サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
猛暑に注意を
373news.com
温泉の街に盲点…源泉流れ込む水路に男性転落、全身やけど負い死亡 周辺は通学路、両親が対策訴え「知らない人多い」 指宿市 鹿児島県指宿市大牟礼3丁目の市道で6月下旬、高温の温泉排水が流れる水路に市内の男性(36)が転落し、全身にやけどを負って死亡する事故が起きていたことが16日までに分かった。助けようと水路に入った兄と近隣の男性も、両足に2週間〜1カ月のやけどを負った。 亡くなったのは同市十町の飲食業男性。事故は6月21日未明に発生した。家族によると、男性を降ろしたタクシーの運転手が転落に気づき、知人を介して男性の兄に連絡。兄が駆け付けたところ水路にあおむけに倒れており、すでに意識はなかったという。男性は病院に搬送され、約10日後に死亡した。死因は熱傷と熱水暴露による多臓器不全。 市によると、水路は深さ約1メートル、幅1.5メートル。雨水の他、市営を含む温泉施設や家庭の源泉からあふれた湯が流
稲作の常識が変わる? 「水田に苗」じゃなくて「乾田に種もみ直播き」――低コスト、低労力の実力は? 超早場米産地・種子島で初収穫 鹿児島県中種子町の種子島農業公社は今年、乾いた田んぼに種もみを播(ま)く「乾田直播(ちょくは)」によるコメの試験栽培に取り組んでいる。8月に初めて収穫した超早場米コシヒカリは、歩留まりは低かったものの、外観、味ともに上々の出来。生産現場で、農家の高齢化や人手不足、耕作放棄地が課題となる中、手間を省ける直(じか)播き農法に期待を寄せる。 同公社によると、2月下旬に同町野間のほ場27アールで、乾いた土を耕して種もみ約10キロを散布。農機で土を適度に締めて固める「鎮圧」後、5月に水を1回張って自然に蒸発させ、6月下旬~7月下旬は水を張った状態にした。稲は順調に生育し、8月4日収穫した。 農産物検査員による等級検査では、水分含有率は15.5%で外観もよく1等米の基準をクリ
米国に振り回される肉牛生産現場「業界全体に不信感」――米関税上乗せ、修正…「時期分からず不安」「米国以外の販路も」 トランプ米政権が7日発動した新たな相互関税を巡る混乱は、鹿児島県内の生産者にも衝撃を与えた。一夜明けた8日、米国側が修正に応じることで収束に向かいつつあるが、肉用牛生産者からは「本来の税率に戻る時期が分からず不安」「米国以外の輸出先を考えたい」などの声が上がった。 4月に課された一律10%の上乗せにより、日本から米国に輸出する牛肉の関税率は36.4%になっていた。新たな相互関税では、上乗せ前の26.4%に戻る予定だったが、発動された内容は15%が追加され、41.4%となっていた。 食肉加工処理・販売のカミチク(鹿児島市)の上村幸生海外事業部長(34)は「戻るはずだった税率と、発動された税率の差があまりにも大きい。和牛業界全体に不信感がある」と不安を口にする。 日本政府の説明を
鹿児島市吉野町の仙巌園前バス停標識の移設を国が県バス協会に求めている問題で、国土交通省鹿児島国道事務所は6日、現状では安全性が確保できないとして、道路法に基づく移転措置命令を出した。期限は8月末。国道事務所は2~4月の計3回、移設勧告を出したが、協会はバス停を利用する事業者の賛否が分かれているとして承諾していなかった。 国道事務所は、バス停が移転されず事故対策事業を完了できないため、左折車線の幅が計画より約60センチ狭くなり安全な走行が妨げられていると説明。加えて、バスが客の乗降時に新設されたバス停留スペース(バスベイ)ではなく左折車線上に止まるため、後続車の追突や、バスを追い越そうとして接触するなど事故の危険性があるとしている。 バス停は鹿児島交通と南国交通が利用する。鹿児島交通は渋滞悪化などを理由に移設に応じず、南国交通は安全性が確保されるとして賛成している。移転措置命令について協会は
