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EtherCATは、Ethernetを使用した超高速を実現するための動作原理とノード間で高精度に同期する機能などモーション制御に最適なアーキテクチャをもち、シンプルな配線形態を特長としているオープンなネットワークです(表2)。 EtherCAT Technology Group(ETG)は、様々な産業界の主要なユーザー企業と主要なオートメーション企業がEtherCAT技術のサポート、プロモーション、発展を推進するために設置したフォーラムであり、コンフォーマンステストおよびその認証手順を規定することによって、EtherCAT実装の互換性を保つことを目的として活動しています。 EtherCATでは、それぞれのノード宛にデータを送信するのではなく、各ノードがフレームを通過させ、その際に各々のノードでフレームに送信データを書込み、フレームから受信データを読出す方法によって、データ伝送の高速性とリア
全二重通信と半二重通信の違いについては、よく電話とトランシーバにたとえて説明されることがあります。 電話では、通話者は互いに同時にしゃべったり、聞いたりすることができます。もっとも、人間では互いが同時にしゃべったままですと、話が進みません。このように両者が同時にしゃべったり聞いたりできる通信方式を、全二重(FULL DUPLEX)通信方式と言います。 これに対して、トランシーバのように自分のしゃべりが終わるたびに、いちいち送信と受信の切り換えを行い、聞いている間はしゃべれず、しゃべっている間は相手の話を聞くことができないような通信方式を、半二重(HALF DUPLEX)通信方式と言います。 A地点、B地点の2地点間で、データ伝送を行う場合を例にとって説明しましょう。 全二重通信方式では、データの流れる経路が、A-B間に2組用意されており、AからB、BからAへと、方向の異なるデータが、同時に
特定小電力無線表示灯 基本価格はこちらをご覧ください。 小形、直径40mm 1~5段ランプ 小形、直径50mm 1~5段ランプ 小形、直径60mm 0~5段ランプ 直径60mm 4段ランプ
電線・ケーブルの選定 1.芯線の太さ(断面積) 電源配線の場合、計器盤や現場計器などの電源供給に当たっては、配線による電圧降下に注意する必要があります。長距離配線や大電流を通す配線の場合は、あらかじめ電圧降下の計算をして芯線の太さを決定する必要があります。信号配線や制御配線については、低電流の場合が多いため、一般に芯線の太さはあまり問題にならず、むしろケーブル敷設時の引っ張り強さなどを考慮に入れて、断面積が0.9mm2/1.25mm2/2.0mm2の芯線をもつケーブルが使用されます。 なお、絶縁電線やケーブルの端末処理には、多くの場合圧着端子が使われます。圧着端子のサイズに対応して、使用できる芯線の太さに制約があり、ひいては端子台のサイズに適合しない場合もあるので注意が必要です。たとえば、圧着端子の使用ネジの呼び径でM3サイズ(1.25−3サイズ)の圧着端子では0.5/0.75/0.9/1
PoE(Power over Ethernet)は、LANケーブルを使ってEthernet機器に電力を供給するための技術です。Webカメラや無線LANのアクセスポイントなど、天井や壁に設置することが多い機器については、見た目や設置コストの点から省配線の要求が多く、PoEに対応する製品が増えています。 PoEの概要 PoE技術については、IEEE注)が2003年6月にIEEE802.3afとして標準化を行いました。給電スイッチングハブや給電アダプタなど給電側の機器をPSE(Power Sourcing Equipment)と呼び、Webカメラや無線LANのアクセスポイントなど受電側の機器をPD(Powered Device)と呼んでいます。PoEでは、PSE(給電側機器)からLANケーブルを接続する1ポートあたり出力電圧48V(最大57V)、最大15.4Wの出力が可能です。またPSE側にPD
CTの問題点 交流電流を一次導体から絶縁して計測する方法として、現在、CT(変成器)が一般に使用されています。CTには、一次導体周辺に発生する磁束を集束して感度を高める目的で磁気コアが必要であり、コアに磁性体を使用しているため、次のような問題が存在します。 • 高周波領域での磁気損失によるCTの発熱。 • 大電流領域での磁気飽和を防止するため、CTが大型化する。 • 電流パルスなど非正弦波を扱うと、周波数特性の限界から正確な電流波形が得られず、その結果正確な電流測定ができない。 ロゴスキーコイル 交流電流の測定にあたり、磁界の検出にコアを使用することなく電流を検出するセンサがロゴスキーコイルです。図1に示すように、一次導体周辺に空芯のコイルを設置すると、一次電流に対応した電圧がコイルの両端に誘起します。この電圧は一次電流の微分波形になっているため、積分器を通すことで一次側の電流波形を再現で
