「有明海の再生には開門が必要だ」「国まで届くように声を上げよう」―。国営諫早湾干拓事業潮受け堤防排水門(長崎県諫早市)の開門を求めている福岡、熊本、佐賀、長崎の有明海沿岸4県の漁民ら約300人は24日、開門を命じた福岡高裁確定判決(2010年12月)に従わない国に抗議して、排水門沖に漁船約110隻を結集させ、海上デモを行いました。 横に連ねた船の上には「確定判決を守れ」と書かれた約12メートルの横断幕やのぼりを設置。漁民は「宝の海を返せ」「水門を開けろ」と拳を上げました。 漁船を先導した佐賀県大浦漁協の平方宣清さんが「開門させるため、国や国民のみなさんに訴えたい」とあいさつ。長崎県瑞穂漁協の石田徳春組合長は「確定判決は、苦しみ続ける漁民にようやく届いた希望の光だった。漁業被害は極限に達し、組合員は半数に激減している」と怒りの声を上げました。熊本県荒尾市でノリ漁をする男性は「漁場にヘドロが広