宮城県の仮設住宅で暮らす被災者から、毛布や厚手の掛け布団など冬物の寝具を求める声があがっています。災害救助法の定める寝具の支給が徹底されていないためです。寝具の追加支給に後ろ向きな厚生労働省、救助に乗り出さない県の姿勢が問われます。(本田祐典) 仮設住宅約7200戸が建設された宮城県石巻市。10月上旬に大橋地区の仮設住宅に入居した男性(58)は、「行政から配られた布団がぺラペラで、寒さに耐えられない。毛布すらないんですよ」と訴えます。 5人に4組 家族5人で同市給分浜の仮設住宅に暮らす男性(71)は、「支給の布団は4人分。これでは冬を越せない」。 市内の日本共産党震災救援対策センターには、毛布など冬物寝具がほしいという被災者からの要望が連日のように寄せられます。同センターでは毛布などの配布を始めていますが、全体には届いていません。 石巻市が仮設住宅の入居者に支給するのは枕、掛け布団、敷き布