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アメリカ大統領選
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みなさん、お知らせです。 赤木智弘さんの言論をめぐる「希望は戦争?ブログ ~丸山真男をひっぱたきたい Returns~http://d.hatena.ne.jp/t-akagi/」のオーサー陣から撤退することにしました。 理由は、いろいろあるのですが、まあ一口で言えば、ハイパーメリトクラシーへの抵抗をするために、そのコミュニティにわたしがいることが不適切になったためです。 そのブログを作るグループの連絡用のmixiのコミュで、管理人からわたしへの中傷がありました。抗議はしたものの、管理人側からは誠実な応答は得られませんでした。わたしが「ひとり」だというだけ、あるいは主語を示さない日本語(←両方とも何が悪いの?)を使用したことにより、それはまともな意見ではないと管理人は言っています。 共同体から離れて都市で家や職のないものを、「非人」身分に組み入れていた江戸期の下層民政策を髣髴とさせる管理人
Unknown (通行人) 2007-10-16 01:15:28 年収300万程度あったら、普通貧困層とは呼ばないと思いますが。「年収300万円程度のベイシックインカムによる所得保証」って、まさに貧困の撲滅以外の何物でもないと思うのは私だけですか? あと、トリクルダウン効果は新自由主義の論拠の一つとして唱えられているもので、一部の新自由主義の学者以外にはまず信じられていません。ましてやインテリ左翼においてはほぼトンデモ扱いというのが妥当でしょう。新自由主義批判ならともかく、インテリ左翼批判でこの言葉を用いるのはいかがなものかと思います。ま、余計なお世話ですけど。 返信する 目に優しい・・が (読者) 2007-10-16 21:09:56 本文の記事のが、読みやすくなったのは助かります。字が大きくなったから。 でも、コメントと混ざってしまっている感じでわかりずらくなりました。 慣れればい
赤木智弘さんを応援するブログができました。 希望は、戦争?blog ~「丸山眞男」をひっぱたきたい Returns~ http://d.hatena.ne.jp/t-akagi/ こちらの企画にわたしも加えさせてもらっています。 有志がmixiの赤木智弘コミュニティを通じて立ち上げた企画です。 サヨクには何かと評判のよくない赤木智弘の言説。 しかし、わたしは彼を孤立させてはならないと考えています。 若者ときちんと向き合わず、まともにつきあう気もなく無責任な評論を書く、困った論者は、サヨクにいっぱいいます。 以前、赤木さんに集団トラックバックみたいな返事を書いてもらう企画が「論座」という雑誌でありました。 そこには、赤木さんに象徴されるフリーターをどこか幼児扱いしたり、見下し同情する返事が集まっていたと思います。 特に映画監督2人は、さっぱり分かっていなかった。 かたや、サヨク系の労働組合や
あわなかったシンポジウム 大阪市立大学のプレカリアートに関する公開無料シンポジウムに参加への参加は、途中でやめることにした。 とても息苦しかったからだ。 京阪神には何もないのか パネリストさんたちの、欧米・ならびに東京ではプレカリアートの運動がある、しかし地元大阪・京阪神では起こっていないという報告は、事実誤認だと分かった。 実際に、京都や大阪のミナミで、イラク反戦のサウンドデモが幾度か行われている。そのうち、元・教育基本法改正反対のデモでは、まるで世代×階級闘争のノリで、京都の四条通で若い世代の貧窮を訴えるデモンストレーションをやっているグループがあった。大学の学費の高さ、愛国心よりも現金がほしい、派遣に危険手当出せ。そういったメッセージのプラカードや、祭りの山車のような見世物があった。(この件については、あとでリンクを貼る予定です。) ただし、そこはセクトがらみのカラーではあったけれど