エムエスツデー 2012年1月号 Products Review 積層形表示灯 インテリジェントタワー パトレイバー® 無線の時代を迎えて 世間では、Wi - Fiなど無線LAN製品が一般的に普及しています。 パソコンの普及が、DCSをはじめ監視・制御の世界を一変させたように、民生品の品質や処理速度、信頼性の向上が軍事用品や工業製品を凌駕することは今や珍しいことではありません。 無線LANもやがて工業系ネットワークに少なからず影響を与えることになると思われます。 積層形表示灯 インテリジェントタワー「 パトレイバー」は、この無線時代の先駆けとして無線LAN機能とランプ表示機能を併せ持った、積層形の表示灯です。 製造装置内の温度・圧力・変位などの各種アナログ測定値や警報などの接点信号をリモートI/Oで取り込み、中央のPCに無線で伝送したり、あるいは中央のPCから設定値や操作値を各製造装置のリ
近年、省エネへの関心が高まり、電力監視システムを構築することが多くなっています。その際必要になるCT(Current Transformer)の原理と概要を、今月から2回にわたってご紹介します。 1.CTとは CTは変流器、VT(Voltage Transformer)は計器用変圧器のことで、共に計器用変成器に分類され、JISでは以下のように定義されています。 ・ 計器用変成器:電気計器又は測定装置と共に使用する電流及び電圧の変成用機器で、変流器及び計器用変圧器の総称 ・ 変流器:一次電流をこれに比例する二次電流に変成する計器用変成器 ・ 計器用変圧器:一次電圧をこれに比例する二次電圧に変成する計器用変成器 2.基本原理 図1に示すように、変成器は磁界の変化を介して信号や電力を伝達します。 通常、CTの二次側は、低インピーダンス(VTの二次側は高インピーダンス)で使用します。 一次側に交流
通信プロトコルとしてModbus Protocolを実装したネットワークを、Modbusと呼んでいます。Modbus Protocolは、Modicon Inc.(AEG Schneider Automation International S.A.S.)がPLC用に開発した通信プロトコルであり、その仕様は公開されています。現在、WEBページ http://www.modicon.com/ で、そのプロトコル仕様書(PI-MBUS-300 Rev.J)を閲覧できます。 Modbus Protocolで定義されているのは、通信プロトコルだけで、通信媒体などの物理レイヤは規定されていません。物理レイヤとしては、RS-232やRS-485が一般に使われています。EthernetやMAPなど他のネットワーク上にModbus Protocolのメッセージを組み入れた通信もあります。この場合には、マス
“bps”はデータ信号速度 1秒間に伝送できるビット数で、単位はビット/秒(bits per second)で表します。 伝送の速さを表すものとしては、最も一般的な単位です。最近は、パソコンとモデム間を接続するRS-232-Cで、9,600bpsなどと表現していますから、極めてポピュラーなものになっています。 “ボー”は変調速度 伝送路上で、ある変調状態が持続する時間間隔(単位:秒)の逆数を“ボー(Baud)”と呼びます。この単位は、電信コードの発明者であるフランス人のボドー(Baudot)の名にちなんで付けられました。 コンピュータ システムに使われ始めた当時の300bps用モデムは、モデム間相互を接続する交流信号の変調速度も同じく300ボーでした。 このときは、モデムのコンピュータ接続用端子側のデータ信号速度を表現しても、また、モデムの通信回線側の変調速度を表現しても、たまたま同じ数値
アイソレータとは、計装関係では信号絶縁器を指し、入力信号と出力信号の間を直流的に絶縁する機能(数10MΩ以上/500V DC程度)をもったものです。また、最近の一般的なアイソレータは、入力信号と電源の間、および出力信号と電源の間も絶縁されているので、これを3方向(3ポート)絶縁機能と呼ぶこともあります。 アイソレータは、計装システムの中で、①信号の回り込み防止、②機器の保護、③ノイズの影響の低減、④異なるメーカー機器間での信号取り合い点の分界、などの目的で広く用いられています。ここでは、アイソレータの必要性(効果)について、上記①での事例をとり上げて説明します。なお、アイソレータの機能が信号変換器やリモートI/O機器に内蔵されている場合にも同等な効果があります。 図1は、統一信号(4~20mA DC)入力をもつ2台の計器を直列接続して使用する例です。1つの信号源からの同じ信号を、2つの計器