鹿児島県警の直轄警察犬ウォルト・フォム・ネーベル・ドルフ号(シェパード・雄1歳2カ月)が、初出動でお手柄を挙げた。指宿市で行方不明になった男性を無事発見したとして、指宿警察署は7月30日、ウォルト号と刑事部鑑識課警察犬係の福留明光さん(62)に表彰状と副賞のサツマイモ10キロを贈った。 同署によると7月上旬、80代の男性が行方不明となり、早朝から約50人体制で捜索を始めた。ウォルト号は約5時間半後に加わり、空気中の臭いをたどって約4分で男性を探し出した。発見場所は男性の自宅敷地に隣接する山林の崖。見通しが悪く周囲に獣道もなかった。 ウォルト号は3月に直轄警察犬になったばかり。初出動で表彰されるケースは「これまで経験がない」と福留さん。好奇心旺盛でやんちゃな相棒に向け「まだ若く荒削りだが、さらに人々の役に立つ警察犬に成長してほしい」と期待した。
約70年前に閉山した鹿児島県霧島市横川の山ケ野金山周辺で、金を含む新たな鉱脈が発見されたことが31日、分かった。調査を進めるカナダの鉱物探査会社「アービング・リソース」は、試掘した中から鉱石1トン当たり9.62グラムや45.9グラムを含む鉱脈の一部が見つかったとしている。8月10日、山ケ野ふれあい交流館で住民向け説明会を開く。 山ケ野金山の東側で、2023〜24年度実施したボーリング調査で発見した。 鉱石1トン当たりの金量が平均3〜5グラムあれば優良な金鉱山とされる。同社は金脈を正確に特定するため、さらに試掘する。前回調査地点の北東約350メートルで今年4月から新たに掘り始めており、近く2本目が完了する見込み。今後、少なくとも6本の追加調査を計画中という。 同社鹿児島事務所の宮武修一所長(61)は「調査は初期段階だが、素晴らしい金鉱脈の一部が見つかった」と手応えを語る。一方で、「鉱山開発の
「どっぷり自民」だった重鎮の娘 リベラルへ寝返り、世襲批判もかわし参院選で圧勝 「保守王国」で何が起きたのか 自民・公明両党が過半数割れに追い込まれた参院選の投開票から1週間が過ぎた。鹿児島選挙区(改選数1)では立憲民主党推薦の無所属新人尾辻朋実氏(44)が自民元職の園田修光氏(68)、参政党新人の牧野俊一氏(39)ら3人を破り初当選し、自民は長く独占した参院議席の一つを失った。「保守王国」鹿児島で何が起きたのか。各陣営の戦いを振り返る。〈連載・参院選かごしま 民意の行方㊤〉 20日午後8時すぎ。鹿児島選挙区の投票締め切り直後に、尾辻氏の「当選確実」が報じられた。20分後、事務所に現れた尾辻氏は元自民県議で叔母の尾辻義氏から花束を受け取り、目に涙を浮かべた。推薦した立民の国会議員や県議らが両脇に立ち万歳する間、尾辻氏は深々とお辞儀し頭を上げなかった。 自民の園田氏に約6万6000票差をつけ
7日午前9時55分ごろ、鹿児島市浜町の市電鹿児島駅前電停前で、郡元発鹿児島駅前行きの市電がホームに入ろうとした際、前輪と後輪が違う軌道に進入し、緊急停車した。ガードパイプに接触したが、乗客1人と運転士にけがはなかった。 交通局は「車両は軌道上で停止し脱線ではない」としている。この影響で、鹿児島駅前-市役所前間で約4時間運転を見合わせ、代替バスを運行した。担当者は「原因を調査し、対策に努める」と話した。
鹿児島県十島村諏訪之瀬島の御岳で6日、午後9時までに爆発が2回、噴煙量が中量以上の噴火が1回あった。 福岡管区気象台によると、噴煙の高さは最高で2000メートル。大きな噴石の飛散は確認されていない。 噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)を継続している。
