海上保安庁の船による消火活動が続く中、炎を上げる海上自衛隊の掃海艇「うくしま」=10日夜、福岡県宗像市沖(福岡海上保安部提供) 福岡県宗像市沖で10日午前、海上自衛隊の掃海艇「うくしま」が航行中発生した火災を受け、海自トップの斎藤聡海上幕僚長は同日夜、東京・市谷の防衛省で記者会見し「このまま延焼が続けば沈没の可能性がある」との見方を示した。 火災は同日午前9時50分ごろ発生。宗像市の大島の沖合約2・5キロで、「エンジンルームから火災が発生し、1人取り残されている」と第7管区海上保安本部(北九州)に通報があった。海保と海自が、救助と消火活動に当たったが、火勢が強く消火困難となり、午後3時45分ごろ、乗組員は掃海艇「とよしま」に退避した。海自によると、機関員の古賀辰徳3等海曹(33)の所在が確認できない。