工場やビルの電気計装において、配線作業はなくてはならないものです。配線作業の中でも、端子接続のための圧着作業は、簡単な作業に見えるので安易に考えられがちです。しかし、たった1箇所の接続不良で設備全体が動かなくなることもあり、電気設備の信頼性を左右する重要な作業です。そのため、配線作業を専門に行う会社や部門ではマニュアルを整備したり、特別な教育を行っています。また、案外知られていませんが、JIS C 2805などでも標準化されています。今月は、圧着端子を使った接続の基本について簡単にご紹介しましょう。 電気配線の接続ではハンダ付けするなど物理的に一体化する方法が理想ですが、作業が煩雑になります。そこで、電線の端部を圧着端子の胴部に挿入して専用工具(圧着工具)で機械的圧力を加えて強固に接触・固定し、その後端子を端子盤にネジで締め付けることが一般に行われています。この圧着端子には大きく分けて“銅
自然界には、一次遅れ要素がわかると理解しやすい現象がたくさんあります。とくに計装の分野でプロセス特性を理解するとき、大変便利な概念です。一次遅れ要素は、「1つの抵抗と1つの容量」で構成されています。以下に一次遅れ要素の具体例を示します。 例1・・・電車に乗り込む早さ 混んだ電車に毎日乗って通勤する人にとって、一次遅れ現象は身近なものでしょう。この例では、電車のドアーが‘抵抗’で車室が‘容量’になる一次遅れ要素と考えられます。 ホームに待っている人々の力で、前に待っている人々はかなりの力で車内に押し込まれ、勢いよく詰め込まれ始めます。しかし、乗客が入れば入るほど後ろの乗客に背圧をおよぼすので、乗り込む速度が遅くなります。このとき、経過時間と共に時間当たりの電車内の乗客数は、下図に示すように変化します。 例2・・・弁とタンク 弁を開けて左側のタンクから右側のタンクに水を流すとき、右側のタンクの
FL-net 注1)(OPCN-2 注2))は、日本の自動車産業を中心とするFA(ファクトリーオートメーション)の分野で生まれた、プログラマブルコントローラ、数値制御装置、ロボット、パソコンなどを相互接続するオープンなネットワークの規格であり、具体的には、日本工業規格(JIS B 3521)と(社)日本電機工業会規格(JEM 1480、JEM-TR 213、JEM-TR 214)として制定されています。 FL-netの特徴と主な仕様 FL-netは、安価な汎用パーツを利用できるEthernetの物理層を利用し、UDP/IP 注3)通信の基盤上にFL-netの通信プロトコルが構築されています。つまりUDPパケットのブロードキャスト(放送)の形でFL-net通信パケットが送信されます。 FL-netのネットワーク上には、最大254台の機器(ノード)を接続できます。そして、その中にはマスタとなっ
前回の記事「BACnet(1)」では、BACnet 制定の経過と BACnet の仕様の種類についてご説明しました。今回は BACnet の仕様の概要についてご説明します。 BACnetの仕様の概要 (1)特 徴 • ネットワーク上の物理的なデバイス(I/O)およびデバイスが有するデータを抽象化されたデータ集合「オブジェクト」として定義している。 • オブジェクトにアクセスするための目的を分類したサービス(標準手続き)を規定している。 • 物理層、データリンク層に汎用的なものを利用し、プロトコルの階層構造としては、ネットワーク層、アプリケーション層を加えた4層の縮退アーキテクチュアを採用している。 (2)BACnet通信 BACnet 通信としては、使用するネットワーク層に対応してBACnet LAN(Ethernet、ARCNET、MS /TP、LonTalk などを利用する通信)、また
2024.09.26 製品情報 カタログダウンロードのシングルループコントローラシリーズカタログを更新しました。 2024.09.24 お知らせ 動画のご紹介に株式会社エムジー 会社紹介を公開しました。 2024.09.24 お知らせ MGTrend(エムジートレンド)2024年10月号を発行しました。 2024.09.17 お知らせ 動画のご紹介にロボットアームを使った信号変換器の自動検査設備を公開しました。 2024.09.17 広告掲載 「日本経済新聞夕刊2024年9月11日」に"電力マルチ変換器"の広告が、「新製品情報9月号」に"リモート制御・監視システム BA9シリーズ"、"LED照明 直管シリーズ"の記事と"企業広告"が掲載されました。 2024.09.17 製品情報 今月の新製品を更新しました。 2024.09.12 製品情報 カタログダウンロードにVAVコントローラを公開し