鹿児島地方気象台は5日午後8時、桜島で山体膨張を示す地殻変動が観測されたとして、解説情報を発表した。南岳山頂火口と昭和火口からそれぞれ約2キロの範囲で、大きな噴石や火砕流への警戒を呼びかけている。 気象台によると5日午前5時ごろから、桜島に設置している傾斜計と伸縮計で地殻変動を観測。膨張が一度に解消されるような噴火が起きると、多量の降灰を伴う可能性がある。 噴火警戒レベルは3(入山規制)を維持している。
7年ぶりに新燃岳が噴火してから29日で1週間が経過した。地下深くで何が起きているのか。霧島連山のマグマの動きなどを研究する九州大学地震火山観測研究センターの松島健教授(65)=固体地球物理学=に聞いた。 23日から25日まで観測された(山体の変化を示す)傾斜変動は、新燃岳火口から1〜2キロの地下にある比較的小さなマグマだまりの膨張によるものと考えられる。その後、傾斜変動は鈍化した。内部で圧力が高まり、岩盤が破壊されて起こる火山性地震も減った。火道(マグマの通り道)ができ、マグマ由来の水蒸気や火山ガス(二酸化硫黄)が火口から放出されやすくなったためだろう。 連続噴火は続いているが、マグマだまりの収縮を示すデータは観測されていない。さらに深い地点からマグマが入ってきて、(流入と放出が)釣り合っているのだろう。2011年の噴火の際は、えびの岳火口から地下7〜8キロにある大きなマグマだまりから供給
鹿児島県薩摩川内市と熊本県八代市を結ぶ肥薩おれんじ鉄道(熊本県八代市)は30日、運転士不足に伴う一部列車の運休を8月から拡大すると発表した。今後、さらなる運転士離職が見込まれるため。平日51本のうち、新たに13本を運休し約3割に当たる計18本となる。解消の見込みはなく、時期は当面の間としている。 土日祝は46本のうち、上り8本、下り7本の計15本を運休する。 同鉄道によると、通勤や通学の影響を考慮し平日の運休は主に昼間。代替バスの運行予定はない。夏休みが終わる9月以降は混雑解消のため、沿線高校が多い米ノ津(出水市)-川内(薩摩川内市)間の平日朝の上下2本で、2両から3両編成に増やし対応する。 同鉄道の運転士は4月1日時点で27人が在籍。平日51本運行するには、37人が必要としている。2025年度は、JR九州の人員支援で出向する運転士4人が定年退職する。代替運転士の確保も進まなかったため、運
共産党鹿児島県委員会(山口広延委員長)は28日、7月3日公示の参院選鹿児島選挙区(改選数1)に立候補を予定していた新人の元県議・松崎真琴氏(67)の擁立を取り下げると発表した。立憲民主党が推薦する無所属の尾辻朋実氏(44)を自主的に支援していくとした。主要野党候補の一本化が事実上、実現することになった。 県庁で会見した松崎氏によると、尾辻氏と28日昼ごろ鹿児島市内で面会。当初、自民党公認候補に名乗りを上げた点や、政治への向き合い方などについて尋ね「自民政治を終わらせるという思いは一致している」と確認したとし、「私の願いと未来を尾辻氏に託す決断をした」と述べた。 立民と共産は19日の党首会談で1人区での候補者調整を進めることで一致。立民県連は一本化協議を翌20日、県委員会に申し入れていた。山口委員長も、尾辻氏らと27日に面談したことを明かし「不審に思っていた点に率直に答えてもらい疑問が晴れた
