていたので、返すがえすも心残りでなりません。 カツ代さんファンの皆さまと同じように、あの飾らないふんいきの「おかず」が大好きで、私の40代、年に似合わず毎日のごはん作りに悩んでいたときに、もっと肩の力を抜いて気楽にたのしく、と教えて下さったのがカツ代さんでした。 もちろん、直接お目にかかったことも、教えていただいたこともないのですけど、最初からぴたっとフィーリングが合うところがあって、それからというもの、書店で「小林カツ代」の文字を見るとあれこれ買い込んで、まさに「追っかけ」状態。 きのう、本棚から選びだして並べてみましたら、ざっと50册近い「カツ代さん」が並びました。いちばん古いものは、1975年ころの「すてきなお母さん」の付録
タマネギ大好き人間がふたりそろって、相変わらずタマネギを消費しています。 インド料理のまねごとをして、カレーなど作ろうとするとまず、タマネギをひと山きざんで、それをかなしくなるほどカサが減るまで炒めなくてはなりませんし、フランス料理ふうにしても、なにかとタマネギからスタート、というのが多いです。 いつでしたか「物忘れに効く」と聞いたのを信じてというだけではないのですけど、まあおいしくて、しかも食べた分だけなにか体にいいということなら、素直においしくいただくのがいちばん。 ジャガイモにせよタマネギにせよ、買い出し担当にたのむのは重くて気兼ねなので、これはやはりネットでということが多くなります。 このへんは「訳あり」で「お徳用」を見つけるのがとくいなsesentaにまかせて、先日もいろいろサイズ無選別のものを取り寄せてくれたので、せっせとこんなのを作りました。 上野万梨子さんの「パリのおいしい
すっかり寒くなって、あさ早くは薮かげになっている畑の上を靄が流れていくきのう今日です。 例によって植えどきを遅らせてしまったサフラン、どうかしらと心配していたのが、ことしもなんとか咲いてくれて、収穫を終えました。 昨年手入れが行き届かなくてダメにしてしまったのが何割かあって、新しい球根を補充したのが、とてもよく太った球根だったので1つから3輪も4輪も花をつけてくれて、ぜんぶで500輪あまりの花の雌しべが採れました。 一輪あたり、律儀に3本ずつの雌しべですからトータルで1500本はある計算なのに、それでもカゴに広げて乾かすと、3分の2ほどでもなこんなカサにしかなりません。 ことしのこれは、まだよく枯れていないので、かわりにもう最後になった2011年の分でパエリャをつくりました。 季節がらネギのパエリャを作りたいと思っていたところに、折よく大きくなった太ネギを、またお向かいさんからいただいたの
一気に寒さがやってきました。ここ京都でも、最低気温はひとケタも下の方ですし、日中も15℃を越えなかったようでした。 この寒さを待っていた仲間もいたようで、ゴロすけとベラちゃんは取っ組み合いで大はしゃぎ。sesentaは「ムダなエネルギーを使うやつらだなあ」とあきれています。 気温が下がったので、枝の柚子がすっかり黄色になりました。 植木やさんに剪定してもらったのと、コナラの木を2本ほど切ったので陽当たりが変わったりで、大きめの実をたくさんつけてくれました。 とりあえず第一陣をいくつか採って、ことし初めての柚子ジャム(ママレード)を作ります。 半分に切って、まずレモン絞りで果汁をとり、皮に残った中袋をはがしてとっておきます。皮のほうは1mmくらいの細切りにして、何回か水をかえてさらし、3〜4時間おきます。 中袋のほうも、タネやかたい部分を除いて細かくきざみ、クエン酸を加えた水に漬けておきます
3連休の前に、ちょっと外泊していました。 2010年の、やはり9月に心筋梗塞のために緊急入院をして、ちょうどまる3年。この夏の暑さがひときわ身体に堪えるような気がして、主治医の不整脈科の先生にご相談していましたら「いちど検査をしておきましょう」とおっしゃって、この週半ばに2泊3日の検査入院をしました。 心筋梗塞のときに、冠動脈の細くなったところにそこを拡張するためのステントというのを入れてもらっていて、そこがまた詰まったりしていないかの検査です。 もう何年来のおなじみの病院で、こんどの循環器の先生と看護師さんは初めてでしたけど、おやさしい方ばかりなので、なんの気遣いもなし。まえ2回の入院はどちらも救急車で着のみ着のままでしたので、今度はバッグ2つに身の回りのものを詰めこんでのミニ旅行きぶんです。 それでも、もしカテーテル検査で血管の詰まりが見つかったら、施術が必要ということで緊張もしながら
