宇部市にあった海底炭鉱、「長生炭鉱」で82年前に183人が亡くなった水没事故をめぐり、遺骨の収集を目指す団体が近くの陸地で掘削を行った結果、炭鉱の出入り口が見つかったことを明らかにしました。 宇部市の長生炭鉱では、戦時中の1942年に落盤で水没する事故が起き、朝鮮半島出身者136人を含む183人が亡くなり、遺骨は今も残されたままになっています。 遺骨の収集を目指す宇部市の市民団体は、8日現地で説明会を開き、9月24日から重機による掘削を進めた結果、事故現場につながると見られる炭鉱の出入り口を見つけたことを明らかにしました。 団体によりますと、出入り口は横が2.2メートル、縦が1.6メートルで、満潮の時間帯は天井まで浸水しますが、干潮の時間帯には水が引いて全体が見えるようになるということです。 団体では、インターネットを通じた呼びかけなどで資金を集めていて、安全対策を進めた上で、10月下旬に