サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
画力アップ
www.kensetsunews.com
最大震度7を観測した能登半島地震から4日。いまだ被害の全容は見えず、余震も続く中、行方不明者の捜索や緊急応急復旧などが行われている。国土交通省北陸地方整備局をはじめとする行政機関や建設業界も迅速な対応に全力を挙げて取り組んでいる。 北陸整備局は、1日の地震発生直後に災害対策本部を設置し、物的被害などの把握に努めている。2日からTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)の派遣を開始した。石川県輪島市や珠洲市、穴水町、能登町、七尾市、志賀町、中能登町で、砂防・道路・河川・港湾の被災状況調査を鋭意進めているほか、輪島市と珠洲市では道路啓開にも着手。4日午前8時までに50班178人が出動している。また、災害対策機械(照明車、給水車など)を新潟市や富山県氷見市、石川県輪島市、七尾市、かほく市などに派遣した。 石川県建設業協会は、国交省や地方自治体との災害協定に基づき、会員3社が重機による道路啓開を実施
JR総武線津田沼駅北口にあり、千葉県船橋、習志野の2市にまたがる商業施設「津田沼パルコ」について、今月末の閉店を前に計画が動き出した。駅に近いA館の土地と既存建物について、三井不動産レジデンシャルが取得契約を締結していることが分かった。一方、津田沼七番館(船橋市)は、所有するB館を商業施設「Viit(ビート)」としてリニューアルし、9月の全面開業を目指す。 津田沼パルコは、津田沼駅北口デッキに直結するA館(船橋市前原西2-18-1、習志野市津田沼1丁目の一部)と、その北側にあるB館(船橋市前原西2-19-1)で構成する。1977年7月に開業した。店舗面積は約4万8000㎡。 A館は敷地面積が2793㎡。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率600%。既存建物(RC造地下2階地上7階建て延べ1万9732㎡)は、B館の地下2階、1階、地上3階、6階と連絡通路でつながっている。A館の土地・
【ルート、新駅位置が判明】 東京都と多摩都市モノレールが計画する同モノレール延伸(上北台~箱根ケ崎)のルートや新駅の位置が明らかになった。新青梅街道沿いを中心に7駅を新設する。上北台駅(東大和市)からJR八高線箱根ケ崎駅(瑞穂町)までの約7㎞の延伸に向け、都市計画手続きに着手する。 延伸ルートは、多摩都市モノレール上北台駅から新青梅街道沿いに進み、JR八高線の線路手前で北に方向転換する。 上北台駅を起点とし、中間駅となる(仮称)No.1-6駅、 終点の同No.7駅を設ける。 No.1駅は東大和市と武蔵村山市の市境付近、 No.2-5駅は武蔵村山市内、No.6、7駅は瑞穂町内に建設する。 基本設計は都建設局が担当した。モノレールの橋台や橋脚、駅舎躯体などの具体的な配置や工期、工事費などを検討するコンサルタント業務はトーニチコンサルタントに委託した。 都と多摩都市モノレールは、18日から多摩都
【事業費は約1310億見込む】 東京メトロが2030年代半ばの開業を目指して検討を進める南北線延伸(品川~白金高輪間)のルートが明らかになった。新たに整備中の環状4号線を始め、道路直下を中心に通るルートを計画している。事業費に約1310億円を見込む。 延伸区間は品川駅から白金高輪駅間の延長約2.8㎞。このうち約2.5㎞は都市計画変更区間となる。 延伸ルートは、白金高輪駅から目黒通りを抜け、白金台駅まで進む。同駅から南に方向転換して環状4号線を通り、国道15号から品川駅に接続する計画だ。 南北線の延伸により、リニア中央新幹線の始発駅となる品川駅とのアクセスが向上する。 品川駅部は国道15号直下に建設する。この道路上空には関東地方整備局が未来型の駅前空間「品川駅西口基盤整備事業」を計画している。 一方、東京都が進める環状4号線は、港区港南3から江東区新砂3に至る約29.9㎞の都市計画道路となる