朝からずっと「東京五輪開催決定」でお祝い一辺倒のニュースに、「ほんとにこれでいいのかな」とちょっと反抗期っぽいsesenta。「でもまあ考えてみれば、今はTokyo1964を知っている人の方が少なくなってるから、いいタイミングなのかなあ」 1964年といえば、うちが結婚して3年め。sesentaは当時隆盛の家電業界で、オリンピック向けの19インチTVの広告を作っていた思い出話になって、その頃をなつかしむ目になりました。 もちろんカラーTVではなく、白黒の大きな箱形で(当時は「大型」が19インチ)、これで見たオリンピック選手のユニホームが日の丸の赤色だと知ったのは、あとのことでした。 ニュースのなかで、やくみつるさんがコメントしていらっしゃったように、このオリンピックを契機に東日本大震災と福島原発の問題解決が加速されて、2020TOKYOの成功のイメージに結びつくことができればそれが何よりい
また懲りもせずじーさん・ばーさんの「昭和」ばなしに、たくさんの皆さまおつき合い下さいまして、とてもうれしく、ありがとうございました。 昭和といえば、街のラーメンやさんに「冷やし中華はじめました」の張り紙が出るのも、そんな頃の夏の風物詩の香りがします。 もともと、あまり冷たいものを食べないわが家では、冷やし中華というのはめったに食卓に上らないメニューで、その代わりといえば「蒸しナス入りギョウザ」というところでしょうか。 ナスなんて、最近ではほとんど年中スーパーにあるので「夏野菜」という感じもうすくなっていますけど、うちではこれからの時期、どんといただくナスの処理法として、ほんとに夏の最定番になっています。 オイル漬けをつくって、なお残ったナスの処理を考えていて思いついたこの「蒸しナスのギョウザ」、初出は2011年のことで、それ以後もたくさんの皆さまに「作りましたよー」と言っていただいた感動が
さきの土・日はぽかぽかとストーブもいらないような日和でしたのに、週はじめから夜来の雨でまた寒波が戻りそうな気配で、いま進行中の工事がちょっと気がかり。 まえにお話ししましたように、うちは門を入ってからちょっとした上り坂で、15段ほどの階段を上ります。これがずいぶん昔のしろうと工事で、私の足があやしくなった今は引っかかって転ぶとこわいので、おなじみの左官やさんにお願いして直していただいてます。 ちょうどダイニングキッチンから目の下にその工事を眺めながら、きょうはかんたんなリンゴケーキを焼いていました。 いま工事に来てくださっている左官やさんは、お父さんの代からのおなじみさんで、その頃はお母さんもご一緒で、ご夫婦してなにかと手をかけてくださった長〜いおつきあい。 そのお母さんがお具合がわるいとかで、いつもいっしょに来ていらっしゃったお父さんも見えなくなって、なんだか寂しいので、これはお二人への
タラのおいしい季節です。漢字で「魚」偏に「雪」と書くとおり、吐く息のすこし白くなるような日にはとてもよく似合う食材です。 運がよければ、土曜日の魚やさんのトラックでこのタラにお目にかかれるので、もう3枚おろしになっているきれいな白身があると、何はともあれ確保しておきます。 この季節のタラが欲しくなるのは、うちの裏山から吹きおろしてくる冷たい風に、ひと晩あてておきたいため。ときどき、もっと早い時季にタラが手に入ることがあっても、匂いがつよい上に蝿が寄ってくるのとで、外に干しておくのがたいへんなのです。 その点、うんと温度の下がるいまの時季、夜のあいだ戸外に干しておくと、まる一日でぴかっとつやが出て、とてもいいぐあいに透きとおった色になってくれます。 今回手に入った分は、骨が少なくて身のたくさんついた背の部分はそのまま冷凍にしてほかの料理用にとっておき、残った腹のところだけを塩をしてひと晩冷蔵
