防衛省が沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブに陸上自衛隊部隊の常駐を秘密裏に検討していた問題で、キャンプ・ハンセン(同県金武町など)や嘉手納弾薬庫(同県読谷村、沖縄市など)でも自衛隊の常駐配備を検討していることが分かりました。日本共産党の穀田恵二衆院議員が衆院予算委員会(3月3日)で示した同省統合幕僚監部作成の内部文書(2012年7月)に明記されています。 これら3基地は日米地位協定2条4項aに基づく共同使用施設に指定されており、ハンセンには陸自が訓練で使用するために連絡官を置いていますが、部隊は常駐していません。米軍に加えて自衛隊も配備すれば基地負担の大幅な増強になり、地元自治体・住民の反発は避けられません。 文書はさらに、沖縄への自衛隊増強の狙いとして、「尖閣や先島にて事態が生起した場合」に初動対処することなどを明記しています。中国を想定した最前線の共同出撃基地にする狙いであり、