レッド・パージ被害の名誉救済などを求めた国家賠償請求訴訟で、原告と弁護団は30日、神戸市内で記者会見し、最高裁第1小法廷が上告棄却・上告不受理の不当決定(25日)を下したことにたいし、抗議声明を発表しました。 原告は神戸市に在住する大橋豊さん(83)、川崎義啓さん(96)、安原清次郎さん(92)です。 会見で、弁護団の小牧英夫弁護士は「憲法に照らして許されるかという根本を避けた幕引き。絶対に許されない」と強調しました。大橋さんは「“憲法はお休み”という決定だ。名誉救済へ、これからもがんばってたたかう」と語りました。 レッド・パージは、1949年から50年にかけて、アメリカ占領軍の示唆のもと日本政府と財界の意思で日本共産党員や労働組合の活動家を全国各地の職場から追放した、戦後最大の人権侵害事件です。今回の訴訟でも講和条約発効後、政府に人権侵害を救済する義務があったにもかかわらず、放置した不作