東日本大震災は未曽有の被害をもたらしました。地震と津波、東京電力福島原子力発電所の事故で破壊された市町村では、住宅も商店街も、役場も学校も、病院も道路も橋も一からつくり直さなければなりません。そのための復興財源をどう確保するのか、政治のあり方が問われます。(山田英明) 予算の抜本組み替え 日本共産党は、復興財源を確保するために、2011年度予算を抜本的に組み替える大規模補正を行うよう提案しています。 11年度予算は、大企業と大資産家に2兆円もの減税をばらまく一方、5兆円規模の軍事費は温存。今後5年間で1兆円もの「思いやり予算」(11年度は1858億円)を盛り込んでいます。 11年度予算に盛り込まれた法人実効税率の5%引き下げや証券優遇税制の延長による約2兆円におよぶ大企業・大資産家減税は中止すべきです。 歳出では、不要不急の大型公共事業の中止、米軍の「思いやり予算」やグアムの米軍基地建設費