千葉県柏市のJR常磐線・東武野田線柏駅前にある旧そごう柏店本館について、三井不動産が解体を視野に市と協議していることが分かった。具体的な工事スケジュールや跡地利用は未定。同本館は鉄道に近接し、狭あいな場所にある。 柏駅東口駅前広場・歩行者デッキの北側にある旧そごう柏店本館(柏1-1-21)は、全国初の市街地再開発事業として市施行で建設し、1973年に完成した。そごう柏店は売場面積3万2593㎡で、2016年9月に閉店した。その後、三井不動産はそごう・西武の持ち分を含むすべての土地・建物の所有権を21年11月までに取得した。敷地面積は5220㎡。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率800%。 旧そごう柏店本館を巡って太田和美柏市長は3月、土地・建物の利用方針を求める要望書を三井不動産に提出した。利用方針の早期決定、柏駅周辺のにぎわいを創出する施設の設置、公開空地などの確保、駅前広場機
コロナ禍が完全に沈静化したわけではないが、ようやく演劇やライブ、コンサートやスポーツなどのイベントを無人とせず、観客を入れて再開できるようになった。従って、以前のような状態に戻っていくのかもしれないが、コロナ禍だからこそ、さまざまな模索がなされ、特殊な形式でイベントが開催されたことも興味深い。 例えば、最後の合唱によって、一斉に大量の飛沫が出るために、果たして年末に上演できるのかが疑問に思われていたベートーヴェンの交響曲「第九」。2020年の12月25日、筆者はみなとみらいホールにおいて、極めて異例なシフトの演奏を目撃した。 通常、ハイライトの「歓喜の歌」では、最前列に独唱の4人が並び、背後にオーケストラ、一番後ろはひな壇状に合唱隊が整列する。しかし、このときは小編成となったオーケストラの後ろにソリストを配置していた。しかも、半数に厳選された合唱隊は、ステージ上ではなく、パイプオルガン前の
東京都千代田区の外神田一丁目再開発事業の計画案が明らかになった。国道17号を挟み、北側に延べ約10万2000㎡のオフィス棟、南側の神田川沿いに延べ約1万3000㎡のホテル・住宅棟を建設する。神田川沿いには親水広場を設け、国道上に2棟を結ぶデッキを構築する。9月に予定する都市計画審議会を経て都市計画決定する。 外神田一丁目1・2・3番地区再開発準備組合が検討を進めてきた。約1.7haの再開発施行区域内には、千代田区、東京都、国、東京都住宅供給公社の所有地がある。民間地権者は30者。 計画案によると、国道北側の三角街区(敷地約4675㎡)に高さ約170mの高層オフィス棟を整備する。清掃事務所オフィスも入居し、地下には清掃車両の車庫を設ける。低層部には商業施設などのにぎわい施設を置く。秋葉原駅周辺で不足するバス乗降場も新たに設ける。 神田川沿いの川沿街区(同約3150㎡)には、高さ50mのホテル
代々木駅西口南地区市街地再開発準備組合が計画している再開発事業の概要がわかった。規模はRC一部S・SRC造地下3階地上39階建て延べ6万9000㎡で、高さは約150m。店舗や事務所、住宅、駐車場などで構成する複合施設を整備する。事業協力者にはフジタが参画している。 再開発の対象地区は渋谷区代々木1丁目内の敷地約5400㎡。2020年から地元関係者らによる勉強会を3回開き、まちづくりの検討を進めてきた。今後、勉強会の意見などをもとに地区計画策定の要望書を渋谷区に提出する。区主催の意見交換会などを経て、都市計画手続きに着手する見通しだ。 再開発地区のテーマでは、▽多様な世帯が住み続けられる良好な住環境の形成と駅前の魅力的なにぎわい創出▽代々木駅西口南側のゆとりある広場空間と安全で快適な歩行者空間の確保▽都道414号線沿道の街路樹と調和したみどり環境と沿道景観の形成--を挙げた。 これらのテーマ
