テノチティトランから発見されたアステカのペンダントは、黒曜石を使用して作られた/Mirsa Islas/Courtesy Proyecto Templo Mayor, INAH (CNN) 数百点におよぶ黒曜石製の遺物から、アステカ人が何世紀も前に道具や装飾品、宗教用具に用いていた火山ガラスの入手先が明らかになった。彼らの広大な交易ネットワークには、敵対地域も含まれていた。 アステカ帝国の首都テノチティトランで出土した黒曜石製品788点を対象とした今回の研究は、同都市における黒曜石遺物の分析としては過去最大規模。研究結果は今月、学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された。 研究者たちは、地球化学的指紋を非破壊的に特定できる携帯型蛍光X線分析装置を用い、儀式用の品には特定の緑色や金色の黒曜石が選ばれて使われていたことを明らかにした。 一方で、切断や削りなどに使う日常的な道具には