鹿児島県奄美大島で国指定天然記念物のオカヤドカリを中国籍の男3人が許可なく捕獲した事件で、奄美署と奄美市は12日までに生きていた約4500匹を島内の自然に返した。 市が奄美海洋展示館で預かっていた。捜査が終わり、8、9、12の3日間で、捕獲場所の海岸5カ所に放した。市教育委員会文化財課の平城達哉さん(34)らが各海岸の生息状況を調べ、専門家に相談しながら返す個数を振り分けた。 平城さんや署員が砂浜に放すと、すみかとされるアダンのある茂みへ向かう姿が確認された。平城さんは「密猟はほかでもあるかもしれない。関係機関と対策を検討する」と話した。弱っている約10匹について、市は文化庁に飼育・展示の許可申請を検討している。 起訴状などによると、3人は4月30日から5月6日までの間に約5000匹捕獲。文化財保護法違反の罪で略式起訴され、それぞれ罰金30万円の略式命令を受けた。販売目的だったとみられる。
海上自衛隊鹿屋航空基地史料館(鹿屋市)が、鹿児島テレビ放送(KTS)の取材申請をフジテレビ系列であることを理由に受け付けなかったことが11日、分かった。史料館側は「フジ系列の取材対応について認識に誤りがあった」としている。 取材は5日にあり、特攻を題材に県外で上演される舞台の主演俳優が、役作りや告知を兼ねて史料館を訪れた。KTSの記者が5月30日、史料館の永山勉館長に電話で取材を申請したが、「フジ系列は許可に1カ月かかるので難しい」などと言われ、申し入れ自体認められなかった。南日本新聞は同28日に申請書を出して取材した。鹿児島読売テレビ(KYT)も史料館で取材した。 史料館や海上自衛隊第1航空群司令部広報室によると、通常、取材申請があった際は広報の責任者である群司令が許可を出す。内容によっては、海上幕僚監部の広報や内閣へ相談する場合もあるとしている。 国は、元タレント中居正広氏と女性とのト
鹿児島県内の路線バス事業者が苦境にあえいでいる。「ドル箱路線」で稼ぎ、地方の赤字路線をカバーする経営モデルは2000年代初めの規制緩和で崩壊。利用低迷が続く中、運転手不足対策、車体更新、サービス向上と取り組むべき課題は少なくない。公共交通機関としての在り方を模索する事業者の本音や苦悩を紹介する。(連載かごしま地域交通 第3部「事業者の苦悩」⑥より) 鹿児島市内を中心に、バス運賃の支払い方法でクレジットカード(クレカ)が存在感を増している。市バスは2024年3月、南国交通は25年2月に導入。南国と鹿児島交通が共同運行する鹿児島市内-鹿児島空港間の連絡バスも24年4月に全便で使えるようになった。 県内路線バスでは、市交通局や南国交通などの「ラピカ」と鹿児島交通の「いわさきICカード」の二つの交通系カードが浸透している。利便性を高めるため、JRの「Suica」(スイカ)のような全国交通系ICカー
鹿児島県内の路線バス事業者が苦境にあえいでいる。「ドル箱路線」で稼ぎ、地方の赤字路線をカバーする経営モデルは2000年代初めの規制緩和で崩壊。利用低迷が続く中、運転手不足対策、車体更新、サービス向上と取り組むべき課題は少なくない。公共交通機関としての在り方を模索する事業者の本音や苦悩を紹介する。(連載かごしま地域交通 第3部「事業者の苦悩」④より) 鹿児島と福岡を結ぶ高速乗り合いバス「桜島号」は1990年、スタートした。鹿児島交通、南国交通を含む4社(現在5社)が共同運行し、所要時間はJR特急よりやや長い4時間半ほど。片道最安3000円台からの運賃を売りに最盛期は1日24往復した。 2011年に九州新幹線が全線開業し、博多まで1時間半で行けるようになってからも、手軽な移動手段として重宝されてきた。 鹿児島市内-鹿児島空港間の連絡バスと同じように“ドル箱路線”とされてきたが、現在は13往復に
