(CNN) 日本は熟練した職人の国として知られており、職人たちは伝統へのこだわりを保ちながら、新しい素材や製造工程の開発にあわせて生産技術を近代化させてきた。 日本国内には、極上の着物から完璧なデザインの刃物まで、特定の工芸品に焦点を当てることで有名になった場所がいくつもある。電車で東京から約3時間半の場所にある福井県の小都市、鯖江もそうした場所の一つだ。 鯖江は日本の「眼鏡のまち」として広く知られているが、それには理由がある。市によれば、国内で製造される眼鏡フレームの90%以上が鯖江で作られている。市内には眼鏡の形をした看板やオブジェが目につくが、眼鏡をテーマにしたミュージアムがあるほか、眼鏡がテーマのイベントも開催される。 眼鏡づくりの芸術 鯖江は100年以上にわたって高品質の眼鏡を生産してきた。 全ては1905年に始まった。地元の農民らに新たな機会を創出する試みとして、熟練した眼鏡職