アメリカが提起した、クラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)を「骨抜き」にする新条約案が、特定通常兵器使用禁止・制限条約(CCW)締約国会議で多くの国から反対され廃案となりました。 昨年8月発効したオスロ条約は、非人道的兵器であるクラスター爆弾の全面禁止を求める、諸国民の願いに応えてつくられたものです。禁止規定を意味のないものに変質させる「骨抜き」策動に、厳しい批判がまきおこったのは当然です。「骨抜き」案が廃案になった以上、クラスター爆弾保有国はオスロ条約に背を向けるのをやめ、条約の締結に向かうべきです。 葬られた「骨抜き」案 クラスター爆弾は、親爆弾から飛散した子爆弾が不発のまま地上に残り、地雷のように子どもらを無差別に殺傷する非人道兵器です。オスロ条約は、新型爆弾を禁止対象の例外にしながらも、世界中にあるクラスター爆弾の99%を禁止する条約です。クラスター爆弾を大量に保有し、海外の戦争で自