鹿児島県出水市の椎木伸一市長が「総合調整権」を行使した広瀬川漁業協同組合の内木場司組合長(75)が任期途中で辞任したことが27日、分かった。同日の理事会で中村良明理事(69)が後任に就くことが決まった。 内木場氏は昨年3月、組合長に就任。「一身上の都合」を理由に、任期途中の今年4月30日付で辞表を提出した。中村氏は取材に「今、大変苦労している漁協を守るために力を尽くしたい」と述べた。任期は2027年3月までの予定。 同漁協は米之津川の漁業権を持つ。肥薩おれんじ鉄道(熊本県八代市)や出水市によると、鉄橋補修を巡り、別の男性理事が21年10月、同社役員らを14時間にわたり拘束し、漁業権とは関係のない批判や叱責(しっせき)を繰り返した。 椎木市長は今年2月、漁協に対し地方自治法に基づく「総合調整権」を行使。不当・不誠実な行為を繰り返す男性理事の解任など組織改善を命じた。
5キロ2000円台ではコメ作りを続けられない――生産者不在で乱高下する米価。消費者も納得できる適正価格は実現するのか? コメの価格高騰が止まらない。全国のスーパーで11日までの1週間に販売された5キロ当たりの平均価格は4268円と過去最高を更新。小泉進次郎農相は就任早々、備蓄米の放出手続きを一般競争入札から随意契約に変更し、「5キロで2000円」の店頭価格を目指すと訴えて注目を集める。一方、長らく米価低迷に苦しんできた鹿児島県内の生産者は、安さを求める消費者心理を理解しつつ「価格が安いままではコメ作りを続けられない」と気をもんでいる。 「60キロ当たり2万3000円は必要」。県内のある生産者が安定生産を続けられると考える概算金の目安だ。店頭価格は5キロ当たり3000~3500円ほどになる。 JAなどの集荷業者が生産者に仮払いする「概算金」は、その年のコメ相場を測る先行指標となり、集荷業者が
中国人3人の大量密猟容疑、地元に衝撃 1匹2万円の天然記念物オカヤドカリを5200匹 1週間かけ乱獲か 取り締まりに限界 奄美大島 世界自然遺産の奄美大島で5月上旬、国の天然記念物オカヤドカリ約160キロを許可なく持ち出そうとしたとして、中国籍の男3人が文化財保護法違反の疑いで逮捕された。奄美署は22日、捕獲されたのは約5200匹に上り、3人は約1週間かけて島内の海岸を巡り素手で集めたとみられると明らかにした。密猟は生態系に影響を与える恐れがあるが、取り締まりは限界がある。生物の多様性を守るには、地域全体の理解や協力が必要となりそうだ。 「ついに逮捕者が出たかという印象。今回は運よく気付けたが、氷山の一角に過ぎない可能性がある」。奄美市立奄美博物館の平城達哉学芸員は指摘する。「オカヤドカリは天然記念物の中では生息数は多いが、5000匹以上集めるのは相当な労力が必要。生態の知識があったのかも
鹿児島市吉野町の仙巌園前のバス停標識の移設を国が県バス協会に求めている問題で、バス停を使う鹿児島交通(同市)が、同市や国にJR仙巌園駅開設とそれに伴う道路工事でバス事業を妨害しないよう求める仮処分を鹿児島地裁に申し立てたことが19日分かった。同社はこれまで渋滞悪化などを理由に移設に応じない意向を示している。 同社や代理人によると、申し立ては同駅開業前の3月14日付。国道10号と市道の改良工事により、付近の道路が恒常的に渋滞が著しく悪化することになり、多額の売上喪失や顧客離れなど、重大な損害を被ると主張している。 バス停移設を巡っては、国土交通省鹿児島国道事務所がこれまで移設勧告を3回出した。県バス協会はバス停を利用する同社と南国交通の賛否が分かれているとして承諾していない。南国交通は安全性が確保されるとして賛成している。 仙巌園前付近の国道10号は2024年3月に通行ルートを変更。同園前付
