日本維新の会の橋下徹共同代表は、14日放映の民放番組で、「自民党のなかには侵略(であったこと)を否定するような政治家がいる。これをやってしまうと世界に対する挑戦になる」などと、自民党に対する批判者のように振る舞いました。 橋下氏の振る舞いは、正しい歴史観に立ってのことではありません。それは、同じ共同代表の石原慎太郎氏が「侵略じゃない。あの戦争が侵略だと規定することは自虐でしかない」(「朝日」5月18日付)という発言をしているのに、それを正そうとしていないことからも明らかです。 そのうえで、橋下氏は「慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」(5月13日)という自らの妄言を合理化するために、「事実誤認に基づく非難を受けた場合は反論しなくてはならない」(4日)と主張。「世界各国の軍も戦時において女性を利用していた」「ナチスのユダヤ人虐殺のホロコーストと同じように扱われているのは違う」と“反論”を試