今日からいよいよ霜月、11月になりました。 6年前の今日、このブログを本にしていただいたのが世に出ました。ブログの始まりも「おっかなびっくり」なら、本になるなんて、夢にも思わなかったことで、この本が思いがけずたくさんの皆さまに手にとっていただくことになりまして、ほんとうにありがとうございました。 この節目に、なにかお礼の気持ちを形にできたら、とあれこれ考えていました。 そんなとき、当初からこの本づくりに携わって下さった編集者さんのお二人が、こんどはこのブログの「電子書籍化」というのを考えて下さいました。はじめの本のときでさえ「ええっ」という感じでしたのに、これまで見たこともない「電子書籍」って‥ そのお二人が、iPadという電子書籍を見るためのタブレットを携えて説明にきて下さって、それから約ひと月、突貫工事で「電子書籍版・ばーさんがじーさんに作る食卓」が完成しました。でき上がったのは第1巻
畑から、今年いちばんのきれいなきゅうりが届きました。 このきゅうりを作っていらっしゃる方は、ご自分が「きゅうりは食わん」というので、ピクルスを作りたいといってお願いするとまだ若くて細いのを惜し気もなく採って下さいます。 いただいたら、こちらは戦闘開始。のんびりしていられません。 とりあえず塩を振って、ボウルで押しをして一晩下漬けします。 漬かったのをざるに揚げて、少し水切り。 漬け込み液は、純米酢に、スパイス(桂皮・赤唐辛子・ローリエ・カルダモン・クローブ・黒コショウ・白コショウ・オールスパイス・アニス・コリアンダーなどなど)を入れて、なべで沸かし、そのまま冷まします。 消毒した広口ビンに、きゅうりを立てていれ、冷めたお酢を注ぎ入れます。写真では、ちょっとお酢の量が足りなくてきゅうりの頭が出てしまってますが、これは全部かぶらなくてはいけません。こうして1日たつと、きゅうりから水分が出て、お
いまは日常の買いものはぜんぶsesentaにしてもらうので、出かけるたびに「きょうのお買い物リスト」を渡すのですけど、その他に買い出し係本人の食べたい料理があると、そのぶんの材料がいくつか増えて帰ってきます。 ギョウザの皮などは、さしあたりその代表といえるもので、大判で(ちょっと厚め)という銘柄も決まっていて、ちゃんとニラや豚ロースのうす切りまで選んできてあります。 ただ、今日の場合はうっかりしたことに、台所に白菜もなければ、キャベツも切れてました。小松菜のような青菜もなし。 「この次、買ってくるよ」と言われても、その気になっているのに‥ということで、眼のまえにあったタケノコを使うアイデアがひらめきました。 まず、タケノコをみじんにきざみ、これもみじん切りにしたニラと混ぜます。 豚ロースのうす切りは、包丁でとんとん叩いてミンチにして、ショウガとお酒を加えてよくかき混ぜ、しょうゆ少々とコショ
ここのところ自分では、とんと毎日のお買いものには出なくなって、その役を引き受けてくれるsesentaは、逆にけっこう商品情報にくわしくなってたりします。 先日は、ギョウザの皮を買うといって暑いなかを出かけました。私のほうはまだ、ギョウザの皮を手作りする根気がないので、できるだけちょっと厚めのものをということで、モランボンの大判(厚いめ)というのを買ってきてくれました。 ところで、うちのギョウザはニンニクを入れずに、菜っぱは白菜で、がきまり。ただ、時季でないいまの白菜はどうも‥というので、これがいつも悩みどころ。 これまでにも、あれこれと代替品を考えたり、おもしろ半分のタネを作ってみたりしたのですけど、きょうは、目の前にいただいたばかりのナスがひと山ありました。 さっそくピーラーで皮をむき、蒸し器にかけて、目打ちがすっととおるようになったら、バットにとってたてに割き、冷やしておきます。 豚の
sesentaです。いつもたくさんの皆さまにメッセージを頂戴してお礼申し上げます。 このたびはcincoのケガに際してのお見舞いのことばと、ブログを休ませていただいている間に、被災地の方々へのレシピのご寄稿も、ほんとうにありがとうございました。 おかげさまで、3/18日に手術も終え、ただ今は歩行器でのリハビリの段階になりました。毎日、私が病院を訪ねるときにその日いただいたコメントのプリントを持参して、cincoが手を合わせながら読ませていただいていますが、「こんなに来て下さって、何かアップしないとわるいわねー」ということで、私にお役目が回ってきました。 かといって、じーさんの料理を出すわけにいきませんし、あまり重いお話ばかりでも‥。そこで、ほんのお笑いぐさに、こんな他愛のない昔ばなしなどを、マンガですみません。 ころはあたかも四月、新学期のシーズンですが、昭和24年の京都のある中学校で、1