鹿児島県警で続出の不祥事 表面化する前夜――届いたA4用紙10枚「闇をあばいて」 公益通報か秘密漏えいか 逮捕の元部長と県警、真っ向対立 鹿児島県警の元・生活安全(生安)部長(61)が県警の不祥事を記した文書を札幌市のフリーライターに郵送し、職務上知り得た秘密を漏らした疑いで逮捕、起訴された事件は、「公益通報」に当たるかどうかが争点の一つになる。元生安部長は「野川明輝(前)本部長が職員の犯罪行為を隠蔽(いんぺい)しようとした」と主張。県警側は全面的に否定し、公益通報と認めていない。連載「検証 鹿児島県警」の第4部は、事件の背景や類似事案から公益通報の現在地を探る。(連載・検証 鹿児島県警第4部「公益通報の現在地」①より) 昨年4月3日、札幌市のライター小笠原淳氏(56)の元に1通の封書が届いた。茶封筒に、宛先を印字した白い紙が貼り付けてあった。中にはA4判用紙計10枚。1枚目は1行だけで、
国指定天然記念物のオカヤドカリ数千匹を許可なく持ち出そうとしたとして、鹿児島県警奄美署は7日、文化財保護法違反の疑いで、いずれも中国籍で住所、職業不詳の3容疑者を逮捕した。いずれも男で年齢は24歳、26歳、27歳。3人の認否は明らかにしていない。 24歳と26歳の容疑者の逮捕容疑は、共謀して6日午前11時半ごろ、奄美市の宿泊施設で、許可を受けず、オカヤドカリ約95キロを所持し、持ち出そうとした疑い。27歳の容疑者は同日午後4時50分ごろ、同市で、約65キロを所持し、持ち出そうとした疑い。3人は計約160キロ・数千匹をスーツケース6個に入れていた。 同署によると、3人が宿泊していた奄美市内のホテルで、3人の次に部屋を利用した客から室内で物音がすると連絡があり、職員がオカヤドカリを見つけた。6日にフロントで預かったスーツケースからも物音がしたため、環境省に報告。同省職員が署に通報した。署は動機
シラスウナギ豊漁となった2024年漁期。ただ国内産だけでは賄えないのが現状という=24年12月1日、大崎町の菱田川河口 食用のニホンウナギを含むウナギ類全種を対象に、ワシントン条約の規制対象とする提案を欧州連合(EU)が検討していることについて、ウナギの養殖生産量日本一を誇る鹿児島県の関係者からは「経営が成り立たなくなる」「国は提案を防いでほしい」などの声が聞かれた。 EUは、ウナギ類全種を輸出国に許可書の発行を義務付けしたい考えとみられる。仮に提案が認められた場合、輸入シラスウナギ(ウナギの稚魚)の入手が難しくなり、取引価格の高騰が予想される。 県水産振興課によると、県の2024年度漁期のシラスウナギ採捕量は約2.5トン。35年ぶりの2トン超えと「豊漁」だった。一方で、養殖用に投入するシラスウナギの池入れ量上限は鹿児島県は8.5トン。不足分は県外産や輸入で補っているのが現状という。 県内
鹿児島県出水市の椎木伸一市長は23日までに、組織改善を求め「総合調整権」を行使した広瀬川漁業協同組合に対し、損害賠償請求を視野に弁護士と調整していると明らかにした。 22日の市議会全員協議会で報告し「真摯(しんし)に向き合う姿勢が見受けられない。厳正に対応していかざるを得ないと考えている」と述べた。 米之津川の漁業権を持つ漁協については、肥薩おれんじ鉄道の鉄橋補修を巡り、男性理事が同社役員らを長時間批判したなどとして、椎木市長が2月、地方自治法に基づく総合調整権を行使。組織改善策を出すよう求めているが提出されていない。 魚の増殖につながらない放流をしているとし、県が漁協にオイカワの増殖命令を出したのを受け「(放流事業など)市の単独補助金の返還請求についても協議を進めている」とした。 漁協の内木場司組合長は取材に「詳しい内容が分からないのでコメントできない」と答えた。 全員協議会で市は、漁協
