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こんにちは、リレーエッセイ第三週担当の翻訳校正者 城野卯響子です。 いや~、この「英文教室」オフィシャルブログは勉強になりますね。他の方のエッセイを拝読しては、新情報を発見して楽しむ毎日です。ふと時計を見ると時刻は「03:45」。今日もついつい、時間を忘れて読みふけってしまいました。おっと、自分のエッセイを書かなければ…。 では、今回もとっても些細なことなのですが、校正をしていて気づいたことを少しお話します:それは日本語・英語における「コロン(:)」の役割の差です。 『ロイヤル英文法』(旺文社)では次のように、英文のコロン役割のうち主な6つが説明されています: (1)具体的な例示の前に「すなわち」の意味で用いる。 (2)ある節とそれに続く説明的な節の間に置く。 (3)引用や対話の内容を示す。 (4)正式な手紙やe-mailの冒頭の敬辞のあとに。 (5)<as follows>などの次に。
人工知能(AI)とは何か? 人工知能学会の解説ページ( 人工知能のやさしい説明「What’s AI」)によれば、AIとは「知能のある機械」のことである。さらにAIには、人間並みの高度な知能を持つ「強いAI」と人間の知的な活動の一部と同じようなことをする「弱いAI」とがあるという。さしずめ「強いAI」は「ヒトモドキ」、「弱いAI」は「ヒトタラズ」とでも言えるだろうか。 最近、電車の吊り広告などで「AI(人工知能)に職を奪われる!」などの見出しをよく目にするが、この場合のAIは「弱いAI」のことだ。AI関連の記事でよく目にする「機械学習」や「ディープラーニング」も弱いAIに属する。 弱いAIが人間の知的な活動を代行するようになれば、会計処理や申告書のチェックをするようなホワイトカラーの労働者でさえ別の仕事をしなければならなくなる。そもそも弱いAIが登場しなくても、さほど難しくない作業をもたもた
「英語のhistoryとstoryは語源が同じ」と聞いたら、あなたはびっくりするだろうか。フランス語やイタリア語をしっかり勉強した人なら、すぐに察しがつくだろう。多くのロマンス諸語には、「歴史」と「物語」の両方の意味を持つ語があるからだ。たとえばフランス語histoire、スペイン語historia、イタリア語storia、ポルトガル語históriaには、「歴史」と「物語」の両方の意味がある。 上記のすべての語は、ラテン語historiaとギリシャ語ἱστορίαに由来するとされている。つまり、みな先祖が同じ親戚同士のようなものだ。ただし英語の場合は、語頭音(hi-)が消失したstoryと消失しないhistoryの2語が独立した単語として存在し、語義も同じではない(注1)。 こうした言葉のルーツを知ったのちに、「へぇ~、英語だけはhistoryは『歴史』、storyは『物語』と使い分ける
はんざわかんいち氏(半沢幹一 共立女子大学教授)が雑誌「日本語学」に「ありがタめいわく」というタイトルのエッセイを寄稿していた(参考文献1)。特に面白かったは以下の箇所であった。 バイト先で、客に「ありがとうございました」と挨拶したら、店長にこっぴどく叱られた、という類いの話をよく聞く。タを使ってしまうと、その時限りで、過去の関係となり、縁が切れてしまうから「ありがとうございます」と言え、ということのようである。 いえ、このタは、過去ではなく婉曲化による配慮の表現です、などと授業で教わったとおりに、真っ向から反論して、居心地を悪くしてしまうような学生はいない(まあ、いたらいたで、かなり鬱陶しいだろうけれどネ)。不承不承、言い直しているらしい。 タ=過去という思い込みが、語用論レベルにまで影響を与えているのである。 「タ=過去」という思い込みもあるが、「タ=過去形」という思い込みもよく見かけ
ふだん余り気にならないが考え出すと分らない、そんな英語のちょっとした疑問点をとりあげ、皆さんと解明していこうかと思います。 例えば、こんな感じで…。 Why novels and plays are so often untrue to life because ~ で、novels and plays を「小説と戯曲」でなく「小説や戯曲」と訳してはだめですか。 and は「…や」「…も」と訳せる場合がある and 自体には「…や」「…も」といった意味はありません。1 and 2の形では前後が並列しますから「1と2」とするのが基本です。それでも確かに「…も」「…や」と訳したくなることがありますね。それはandのせいでなく (1)挙げられた1、2の重要さ (2)1、2に相当する名詞の概念 (3)日本語のコロケーション (4)そう訳すのが当然という論理、に起因するものです。 (1) 「小説と戯
現役塾生・修了生の予習・復習に裨益するように組み立ててありますが、これから入門を検討している人、またお金がなかったり遠方だったりして、通塾できない人にも勉学の参考になるよう願っています。自分なりの利用の仕方を考えてみてください。 英文解釈教室[改訂版]・[新装版]比較 最も優れた英文読解指南本の一つである『英文解釈教室[新装版]』とその旧版[改訂版]を比較し、どこがどう直り、それはどうしてなのかを検討します。 詳細はこちら 翻訳のための文法 自分で翻訳している時何となく気に掛かるのだがそのまま放っておいた、文法の分かりにくい部分を考えてゆきます。試論のため、間違いがあるかもしれません。ご批判ください。 詳細はこちら カンマと記号 英文を読む場合きわめて重要なのに、学校教育ではまともに教えられない、カンマと記号をとりあげ、その意味について考えます。やればやるほど複雑になるため、ここではそのサ
