国内総生産(GDP)速報によると、1~3月期の実質成長率は年率3・7%減で2期連続のマイナス成長となりました。 とくに家計消費や設備投資など国内民間需要の落ち込みが大きく響いています。東日本大震災と東電福島第1原発事故の深刻な影響がくっきりと表れています。 消費者心理も大幅悪化 家計消費は年率で2・2%減少しました。雇用と所得が悪化・低迷するとともに、大震災と原発事故によって消費者心理も大幅に悪化しています。 設備投資も供給網(サプライチェーン)の寸断の影響で年率3・5%のマイナスとなりました。被災企業から部品を調達する完成品メーカーが操業停止や減産に追い込まれ、そのメーカーに部品を供給する被災地外の企業も打撃を受ける連鎖が広がっています。 なにより、この状況を打開するためにも、被災者支援、復旧・復興に果たす国の役割が重要です。被災者の生活基盤の回復に国が責任を果たす力強いメッセージと、漁