甘利明・環太平洋連携協定(TPP)担当相は7日、衆院内閣委員会で日本共産党の赤嶺政賢議員の質問に答え、政府が関税撤廃から除外する“聖域”としてきた重要農作物5項目586品目について「個別の品目数が聖域ではない」と述べ、一部の品目を関税撤廃の対象とする考えを示しました。赤嶺氏は、関税撤廃は自民党公約と国会決議に反すると指摘し、交渉からの撤退を求めました。 コメなど重要農産物5項目については、TPP交渉に向けた衆参両院の国会決議で“関税撤廃対象から除外する”とされています。安倍晋三首相も「国会決議に沿って交渉する」としてきました。 この日の質問で赤嶺氏は、甘利担当相が2月18日の会見で「(5項目が)一つ残らず微動だにしないのでは交渉にならない」と発言したことを取り上げ、「5項目586品目のすべてが聖域ではないのか」と認識をただしました。 甘利担当相は「聖域イコール586個別の品目数で聖域と言っ