日雇い派遣ワールドというのは、一般社会から離れた世界である。 職場に書類がほとんどない。 たまに正社員の友人と会ったり、NPOなどの集まりにいくと、書類の山に驚くことになる。 そして、そこで働くうちに、少なくともわたしの場合は失語症とまではいかなくても、日本語の文法をスムーズに使えなくなってしまった。 「が」「は」「を」などの接続の意味・ニュアンスが分かりにくくなってしまう。意味は通じても、どこかおかしい風な言葉になってしまう。 また、まとまった分量の文章を以前のように読みこなせなくなる。たとえば一週間で読める本の数が、三分の一ほどに小さくなってしまった。 文章もとてもヘタになった。ブログをはじめてからは、別の展開があったようで、少しずつマシになってきている。しかし、以前のような「中産階級」風の「自然」でなめらかな文章はたぶんもう二度と再生産できないだろう。(この「自然」というものも、その
高学歴者 (banana) 2007-03-14 20:13:26 のほうが、自然な・・・ってできるでしょう。 リンクをのぞく気力もないですが、3k職場では、希望や欲望(はある。チャリのお姉ちゃんのパンツがみえたぞ!みたいな)、そしてスキルアップ・オン・ズテージみたいなチャンスはないです。私も、新聞をとるのを辞めました。PCでも、ブログも自分のと、もう一人のだけを開けるようになって行きました。後は調べものだけです。 そうした作業員の中でも、仕事を職人並みにきっちりやるという人々、彼らは強固なチームワークを造っている。一方、どうせ・・・といって自堕落にすごす作業員がいます。共通しているのは、彼らは、そして現場では自分も、能弁ではなくなります。そう、4ヶ月はかかるでしょう。 僕は、チームワークの彼らに熱いものを感じたのです。かっこいいです。 一方、インテリは、共通の言葉をもっているのです。つま
(これはミキシーのわたしの日記からの転載です。) 最近、とある全国紙の記者さんから取材を受けた。 ちゃんと相手の質問に答えられなかったり、話題がそれたり迷惑おかけしたのでは? と後から心配になってしまった。 そのほか、20代初頭からいろいろなアルバイトを少なくとも80社以上でやってきた(主に日雇い・派遣)ことを思い起こした。 つらいこと、それに何も考えられず生き延びるために段々体力が減り、自分が心身ともに壊れていったことを思い出す。 たとえ一日とか一週間・一ヶ月とはいえ、いっしょに働いた人たちは今どうしていはるのだろう? あるフリーターの男性は、親と折り合いが悪かった。無理を重ねて一人暮らしをしていた。そこは、歴史的に被差別の住む地区だった。たぶん意図的に再開発計画から外された地区だ。京阪神圏の孤島ともいうべき辺鄙で不便なところに彼は住んでいた。 交通事故の後遺症で働けなくなってしまった女
最近、読んでいる最中の本のなかで、ものすごいコピーを見つけてしまった。 「亡霊化」だ。 ここでこんな風に使われていた。↓ 「均質化は、均質化されざる部分を異質なものとしてかえって焙り出すことになる。それゆえ、人々をよき国民の方へと治療する国民化に並行して、非国民的存在の隠蔽あるいは抹殺の操作がなされる。(中略)よき国民の定義から排除された日組織・非定住・非家族の存在は、下層労働市場にゆだねられ、流動化する(中略)マジョリテイとの連続性を断ち切られた下層マイノリティは、そこにいてもいない、ありえないものとして亡霊化され、放置される。ようやくマジョリティの目に映るマイノリティの現実も、愚か者たちによる自業自得の結末として感受される。Z/バウマンが『排除されることは社会的な処刑ではなく、社会的な自殺の結果として示されるのだ』と述べたのはそういうことである」 (「不埒な希望」刈谷歩 偏 松籟社20
駅前スーパーについて 梅田の駅前深夜スーパーというのがある。そこは、夜の10時や11時まで開いている。だいたい、残業で帰りの遅くなった雇われ人たちが、家の近くのスーパーで買い物ができないときに、乗り換え地点のこの駅で食料等を買い込んで帰路につく。 以前、淀屋橋の企業で働いていたころは、わたし自身もよく駅前スーパーを利用していた。残業が夜の9時台であれば利用できる時間帯に、その店は営業していた。 大都会のコンビニは店の面積が小さく、その分置ける品数も少ない。やはりスーパーのほうが生鮮食料品が手に入る。口内炎のできやすい体質のわたしにとっては助かる商売だ。 そこで夜の9:00代くらいに残業がえりとおぼしい人に話を聞いてみたらどうだろうか? いろんな会社の残業事情が読めるのでは? そう考えて梅田にでかけた。 Aさんの場合 その深夜スーパーで、レジに並んでいたある人に職場の様子をうかがってみた。体