鹿児島市郡元1丁目の交差点で2日に起きた市電と軽乗用車の衝突事故について、市交通局は21日、市電の運転士が軌道敷内で停車中の車に気づきブレーキをかけたが、軌道にたまったクスノキの落ち葉の影響で滑走し、間に合わなかったと、市議会産業観光企業委員会に報告した。 報告によると、市電は時速約30キロで走行中、約80メートル先の車に気づきブレーキをかけた。通常45メートルほどで停止するところ、滑走していると感じ車輪のロックを防ぐ措置などを取ったが止まらず、時速約15キロで車に衝突。はずみで前方台車の車輪2軸が脱線した。市電の乗客5人が軽傷を負った。 市内では秋のイチョウ、春のクスノキと街路樹が落葉するため、同局では日常的に落ち葉除去や砂まきをして滑走防止に努めている。事故を受け、こうした対策を徹底するほか、枝の伐採などを道路管理者と協議するとしている。 道路交通法は、路面電車が接近してきた際に車はす
漁協理事が叱責14時間…築100年の鉄橋補修が宙に 高校生は不安、市が是正勧告も打開策見えず 肥薩おれんじ鉄道 第三セクター・肥薩おれんじ鉄道(熊本県八代市)は、鹿児島県出水市にある鉄橋の補修に当初予定から3年過ぎても着工できていない。米之津川の漁業権を持つ広瀬川漁業協同組合(同市)の男性理事から同意が得られなかったことが理由という。鉄橋は建設から100年以上が経過。同社は「経年劣化が進み、重大な事故を招く恐れがある」として、出水市に協力を求めている。利用者からは不安の声が上がっている。 同社や市によると、米之津川に架かる長さ179.9メートルの広瀬川橋梁(きょうりょう)。1923(大正12)年に建設された。 同社は劣化が著しく修繕が必要な状況のため国に補助金を申請し、2021年10月に業者と工事の契約を結んだ。 契約から2日後、漁協の窓口として紹介された男性理事に工事内容を説明。理事はそ
軌道敷内での鹿児島市電と自動車の接触事故が2024年度、前年度比9件増の32件で、令和になって最多となった。2日には郡元1丁目で軽乗用車が接触する事故があり、市交通局は改めて注意を呼びかけている。 24年度の事故のうち、31件が自動車の右折絡みの事故で、市電側の過失は2件。車が軌道敷を横切って右折する際、並走する市電に気付かなかったり、急に曲がったりして接触するケースだ。 道交法では、市電が近づいてきた際に車は軌道敷外に出るか、必要な距離を取ることが定められている。同局も24年度、新たに甲東中学校前などの交差点6カ所で、自動車向けに停止目安線の路面標示をするといった対策を講じている。 注意喚起のポスターも600枚製作し、自動車学校やレンタカー会社などに配布。末吉健治電車事業課長(56)は「免許を取得したばかりで不慣れなドライバーも多い時期。運転士にも注意喚起している。ドライバーと一緒に安全
鹿児島県が広瀬川漁業協同組合(出水市)に対して、魚の増殖につながらない放流をしているとして、稚魚の放流などを求める増殖命令を出していたことが3日、分かった。県が命令を出すのは初めて。 県によると、漁協は出水市の米之津川で漁業権があり、漁業法に基づき魚を増やす義務がある。 漁協は2017〜23年度、米之津川で取ったオイカワを、数十メートルほどしか離れていない所に放流していた。漁協はオイカワを年間5キロ増殖する目標を定めていたが、学識経験者らでつくる県内水面漁場管理委員会が「増殖につながると判断しがたい」と指摘した。 命令は3月28日付。12月末を期限に、オイカワ10キロの放流と、4カ所以上に計16平方メートルの産卵場の造成も求めた。漁業法では、命令による計画を達成しなかった場合、県が漁業権を取り消すことになっている。 漁協の内木場司組合長は「理事会に諮って、対応していきたい」と話した。 漁協
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『南日本新聞ホームページ [ミナミニュース.コム]』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く