凍てつく寒さの中、アウシュビッツ解放式典で生存者が恐怖の体験を語っていました。高齢化で減りつづける“語り部”。一方で、収容所跡の博物館を訪れる人の数は増え、若い人の姿が目立っているといいます▼おととい、本欄でホロコーストについて取り上げましたが、書ききれなかったことがあります。戦後、加害国のドイツと被害をうけたポーランドが共同し、子どもたちが同じ内容の歴史教科書を学べるように努めてきたことです▼同様な努力は独仏の間でも積み上げられています。ドイツをはじめ、それぞれの学校でナチスが犯した罪を学ぶ。欧州の国々はそれを歴史教育の中心にすえ、相互理解や戦後平和の礎にしてきました▼ひるがえって、わたしたちの日本です。侵略したアジア諸国と共通の土台をもてず、とくに安倍政権の誕生で韓国や中国との関係は悪化するばかり。いまも公共放送NHK会長の「慰安婦」発言に、内外の批判がひろがっています▼植民地支配下で
![きょうの潮流 2014年1月29日(水)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8510216a130e7d5e9d1c2a4860958f4849328594/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.jcp.or.jp%2Fakahata%2Fweb_img%2Fakahata-kakusan.jpg)