まだ「発展途上」の、私のつたないマントウをたくさんの皆さまに見ていただいて、ありがとうございます。 以前のページも、ご覧下さってうれしいやら恐縮するやらですけど、またおさらいをしてみましたので、以前のページで写真に出ていない部分をすこし補っておきます。 まず、薄力粉の半量にドライイースト、グラニュー糖とぬるま湯をかき混ぜ、室温で1時間ほどおいて、発酵して泡だってきたら、粉の残りの半量を足して、手でこねてまとめます。 一つにまとまった生地を台のうえに出し、向うに押しのばしては手前に巻きもどして、向きを変えてまた押しのばす。これを30回くり返して、まとまった生地を長さ20cmほどのかまぼこ型にして、1本を6つに切ります。 これを小さく切ったクッキングペーパーに載せて蒸籠にならべ、温かいところで15〜20分2次発酵をしてから、15分蒸せば、でき上がり。(蒸籠を使わないで作るのは?というお尋ねもい
息子のつれあいさんが、きょう夕方お店を開くまえに、ごはんを作りに寄ってくれるという電話が、先週かかってました。ついては、お魚やさんでなにか白身のフィレを用意して下さい、とのこと。 何をしてくれるつもりかなあ、と土曜日のお魚やさんにあったグレを3尾、3枚におろしてもらって、あとは皮をはいでパーシャルにしておきました。 つくってもらったのは、いま流行りのタジン鍋のお料理です。 白身魚のフィレはバットに並べ、ちょっと塩をして、ニンニクとイタリアンパセリのみじん切り、タイムのひと枝ぶんの葉をしごいて、パプリカ、クミンシード、クローブ、オリーブオイル、グレープシードオイルを混ぜたソースをのせてマリネしておきます。 大きめのニンジンをまる一本、太めの拍子木に切ってオリーブ油を敷いたタジン鍋の底に敷きつめます。その上に、細かく切ったトマトを、これもぎっしり敷きつめ。 20分ほどマリネしたフィレをトマトの
「炎暑の砌」という時候のあいさつを聞くと、まさしくあぶられるような暑さを感じますけど、こんなことばができた時代にはまだ、昨日きょうのような猛暑日なんてなかっただろうに‥と思ってしまう、この暑さ。 西日本、とくに近畿の予報を見るとこの先、週末を過ぎるまでは、誰が名づけたか「猛暑週間」だそうです。 そんなときの、夏バテ対策メニュー‥ではないのですけど、スタミナ黒酢をたっぷりめに使った、とり手羽元のお料理です。 じつはこのメニュー、前回の金針菜の炒めものと、たいへんいい組み合わせになるので、お客さまのテーブルにもよくいっしょに登場するのですけど、お盆の写真には、ちょっと「肉肉」し過ぎてどうかと思いましたので、今日あらためてになりました。 このところよく使う「手羽元」、骨ごと調理でいいお味も出ますし、煮くずれが少ないので、扱いもラク、それになにより、お値段が、運よく特売にあたると、大きな1パックが
ブログを続けさせていただいていて、いちばんの楽しみはといえば、もちろん皆さまから頂戴する、たくさんのコメントを読ませていただくこと。寝るまえの、ゆっくりした時間に、まずMacに向かってポンポンと手をあわせてから、おもむろにスイッチを入れ、そして皆さまにご挨拶を。 こうしてブログだけで見ていただくほかに、ふだんよくお会いするお友だちで、ちょっとお食事をご一緒にというとき、このブログが意外な役に立ちます。 「このあいだのブログのパエリャどうかしら」「あ、食べたい、食べたい」というぐあいで、ファミレスのチラシくらいの効果はあります。 そんなお客さま用メニューの、最近のヘビーローテーションはその「パエリャ」です。 お客さまの人数にあわせて、融通がききやすいですし、なによりご飯とおかずが、ひとつのパエリヤパンの上でできてしまうのが省エネでうれしいです。 それに、作りなれてしまうと、材料は季節の食材を
うっかり「予告」なんてしてしまいましたので、ピクルスレポートをさせていただきます。いつもどおり、ご経験豊富な皆さまのアドバイスを期待させていただきつつ。 キュウリは、大き過ぎないものを選んで洗い、ボウルに入れてキュウリの重さの10%の塩をまぶします。(1) 全体に平均に重さがかかるように中フタをかぶせ、重しをのせて、一晩ほどおきます。(2,3) 水があがって、しんなりしたキュウリをふきんを敷いたザルにとって、水を切ります。(4) 漬け込む保存ビンなどに、向きをそろえて並べるように入れ、お酢をキュウリがぜんぶ漬かるだけ入れて、量をはかります(お酢は、下のようなふつうの米酢です)。 そのお酢を鍋にうつし、スパイスを入れて火にかけます。(5) スパイスは、A/ローリエ、B/赤唐辛子、C/黒粒コショウ、D/八角(スターアニス)、E/丁字(クローブ)、F/カルダモン、G/桂皮、H/コリアンダー、I/
