5年の結論、2時間で覆す=「拙速」と薬害被害者−医薬品ネット販売・規制仕分け 5年の結論、2時間で覆す=「拙速」と薬害被害者−医薬品ネット販売・規制仕分け 「長い議論を経た結論だったのに、2時間で覆された」。政府の行政刷新会議が6日から始めた「規制仕分け」では、医薬品のインターネット販売規制が初日のテーマに取り上げられ、緩和を検討すべきだとの結論が出された。安全面から緩和に反対してきた薬害被害者からは、「議論が拙速に過ぎる」などと怒りや落胆の声が上がった。 厚生労働省は2004年5月、ネット販売について本格的に議論を始め、計38回の審議会や検討会を開催。利便性と安全性をめぐり、業者と薬害被害者の意見が激しく対立した末、09年6月に「薬局での対面販売を原則とし、ネットは副作用リスクの最も少ない第3類の品目に限る」とする現行制度の実施にこぎ着けたばかりだった。 参考人として出席したサリドマ