共産党は2日、参院選用のテレビコマーシャル(CM)の放映を見送ることを決めた。「ソフト・イメージ路線」を突き進む同党はここ数年の国政選挙で、志位和夫委員長を前面に押し立てたテレビCMをPR戦略の一環として活用してきた。しかし、今回は厳しい台所事情の余波で予算削減を迫られ、テレビCMを断念せざるを得なくなった。 共産党は3年前の前回参院選では最終盤の3日間、テレビCMを全国27都道府県で流し、昨年の衆院選でも他党と同様にテレビCMで支持を呼びかけた。 今回の参院選でテレビCMをとりやめた理由について、党広報部は「若い層の支持拡大に本腰を入れるためにインターネット広告に重点を置くことにした。要はテレビCMは費用がかかる。費用対効果の問題だ」と説明している。党財政が厳しいなか、背に腹は変えられないというわけだ。 主要政党をみると、民主、自民、公明、国民新の4党はすでにテレビCMを流しているか、今