東京都葛飾区は、新小岩駅と金町駅を結ぶ新金貨物線の旅客化に向け、2020年度に実施した調査結果をまとめた。国道6号との平面交差が課題となることから、国道以南の新小岩駅~(仮)新宿(にいじゅく)駅間を先行整備する段階的な手法も検討し、終端駅となる新宿駅は島式ホーム構造を想定している。区は今後も引き続き、国道との交差のあり方や事業スキームなどについて検討していく。 20年度は、国道6号との平面交差に向けた課題や事業スキームの整理、整備段階の手法などを調査し、あわせて関係機関との協議なども進めてきた。 国道との交差部については、国土交通省の見解に基づき、鉄道事業法を適用した平面交差の実現を目指す。信号と遮断機を併用して旅客列車と自動車の交差を制御する方針だ。ただ、鉄道に関する技術基準との整合、道路信号と鉄道信号の情報連携方法、旅客と貨物の列車識別といった課題があるため、引き続き検討を続ける。 早
東急建設は、盛土式ホームドアにスパイラル杭と高強度繊維補強床版を使用するホームドア基礎構造を開発した。全工程を人力だけで施工でき、騒音や振動、CO2発生量を軽減し、施工生産性と安全性の向上、工期の短縮も期待できるほか、従来工法よりもホームドア1筐体当たり約15%のコスト削減も可能となっている。 盛土式ホームへのホームドア設置では、荷重を支持する基礎構造として杭基礎構造を使用することが一般的だが、杭打ち機などの重機が必要なためホーム上作業スペースや搬入出ルートの確保が課題となっている。 同工法では、これらの問題を解決するために鋼板をねじり加工したスパイラル杭と鋼繊維を配合した高強度繊維補強床版を採用し、重機を使用せずに施工ができるようにした。スパイラル杭は1本当たりの重量が約30㎏と軽量で、人力での運搬や回転貫入による打設が可能。高強度繊維補強床版は従来のホーム床版よりも薄くて軽いという特長
【21年1月13日に説明会】 2025年日本国際博覧会協会と大阪商工会議所は、2025年大阪・関西万博の会場予定地となる夢洲(大阪市此花区)で実施する実証実験の提案を募集する。対象はまちづくりやIoT(モノのインターネット)など7分野とし、万博開催に向けた機運醸成の一環となる。10件程度を採択、実験可能期間は21年度当初から22年夏ごろまで。 21年1月13日に公募説明会を開く。同18日から2月19日まで応募サイト(https://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/202012/D22210118016.html)でエントリーを受け付ける。3月中旬に1次選考(書類審査)の結果を通知、同下旬にプレゼンテーションを実施して、選考委員会が審査し、同末にも結果を通知する予定だ。選考された案件は会議所と大阪府・市で構成する実証事業推進チーム大阪と連携し、チーム大阪が
東京都と大田区は、新空港線(蒲蒲線)整備に向けた負担割合などを協議する場を新たに設置した。区は早ければ2020年度にも整備主体(第3セクター)の設立を目指す。JR・東急蒲田駅周辺では再開発の機運が高まっており、両者はまちづくり動向も加味したより良い事業プランの作成に乗り出す。 東京都都市整備局都市基盤部と大田区まちづくり推進部が協議の席に着き、9月3日に新宿区の東京都庁で初会合を開いた。JR・東急蒲田駅の乗り換え利便性向上、沿線開発の動向、事業費の縮減について検討する方針で合意した。これらの検討を踏まえ需要予測や収支採算性などを精査して、都区負担の考え方を整理する。第2回会合以降は検討の状況に応じて開催する。 新空港線事業は、直線距離にして約800mで分断しているJR・東急蒲田駅と京急蒲田駅を地下でつなぐ鉄道を新設する。16年度の調査結果では、総事業費が1260億円、B/C(費用便益比)が
