NHK放送センター=東京都渋谷区今月5日放送のNHK・ETV特集「フェイクとリアル~川口 クルド人 真相~」が、偏向報道の批判などを受け再放送が延期された問題で、「ヘイトスピーチ」などと批判された街宣・デモ団体が、NHKの担当者が追加取材に訪れた際のやり取りの動画を公開した。番組では出演した弁護士が同団体を批判したが、この弁護士は同団体を訴えているクルド人の原告代理人だった。団体側には取材もなく番組内で映像を使用された上、クルド人側の意見だけが放送されていた。同番組は5月1日の再放送が決まり、どのように取材を深めたかが注目される。 利害対立を知りながら伏せる公開された動画では、NHK側は団体代表の男性の質問に「総合的判断」を繰り返し、決して「謝罪」と受け取られるような言質をとらせなかった。メディアが問題を指摘されても、「決して謝らない」「上から目線」と批判されるのは、こういうところだと改め