【ワシントン=島田峰隆】米首都のワシントン市内で20日、ブッシュ前政権が強行した2003年のイラク戦争などに参加した帰還兵やその遺族の体験を聞く集会が開かれました。反戦イラク帰還兵の会(IVAW)などのメンバーが証言し、約80人の市民が聞き入りました。 集会は、イラク戦争開始12年に合わせて、米国の平和団体が18日から21日まで共同で取り組んでいる催しの一環です。 東部マサチューセッツ州に住むケビン・ルーシー氏は、イラク戦争に従軍した息子のジェフリーさんが帰国後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患い、翌年に自殺してしまったと語りました。ルーシー氏によると、戦争から戻ってきたジェフリーさんはお酒を大量に飲んだり、怒りで荒れ狂ったりするようになりました。 自殺した息子を発見して抱き上げた時の様子を声を詰まらせながら話したルーシー氏。「米国では1日に22人の帰還兵が自殺しているといわれる。無