東京都葛飾区は、旅客化を目指している新金貨物線について、モノレールやAGT(ゴムタイヤ式ガイドウェーシステム)などの新交通システムの導入による旅客化も検討する。既に確保している複線分用地の活用も視野に入れている。国道6号との交差部が技術的課題となっているため、6号以南区間の先行整備も検討する。 区はこれまで既存軌道などの活用を検討してきたが、さらに新たな視点による旅客化も検討することにした。モノレールには、車両を吊り下げる懸垂式と、軌道上を車両が走る跨座式がある。一方のAGTは、臨海部の「ゆりかもめ」や荒川区・足立区の「日暮里・舎人ライナー」などが採用する方式で、専用軌道に案内軌条(ガイド)を設け、ゴムタイヤで走行する。両方式ともにそれぞれメリット・デメリットがあり、実際の整備条件などを踏まえて比較検討する見通しだ。 新金貨物線は単線だが、既に複線分の用地を確保済みで、現在は一部を駐車場な
東京都江東区に計画がある地下鉄8号線(東京メトロ有楽町線)の延伸(豊洲~住吉間)に向け、国や東京都、東京地下鉄などが技術的な検討を進めている。シールド工法を中心としたトンネル工事となる見通しだが、地下の構造物や埋設物を踏まえた掘進ルートの課題が明らかになってきた。市街化が進んだエリアのため、地下の構造物・埋設物が多く、さらに東西線など営業線への影響回避も施工上の大きな課題になりそうだ。 区内の延伸は、江東区内の有楽町線豊洲駅から東西線東陽町駅を経由し、半蔵門線住吉駅までの約5.2㎞区間。新駅は既存駅の間に1つずつ、計2駅(ST1、ST3)を設置する計画だ。 延伸ルートは、道路など公共空間の地下を最大限活用したルートを想定しているが、運河や河川の地下を通過する部分も多い。地下には橋梁や運河護岸の基礎、下水道管や電力・通信施設などの埋設管が多く存在するため、関係者間で最適なルートや施工方法など
【中央図書館は「知の情報C」に】 千葉市教育委員会は、新たな図書館計画となる(仮称)千葉市図書館ビジョン2040案をまとめた。中央図書館を拠点としている予約図書などの物流機能は作業スペースなどの面で限界に近づいていることから、図書資料の物流機能拡大や各図書館の施設価値最大化を図るため図書資料の保管・物流機能を一元的に担う新たな拠点を整備する施策を示した。 同ビジョンは、人口減少、デジタルトランスフォーメーションの進展などを受け、従来の図書館の枠にとらわれず将来にわたり地域における知の拠点として市の発展に貢献できるよう取り組むべき指針として策定する。目標年次は2040年に設定した。 保管・物流機能拠点を整備することで、中央、稲毛、緑、美浜などの駅近接図書館における利用頻度の低い図書資料の保管スペースを有効活用できるようになる。保管・物流拠点は民間機能を活用した運営体制の導入を目指している。
岡山市は、新しい芸術施設整備などの土地利用の変化を踏まえた路面電車のネットワーク化について、2020年度から大雲寺前電停から西大寺町電停までの区間で、都市計画法の手続きに必要な測量、道路・交差点の予備設計などを実施する。20年度予算案に必要な事業費3000万円を要求している。 路面電車のネットワーク検討は、定時性、速達性、さらには経路の分かりやすさに優れ、輸送力の高い路面電車のネットワーク拡充を目指し、検討を進め「岡山市路面電車ネットワーク計画」を策定した。同基本計画検討業務はパシフィックコンサルタンツが担当した。 候補路線については、公共施設や文化・観光施設、 大型商業施設などへのアクセス性を向上させる必要性が高いルートのうち、 道路交通への影響が比較的小さい区間から優先的に整備する方針を示した。これを踏まえ、岡山大学病院前を通る市役所~清輝橋は2ルートに分割し、 大雲寺前~西大寺町、岡
竹中工務店は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙探査イノベーションハブに採択された宇宙農場システムの研究を、JAXA、キリンホールディングス、千葉大学、東京理科大学スペース・コロニー研究センターと共同で実施し、低圧(0.4気圧)環境下での袋型培養技術を活用した作物生産の基礎的試験で成立性を確認した。システムに袋型培養技術を組み込むことで、居住フェーズに合わせた小ロット栽培と、安全なウイルスフリー苗の供給を両立する。また、栽培設備で常圧までの加圧が不要となることで宇宙に構築する施設の構造体を簡素化でき、建設資材の低減も期待できる。 産学連携で実施したのは「袋型培養技術を活用した病害虫フリーでかつ緊急時バックアップも可能な農場システムの研究」。ビタミンC源としてのレタスの植物体、炭水化物源となるジャガイモの種イモ、タンパク質源となるダイズ苗を試験作物とし、キリンホールディングスが開発した、小
