ウクライナ東部で軍事的な緊迫が増す中、「欧州で再び大規模な戦争が起こりかねない」(独誌『シュピーゲル』)と危惧する論評や声があがりつつあります。この中、ウクライナ軍は4月30日、ロシア軍の介入の危機だとして、最高の警戒態勢に入りました。 【パリ=浅田信幸】キエフからの報道によると、ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は4月30日、同国東部で親ロシア派の反乱が拡大し、ロシア軍の介入の危険が迫っているとして、全軍に対し最高の警戒態勢に入るよう命じました。 インタファクス・ウクライナ通信によると、大統領代行は「ウクライナに対しロシアが大陸戦争を開始する現実的な危険がある」と指摘し、「全軍が全面警戒態勢に入った」と表明。また「情勢不安定化のたくらみがある」とし、ドネツク州とルガンスク州の「テロの拡大を阻止することが第一の目的だ」と述べました。 ウクライナ暫定政権は24日から、政府庁舎を占拠し続ける親