麻生総理は「政局よりも政策」と言って解散を先送りした。「政局」と「政策」を対立させる言い方である。しかし私の理解では、「政策」を実現するためには権力を握る事が必要で、そのための権力闘争や国会で法案を成立させる駆け引きを「政局」と言う。従って「政局」と「政策」は一体で、むしろ「政局」がなければどのような「政策」も実現はしない。逆に言うとおかしな権力者の「政策」を阻むためには「政局」が必要となる。 ところがこの国ではそのように捉えられていない。「眉間にしわ寄せ」キャスターなどは「政策は国民の為になるが、政局は国民の為にならない」と発言した。あたかも「政策」は正しい政治で、「政局」は正しくない政治という捉え方である。そんな考えが大手を振って歩いているようでは、この国の国民にはまともな民主主義教育が施されていない気がして心配になる。 国家の現状を分析し、そこから国家が選択すべき「政策」を企画立案す