【“大きな胃袋”に期待】 頻発化・頻発化する自然災害にセメント産業が果たす役割へ期待が高まっている。台風19号による浸水被害によって、西日本豪雨を上回るとの予想もある膨大な災害廃棄物の処理にセメント工場が持つ“大きな胃袋”への期待は高まるばかり。国策としての推進が求められる国土強靱化への貢献だけでなく、被災地の復旧・復興でもメーカー各社の存在感が発揮されそうだ。 24日に会見したセメント協会の関根福一会長(住友大阪セメント社長)は、河川堤防の決壊など各地に甚大な浸水被害をもたらした台風19号による災害廃棄物の受け入れに言及。「災害廃棄物の処理は被災地の早期の復旧・復興に欠かせない」と述べた。 「セメント産業は多様な廃棄物・副産物を原料あるいは熱エネルギーの代替として有効活用しながら、セメントに生まれ変わらせる“究極の環境産業”である」とメーカー各社が果たす役割を強調。セメント産業として可能
東京都江東区に計画がある地下鉄「東京8号線」(豊洲~住吉間)の延伸実現に向けて、国や都、区、東京地下鉄などの関係機関が協議を進めている。東京メトロの有楽町線豊洲駅と半蔵門線住吉駅を結ぶ長さ約5㎞の計画だが、実現に向けてクリアすべき課題は少なくない。江東区内の南北交通の利便性向上だけでなく、墨田区など東部の区や埼玉県南部、千葉県北西部からもその行方に視線が注がれている。 7日、小池百合子東京都知事は山崎孝明江東区長と会談した。都の長期ビジョンの検討に向けた区市町長意見交換の一環で、さまざまな課題を自治体から吸い上げる狙いがある。しかし山崎区長は、「区としては8号線のことで話を進めたい。長い間の懸案事項だ。きょうはこの1点についてお願いをしたい」と切り出した。 ◆事業主 都と区はこれまで、延伸の実現に向けて実務レベルの協議を進めてきた。都は2018年度内に延伸に向けた事業スキームをまとめて区に
東京都中央区は、首都高速道路・築地川区間の上部を人工地盤で覆って新たな都市空間を創出する「築地川アメニティ整備構想」を検討している。新富2丁目の三吉橋から銀座8丁目までの約1㎞を検討範囲とし、首都高速道路の大規模更新事業にあわせて実施する計画だ。築地川周辺で計画中のまちづくりとの連携も視野に入れている。 人工地盤の整備は、現在、築地川によって分断されている銀座エリアと築地エリアを接続することで、一体的な連続性を持たせるのが狙い。浜離宮恩賜庭園など周辺の緑と築地川の記憶を継承した水と緑のネットワークを形成し、ヒートアイランド現象の軽減など環境配慮型の都市空間を目指す。また、地下鉄の東銀座駅、新富町駅、築地市場駅などが立地することから、交通結節性の高い歩行者ネットワークを生み出したい考えだ。 緑地空間や広場の整備によって、年間を通じて誰もが体験・交流・発信ができるパブリックスペースを創出するほ
東京都は、江東区で計画している地下鉄「東京8号線」(東京メトロ有楽町線)の延伸に向けて、鉄道施設の構造や設備、運行計画などの技術的な検討に乗り出す。地下鉄事業者として専門的知見を持つ東京地下鉄の協力を得て、具体的な検討を進めたい考えだ。一方、事業主体や費用負担などのあり方についても今後、東京地下鉄などを含めた関係者間で協議を進める。 8号線延伸は、有楽町線豊洲駅と半蔵門線住吉駅を結ぶ長さ約5.2㎞の構想。途中に東西線東陽町駅との接続や2つの新駅を設ける計画で、豊洲と住吉は既に乗り入れ可能な駅構造となっている。区が2017年3月にまとめた調査報告では、概算建設費が約1420億円、経済波及効果は約4028億円を見込む。 整備や運営を担う事業主体は、まだ固まっていない。ただ、メトロの複数駅を接続する計画であることや、整備段階での技術的観点、既存路線を含めた運行面などを踏まえ、都としては「東京メト