若者の就業支援もしくはひきこもりやニート対策として、農業体験をかかげる団体がある。 このあいだコムニタス・フォロの主催した不登校・ひきこもり・ニート串刺し対談では、高岡 健さんが「今の日本の農業人口は全体の0.1%」だったかな? ちょっとメモをとりそびれたし記憶があいまいなのだけれど、かなり小さい数値を言っていた。 え、そんなに少なかった? と思いつつ、自分でも調べてみることにする。 「日本」と「農業人口」でググルとてごろなサイトが出てきた。 ↓ わが国農家人口と農業労働力の将来推計 http://www.affrc.go.jp/seika/data_nriae/h04/nriae92009.html >農業就業人口は,1990年に565万人だったのが,2020年には200万人と1990年の35%>に減少する とある。 1990年と2020年の農業就業人口の平均をとると、658.5万人。
以前、関西のあるブランド企業の子会社で、VDT労働についたことがある。やはり、派遣会社から派遣されてのことだった。それも、数えてみたら全部で5重派遣だった。2ヶ月の契約だった。 そこでの仕事は、CCDカメラに使うムカデ型の半導体が正常に作動するかどうかを見分ける検品作業だった。 それを、労働論のなかではVD労働ということを、労働運動関係者から知らされた。おそらく VDとはview disprayの略だろう。 また、公衆衛生学のテキストを見ると、VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)作業と記されていた。 ひとりで机の前に座り、1センチ四方かそれよりも小さな半導体を、機械にセットして、正常かそうでないかによりわけていく。未来学者のA・トフラーがかなり前に「セル生産方式」というのを紹介していた。第二の波の工業化社会では重厚長大におおがかりな装置を使って大人数でやっていた作業が、第三の波の
過日、さる全国紙の新聞記者から取材を受けた、知り合いのブロガーからの紹介だった。 若い世代の見る安倍首相の印象、キャラクター評のほか、若い世代にとって必要な政策は? という質問もあった。 それに答えたものを中心にブログでも報告したい。 まぜ、何といっても社会的排除に歯止めをかけて、憲法保障されている生存権を実質保障させなければならない。 そのためには、若い世代をはじめ貧乏人に現金がまわる仕組みを整える必要がある。 ○若い世代を正規雇用した企業を減税する これは自民党の機関紙「自由民主」でもとりあげられている。(このあいだ国立国会図書館関西分館に行ったときに読んできた。) ○アルバイトの時給の倍増。 これも政治からが最近検討していると政治部の記者より聞いた。また、一部の社会運動・労働運動関係者も数年前から主張している。 ○国内版トービン税 ベルギーでは導入ずみとの情報もある。金融取引に税をか
(この記事は「タカマサの気まぐれ時評」へのhttp://blog.drecom.jp/tactac/archive/1332へのトラックバックです。) ハラナさん、フルキャストに宮城県警が入ったとの記事、ありがとうございます。 フルキャストを捜索 警備業務に違法派遣容疑 宮城県警 2007年01月12日17時58分 mixiの派遣関連のコミュニティで、フルキャスト関係者が「うちの会社にとうとう警察が入った」と報告していました。それはどうやらこの件だったようですね。 少し垣間見た警備業 実は昔、直接雇用で警備員をやろうとして、1日で挫折したことがあります。 大阪環状線沿線にあるとある警備会社に面接して、採用に。 そして、次の日さっそく朝早く出社して、仕事場に同行。 そのとき、同僚の服のボロさ、移動する車中の汚さにビックリしました。 カップラーメンの食べかすなどが散らかって腐りかけているのです
