財政悪化のギリシャ政府が欧州諸国などに融資を求めてから23日で1年です。経済・財政状況は依然厳しく、英メディアは「救済策失敗の恐れ」も指摘しています。(ロンドン=小玉純一) 「状況は行き詰まっている。債務再編をした方がいい」「ギリシャは悪循環に陥った。景気を後退させるだけの政策では危機から抜け出せない」―。日曜紙オブザーバー17日付は、ギリシャ国会の経済委員会委員長や与党内の声を伝えました。 経済の落ち込みが予測以上です。英『エコノミスト』誌9日号によれば、GDPは2010年4%減の予測が実際は4・5%減。11年2・5%減の予測も3・2%減の見込みです。失業率も09年9%から10年14%へ上がりました。 3年間で1100億ユーロ(約13兆2000億円)という欧州諸国や国際通貨基金(IMF)の融資は、緊縮政策実施措置が条件でした。パパンドレウ政権は年金支給削減などを実行しました。 オブザーバ