多摩都市モノレールの延伸を進める東京都町田市は、今後6年で都市計画決定などの手続きを終え、2025年度の事業化を目指す。市担当者は「用地買収にかなりの時間を要するだろう」と見込み、「事業化までの期間に設計着手まで盛り込みたい」という。市は19年度、道路計画がない区間を中心に、想定ルートのブラッシュアップに向けた調査・検討作業を進める。モノレール町田方面延伸の総事業費は約1700億円。市は延伸による新駅周辺の地域活性化に期待し、それらの調査・検討を同時に進めていく。 市は、石阪丈一市長が意欲を示す32年度開業に向けて、事業化までを6年間、それ以降を8年間と想定して検討する。 延伸事業は、国土交通相の諮問機関である交通政策審議会が16年4月にまとめた答申で「事業化に向けて具体的な調整を進めるべき」に位置付ける。これが“延伸決定”になるには都市計画決定などの手続きが必要になる。市担当者は6年間の
国土交通省は、新大阪駅を新幹線ネットワークのハブとして位置付ける「地方創生回廊中央駅構想」の具体的な検討に2019年度から着手する。19年度予算案に整備新幹線の建設推進および高度化事業として関係予算を計上。リニア中央新幹線や北陸新幹線などとの乗り換え利便性の観点から結節機能強化や容量制約の解消を図るため、民間プロジェクトの組成などの事業スキームを検討し、新幹線ネットワークの充実を図るために必要な調査を行う。 新大阪駅には、東海道新幹線と山陽新幹線が高架ホームで乗り入れており、現状の駅施設は既に容量がひっ迫している。中国・九州方面へ向かう山陽新幹線の増発ニーズへの対応や今後の北陸新幹線、リニア中央新幹線の新規乗り入れが難しい状況にある。 そこで、同省は新たに地下ホームを新設して、山陽新幹線を接続することで容量制約の解消を目指す。将来的には北陸新幹線やリニア中央新幹線とも結節を強化し、効率的に
川崎市まちづくり局は、2018年度末までの横浜市による高速鉄道3号線延伸の事業化判断に向け、「平成30年度交通環境検討調査業務委託」を指名競争入札した結果、510万円(税別)のトーニチコンサルタントに決めた。3日に落札決定した。川崎市麻生区の新百合ヶ丘に至る路線計画で、今回の業務では小田急電鉄の新百合ヶ丘駅の現状や同駅との接続形態などの基盤整備について基礎資料をとりまとめる。 同延伸は横浜市青葉区の「あざみ野駅」から同区すすき野を通過し、新百合ヶ丘に至る計画だ。新百合ヶ丘駅と中間駅3駅を含め計4駅の新設が想定される。 今回の発注業務の履行期間は、19年3月15日までとなっている。予定価格は523万円(同)、最低制限価格は376万5600円(同)だった。 関連する川崎市の「平成29年度交通環境検討調査業務委託」もトーニチコンサルタントが担当した。 一方、横浜市交通局は17年度の「高速鉄道3号
この9放射道路を環状でつなぐのが、都心から8㎞範囲の「首都高速道路中央環状線」、15㎞圏域の「外環道」、40㎞から60㎞圏域の「首都圏中央連絡自動車道(圏央道)」という3つの環状道路。 昭和の高度経済成長期に計画された3環状9放射道路ネットワーク構想だが、まず全国各都市と首都圏をつなぐことを優先したことで、東名、中央、関越、東北道といった放射状の高速道路の整備は進んだが、環状道路整備は遅れた。そのため、都心を通過しなければ他地域に行くことができず、慢性的な交通渋滞を招く結果となった。 その後、中央環状線が全線開通、さらに外環道も2日に千葉県区間開通によって、残りは大深度地下の大口径シールド+地中で分岐・合流する地中拡幅という世界でも例がない最大難関工事となる、「大泉JCT~東名JCT」など東京区間だけとなる。また、圏央道についても千葉県内一部区間を除くと、横浜湘南道路と高速横浜環状南線が整