日本語の読点もそうですが、カンマは文を読むうえできわめて重要なのに、注意を払われることが少ないようです。ここでは、準則と考えられている点を整理してみます。 カンマの意味 (1)挿入: 句、または節の形で、文の主要要素の間に入る。カッコで括って考えるとよい。 (2)言換え: 前言と同じ偉さ(格)で、言換えたり、敷衍したり、詳細に述べたりする。 (3)文の区切り: 句、節、文などを区切る。(6)と区別しにくいことがある。 (4)関係代名詞の非制限用法: 先行詞の属性を述べる。 (5)並列・列挙: 並列のandと共に用いるカンマ。 (6)読点の代わり: 掛かり方を分りやすくする。除いてもよい場合がある。 (7)付加的に続ける: 前の部分で意味は完結しているが、さらに補足する。 (8)andの代わり: リズムを生み出す。文体を締める。 に分けられる(分類は著者の恣意的なもの) 易しい文例 (1)挿
『英文解釈教室』批評 PDFダウンロードはこちらから 受験英語界のドンといわれた故・伊藤和夫(元・駿台予備学校専任講師)の名著『英文解釈教室・改訂版』(研究社) 全15章を、1章分づつ、取り上げてゆく。 この本を対象にしたのは、優れた英語指導書だからである。だが、どんなよい本にも瑕疵はある。細かいと思われるかも知れないが、その欠点をあえて指摘することで、この偉大な参考書がいつか再改定され、完璧なものとなることを望むものである。 記載は例文、伊藤の訳文、筆者(柴田)のコメント、の順。 浅学非才の身、あるいは指摘自体がおかしい部分も出てくるかと思う。読者の御叱正を乞う。 訳文の検討は、次の要領で行なう。 誤訳:明らかな解釈・語法の誤り。英文和訳の試験でも×になるもの 悪訳:原文と日本文で理解の差を生じさせるもの 誤差:正しくはないが英文和訳の誤差として許されるもの 修正訳:日本語で原文の意味が
『英文教室』[月例翻訳批評] by 柴田耕太郎 受験英語界のドンといわれた故・伊藤和夫(元・駿台予備学校専任講師)の名著『英文解釈教室・改訂版』(研究社)をとりあげる。 全15章のうち、第1章については以前、翻訳家山岡洋一のメールマガジン『翻訳通信』に書いたので、本連載では、第2章から第15章までを、月1章分または2章分づつ、取り上げてゆく。 この本を対象にしたのは、優れた英語指導書だからである。だが、どんなよい本にも瑕疵はある。細かいと思われるかも知れないが、その欠点をあえて指摘することで、この偉大な参考書がいつか再改定され、完璧なものとなることを望むものである。 訳文の検討は、次の要領で行なう。 誤訳:明らかな解釈・語法の誤り。英文和訳の試験でも×になるもの 悪訳:原文と日本文で理解の差を生じさせるもの 誤差:正しくはないが英文和訳の誤差として許されるもの 修正訳:日本語で原文の意味が
第一回『英文解釈教室』その1 『英文教室』[月例翻訳批評] by 柴田耕太郎 受験英語界のドンといわれた故・伊藤和夫(元・駿台予備学校専任講師)の名著『英文解釈教室・改訂版』(研究社)をとりあげる。 全15章のうち、第1章については以前、翻訳家山岡洋一のメールマガジン『翻訳通信』に書いたので、本連載では、第2章から第15章までを、月1章分または2章分づつ、取り上げてゆく。 この本を対象にしたのは、優れた英語指導書だからである。だが、どんなよい本にも瑕疵はある。細かいと思われるかも知れないが、その欠点をあえて指摘することで、この偉大な参考書がいつか再改定され、完璧なものとなることを望むものである。 訳文の検討は、次の要領で行なう。 誤訳:明らかな解釈・語法の誤り。英文和訳の試験でも×になるもの 悪訳:原文と日本文で理解の差を生じさせるもの 誤差:正しくはないが英文和訳の誤差として許されるもの
一点の曇りなく読み解く卓越な文法力・論理力・表現力を養成 少数精鋭の塾形式1クラス3名から9名。綿密な添削、質疑応答 最高レベルの授業英語自慢を寄せ付けない力をつける I never travel without books either in peace or in war. Yet many days or months will go by without my using them. Very soon, I say to myself, or tomorrow or when I feel like it. Meanwhile time runs by and is gone, and I am none the worse. For you cannot imagine how much ease and comfort I draw from the thought that
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