中国吉林省長春市にある吉林省档案館(とうあんかん、公文書館)は4月下旬、旧日本軍の中国侵略に関する新しい資料を公表しました。旧日本軍の報告や電話記録、手紙などがあり、日本による侵略の生々しい姿を示すものとして注目を集めています。 (長春〈中国吉林省〉=小林拓也 写真も) 1945年8月の敗戦時、長春(当時は「満州国」の首都・新京)にいた旧日本軍は証拠隠滅のため、日本の侵略に関わる大量の資料を焼却しました。焼却が間に合わないものは、穴を掘って埋めました。 53年11月、旧日本軍の憲兵隊司令部跡に埋められた大量資料が発見されました。档案館は資料の保管と整理を行い、数年前から約60人の研究員が翻訳や研究を進めてきました。 資料は全部で10万点以上。今回発表されたのは、南京大虐殺や「慰安婦」、細菌兵器の研究・開発に従事した関東軍「731部隊」などに関わる89点です。 4月28日に日韓など外国メディ
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