エムエスツデー 2006年10月号 第10回 産業用Ethernetとその現状(その1) NPO法人 日本プロフィバス協会 会長 元 吉 伸 一 今回と次回の2回に分けて、Ethernetについて説明します。工場通信ネットワークへのEthernetの適用は近年話題になり、オートメーション関係の展示会・セミナーなどでも関心が集まっています。 私たちがPCでインターネットを楽しんだり、またE-mailなどを送ったりするときに、ほとんどの場合、Ethernetという通信規格を使用して外部と通信を行っています。家庭でも、オフィスでも、単独でPCを使うことは少なくなり、ネットワークに接続して、つまりEthernetを介して情報をやりとりする機会はますます増えています。 工場の現場通信においても、フィールドバスの次世代通信規格としてEthernetの採用を考える人が増えています。大きな理由として、オ
BACnet(Building Automation and Control Network)とはBA(Building Automation)と制御ネットワークのための通信プロトコル用標準化規格です。 1987年7月に米国テネシー州ナッシュビルで、BAシステムに関するメーカー、エンドユーザー、コンサルタントエンジニアまた、大学、政府を含む関係者が会合をもったのが BACnet 制定の発端になりました。 ASHRAE 注)(米国暖房冷凍空調学会)の後援を得て審議は進められ、1995年12月に ANSI/ASHRAE 規格 135-1995 として規格化されました。 BACnet プロトコルを使用することによって、従来使われていた設備・システムのメーカー独自の仕様に対応した個別インタフェースが不要になり、空調設備、照明システム、電気設備、防犯・防災設備やエレベータなど様々な製品に関する各個別
各種オートメーションに役立つ製品をお探しならMGTrend(エムジートレンド、旧誌名:MST,エムエスツデー)! 製品情報・アプリ事例・知って役立つ計装豆知識を網羅! 株式会社エムジー(旧社名:株式会社エム・システム技研)がお届けするWebマガジンです。
「PID制御のお話」を連載させていただくことになりました。PID制御は、制御の世界で圧倒的なシェアをもっており、製鉄所、化学工場などの装置工業や、上下水道、ゴミなどの処理設備の温度、圧力、流量、レベル、成分などの制御、いわゆるプロセス制御では90%以上を占めて基盤制御技術となっています。 連載の内容は、基礎から2自由度PID制御まで11回を予定しています。やさしい説明を目指しますので、ご愛読をお願いします。 制御は、英語のcontrolの訳です。controlの語源はラテン語のcontrarotulareで、contraは「対して」、rotulareは「巻物」という意味です。これらを組み合わせると、controlは、「巻物に記載された権威(基準)に照らして、差異があれば修正する」ということからきています。JIS用語では、制御とは、「ある目的に適合するように、対象になっているものに所要の操作
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▼ 2000年から2004年までの掲載分をまとめました ● 連載 PID制御のお話 (2004年2月号~12月号掲載) ● 連載 4~20mA物語 / 続編 (2003年9月号~2004年2月号掲載) ● 連載 レベルのお話 (2003年1月号~12月号掲載) ● 連載 圧力のお話 (2002年7月号~12月号掲載) ● 連載 流量のお話 (2001年7月号~2002年6月号掲載) ● 連載 温度のお話 (2000年4月号~2001年3月号掲載) 連載 PID制御のお話(全11回) 著者:広井 和男 氏 第1回 PIDとは? -人間の判断との類似性- 2004年2月号掲載 第2回 PID制御の過去、現在そして将来 2004年3月号掲載 第3回 手動制御から自動制御へ 2004年4月号掲載 第4回 P(比例)制御 2004年5月号掲載 第5回 オフセットが発生するメカニズム 2004年6月
2024-2025年度連載 SDGsとGXよもやま話 第 3 回 「デマンドレスポンス(DR)」の最近の動向/2024.7 第 2 回 「デマンドレスポンス(DR)」の最近の動向/2024.4 第 1 回 製造業のカーボンフットプリント(CFP)対応の現状/2024.1 2022-2023年度連載 エム・システム技研のBAよもやま話 第 8 回(最終回)オープンBAに貢献するエム・システム技研BA製品/2023.10 第 7 回 IoT、クラウドとAI活用による新しい省エネ/2023.7 第 6 回 世界と日本のスマートビルとスマートシティの動向と現実/2023.4 第 5 回 製品レベルのカーボンフットプリントが世界市場で要求される!/2023.1 第 4 回 スマートビルのサイバーセキュリティの動向/2022.10 第 3 回 スマートビル実現のためのIoTとクラウドの動向/2022.
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