土木関係者の間ではおなじみとなっている「ダム式万歳」。完成式典や懇親会の締めなどで、ダムになりきって空に向かって万歳三唱する。ダム式万歳をモチーフにした手ぬぐいが2年前に民間企業から発売され、反響を呼んだ。しかし、万歳はダム式だけではない。下水道や海岸でも独自の万歳が生み出され、徐々に浸透している。今回は国土交通省への取材に基づき、各万歳の歴史やその作法を解説する。これから迎える総会シーズンでぜひ活用してはどうだろう。 ■一般にも浸透しつつあるダム式万歳 ダム式万歳は民間企業によってグッズ化している[/caption] 「ダム式万歳の成り立ちは諸説ある」と語るのは、中国地方整備局出雲河川事務所長時代にダム式万歳のパネル展示を行った水管理・国土保全局治水課の舛田直樹企画専門官だ。「JR木次線の開業100周年イベントでパネル展示を行い、それをSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で発
東京都と京王電鉄が計画している京王線(笹塚駅~つつじヶ丘駅間)連続立体交差化事業が、2018年度に着工する。両者は、都環境影響評価条例に基づく同事業と複々線化事業について、着工の届出を都に提出した。このうち、連立事業は今後、用地取得が一定程度完了した側道部分から順次、着工したい考えだ。工事は8工区に分割して施工する。2026年度末の完成を目指している。 連立事業は、京王線の笹塚駅付近(渋谷区笹塚1丁目)から仙川駅付近(世田谷区給田3丁目)までの約7.2㎞を高架化し、25カ所の踏切を除却する。あわせて、鉄道高架構造物に沿って側道(鉄道付属街路)を約5.6㎞整備する。駅は代田橋、明大前、下高井戸、桜上水、上北沢、芦花公園、千歳烏山の7駅(いずれも世田谷区)を高架化する。このうち明大前、千歳烏山の両駅は、島式ホームを2つ設けて4車線化する。また、高架化する各駅間の構造幅は約10.5mで、高さ約5
東京都新宿区は、JR新大久保駅北側の大規模工場跡地の開発を契機に、まちづくりを推進する方針だ。検討対象となっているロッテ新宿工場は、解体を終えて敷地約7000㎡が更地になっている。具体的な検討に入っていないため、まちづくりの明確な検討区域は示していない。区としては、周辺の住宅地に配慮しつつ土地の高度利用を図り、大久保通りやJR山手線新大久保駅と一体となったにぎわいを創出したい考えだ。 ロッテ新宿工場は、百人町2-2-33(敷地6532㎡)に立地していた。規模は地下1階地上4階建て延べ1万0437㎡。解体工事は鹿島道路が担当した。 工場北側の敷地177㎡でも、同社の施工でマンションのハイム・パーセル(百人町2-2-26)と駐車場の解体を終えている。工場とマンションの解体工事はロッテが発注した。 いずれの跡地も、現時点の用途地域は第1種住居地域、容積率は300%、建ぺい率は60%となっている。
大阪府箕面市は、PFI手法を導入する(仮称)箕面船場駅前地区まちづくり拠点施設整備運営事業について、事業予定者として1月に選定していた大林組とキョードーファクトリー、東京ビジネスサービスで構成するSPC(特別目的会社)と契約を締結した。契約金額は137億8401万8985円(税込み)。2018年度から設計業務を開始し、19年度に着工、21年4月のオープンを目指す。 事業では、北大阪急行電鉄の延伸に伴い新設される(仮称)箕面船場駅前において、BTO(建設・譲渡・運営)方式のPFI手法を導入して文化ホールや図書館、生涯学習センター、駐車場、店舗などの機能を複合化したまちづくり拠点施設を整備・運営する。想定規模はRC造6階建て延べ2万6823㎡。 文化ホール(1-4階)は1401席の大ホール、300席の小ホールで構成する。同じく1-4階に配置する図書館には市と大阪大学の本(計71万冊)を所蔵。5
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『建設通信新聞Digital』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く