東日本大震災発生から不眠不休で救済・救援活動に取り組んできた日本共産党の井上和文・福島県新地町議(55)は「肩をたたき、抱きしめることしかできなかった」と、思いを語りました。福島県と宮城県との県境の町、新地町からの報告です。(菅野尚夫) 被災者の心の傷深く 同町は、大津波で93人(18日現在)が亡くなりました。震災から2カ月を過ぎても行方不明者は21人にのぼります。ガレキの撤去作業が進められていますが、親兄弟、親しかった友人・知人を亡くした深い心の傷痕は、海風にさらされて痛みます。「生きる人たちもつらい」と井上町議。町の人たちの心は癒えていません。 漁に出たいが 震災からの1週間は安否確認、避難所への激励など24時間態勢で活動。現在もボランティアの受け入れや被災者の相談活動に奔走しています。 大震災の大津波で釣師浜漁港は壊滅的な打撃をうけました。漁協組合員3人が亡くなり、2人が行方不明。「