【メキシコ市=菅原啓】スペイン、ポルトガルと中南米の主要国が参加する第21回イベロアメリカ首脳会議が28日、パラグアイの首都アスンシオンで開幕しました。テーマは「国家の変革と開発」で、会議は2日間の予定です。 中南米諸国は1980年代から米国や国際金融機関を通じて新自由主義のモデルを押し付けられ、大量の失業と貧困が生み出された経験を持っています。 議長国パラグアイのルゴ大統領は、開会あいさつの中で、参加各国の中で支配的だったモデルは「強制され、輸入されたもので、(いまでは)疲弊している。その結果は大部分の場合、ひどいものだった」と指摘。国家の役割を縮小することを押し付けた新自由主義政策のモデルを批判し、各国の政府は「こうした歴史の教訓を学んできた」とのべ、弱者支援の社会政策重視という「新しいパラダイムの国家を再建する必要性」を訴えました。 国連中南米カリブ経済委員会(ECLAC)が28日に