あさの散歩からの帰りみち、山のほうから雨もよいの風がさーっと吹きおろしてきました。 あわてて家に戻って、そのまま昨日しのこした作業のつづき。sesentaはこの間から刈り取った笹のひと山を、よく乾いているうちにストーブで燃やします。私のほうは、栗の枝がのびて陰になってしまった畑のパセリを、陽のあたるところに植え替えです。 そんな仕事に、それでも一時間ばかりとられて、ひと汗かいて家に入り、ようやく朝ごはん。「朝めし前」というには、ちょっとホネでしたけど、食卓についたころに、パタパタッと雨の音がし始めました。 この時季の、しっとりとした空気によく似合うのは、やはりタイザンボクかなあ、と思います。毎年、ちょうど梅雨のはじまるころに、大きな花を開いて、すずしい香りがただよいます。 ただ、こんなりっぱな花も、ほんの1,2日で淡褐色に変わってしまうので、うちのカメラマン泣かせ。なん日か狙っていて、けさ
京都ふうにいうと、「しまつ」なおかずで、ちょうど月末でもあるので、こんなものを。 土曜日のお魚やさんに、りっぱなスズキのアラがあったので、いただきました。金150円なり。こういう素材にはわくわくするのですけど、気がつくと、どう使うのかをまったく考えてなかったりして‥。 フュメ・ド・ポワソンにしようかと考えていて、ただのダシにしてしまうのでは能がない気がして、いっそのこと、これでメインディッシュにするのはどうかしら、と。 アラをきれいに洗って水気を拭き、塩・コショウして、ニンニクとオリーブ油を熱したフライパンでゆっくり両面焼いて生臭みをとります。 つぎに、あとでオーブンに入れることを考えてパエリヤ鍋を使い、輪切りのタマネギをバターで炒めます。 さっと湯通ししてざく切りのキャベツ、2cm幅のベーコン、角切りのトマト、グリーンピースをいっしょに炒めて、塩・コショウ、砂糖、それにバルサミコ・ビアン
よく降りますねー、きょうもまた雨。田植えの季節も近いことですから、雨がないよりはいいと思うものの、多すぎてもまた心配‥。 ハーブの畑も、こんなぐあいでは、ちょっと目を放すと大切なバジルにナメクジがやってきて、すぐ穴をあけてしまいます。 ペスト・ジェノベーゼを作りたいと思っても、うちのまだ小さい苗からとるのはかわいそうなので、買い出し隊のsesentaが地元産の葉さきを摘んだ袋入りを見つけてきてくれました。 袋をあけると、ふわっとつよい香りに包まれるほど新鮮なので、いそいでソースに作ってしまいます。 ニンニク2片をきざんだのと、松の実小サジ3、塩小サジ1/3とオリーブ油100ccをいっしょにスピードカッターにかけます。よくつぶれたら、バジルの葉80〜90gを少しずつ加えて、ぜんぶをひとつに混ぜます。 できあがったペーストは、あざやかなグリーン。ビンにつめて、口のところにオリーブ油を少し張り、
もうくり返し登場していますので、「またー」とお思いでしたら、すみません。うちのごはんとは切っても切れない、高山なおみさんレシピの「まるパン」です。 うっかりパンを買い忘れていて、しまったーというとき、粉(強力粉+全粒粉+オートミール)とドライイースト、砂糖、塩、クミンシードとオリーブオイル、ぬるま湯を混ぜてかるくこねて生地を作ります。これをナイロン袋に入れてボウルにのせ、小さいボウルにお湯をはったのを下において発酵させておきます。30分ほどすると、もうふくらんできてすぐにでも伸ばして焼けるのが、ほんとにありがたいパンです。 「パン」と名がついてはいるものの、テフロンのフライパンで見てる間に焼けますし、オートミールが入っているせいで焼きたての香りが、とても魅力的です。 1回の生地をこねると4枚ぶんになります。順ぐりに焼いていると、先に焼き上がった一枚がどんなできぐあいか、気になって、ついつい
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