なぜ連帯は難しい? (この記事は、ハラナ・タカマサさんのコメント欄へのレスです。) ハラナさんは、「良平等」を目指す連帯がとても難しいとおっしゃる。 これを問題の糸1とします。 さらにもうひとつ、消費者も含めて労働条件切り下げの共犯者だと指摘している。 こちらを問題の糸2とします。 まずは問題の糸1について。 日本の場合、ロス暴動までも行っていない。抑圧や排除や不正への怒りが市民権を得ていません。 本田 由紀さんもシンポジウムでおっしゃるように、おかしなことに対して怒っていい、批判してもいいという雰囲気がない。 いや近年、加速度的に減少している。 それ自体広い意味をなす「自分探し」が一律に愚かでいけないことだとされる。 ホントにいるのかと誰もが耳を疑うであろう「分数のできない大学生」や「自分の勤めている会社の漢字も書けない期間工」が問題とされています。「凶悪」で「キレる」青少年が主観的ムー
ワタリ・ワタリャンといいます。失業と半失業のはざまで、ゆれています。 グッドウィル・ユニオン組合員。 デジタル・ハリウッド学生。 民族自然誌研究会の会員でもあります。
排除の合図 ある労働経済ジャーナリストの講演会のあとの飲み会での出来事だ。 メニューを見て注文をとったところで、「初対面の人もいるので自己紹介してください」と主催者から声がかかった。 ひとりひとり自己紹介をしていく。やがて自分の番がまわってきた。 何から話そうか、迷ったが、登校拒否のことから話すことにした。それは元祖リストラ学校教育への拒否反応でもあったのだから。 そうすると、まだ自己紹介を終えないうちに、ある地域労働組合のアクテイヴィストが大声でこう言い放った。 「あなた、勉強しないといけないよ。もっと勉強をしないといけないよ。」 穢れたものでも見出したような興奮と憤りのなか、彼女は何かに取りつかれたように、怒鳴りちらす。 その後、とてもわたしが自己紹介をできない状態になったことは言うまでもない。 その席ではなるべく他の人と話すようにしていた。 それでも彼女はわたしをジっとにらんでいた。
予想通りに…… ↓ こちらのブログをごらんください。 評論家・池内宏美のブログ http://ikeuchihiromi.cocolog-nifty.com/ikeuchihiromi/2006/11/post_35a3.html もともと、期間工は漢字が書けるのか? という雇用形態差別になる発言をしたあと、2ちゃんねるや他のサイトでも「ひどい」「むちゃくちゃ」という声があがった。そのため、後日、期間工が漢字を知らないとした部分を削除したうえで再掲載した記事です。 80年代なかごろ・十代半ばのころよりわたしは、フェミニズム・女性の社会進出・地位向上がこうした結末をもたらすのではないかと危惧していました。 その予想がズバリ当たりましたね。 大人の女性が、高等教育とやらを受け、階級、じゃなかったジェンダー的裏切り者となる。そうすると、地位があがって女性解放だ。 このシナリオは、選抜されたごく一
さる地域労組の事務所を場所の確認がてら訪れた。 奇妙なクレーム そのさい、専従活動家Cは、「昔はみんな終身雇用で幸せに働いていた。ところが80年代半ば、お前ら若い世代が自分探しをした。なので、労働者派遣法が成立し、労働条件がどんどん切り下げられている」 といった意味のことを言った。 そのときの人を見下した目つき、あまりにも一方的なもの言いにはうんざりさせられた。 「根拠がないのではないか。」「自分の観察結果とは食い違うがどちらが妥当なのか、両方とも間違っているのか」と問うたものの、人の質問をはねのける形でグダグダと長い説教が開陳されることになった。 「若い世代のうち何割が自分さがしをして、それがどうやって労働者派遣法につながるか」 と言っても答えはない。人の言葉を完璧に無視している。 おかしい。80年代半ば、労働者派遣法が成立したころ、わたしは十代の半ばだった。選挙権も被選挙権も持っていな
労働組合の記事を書こうとすると胃が傷むので、ちょっと別のことを先に書いてみる。平野さんのブログへのトラックバックとして。 読者は「災害ポルノグラフィ」という言葉をご存知だろうか? Lenazo さんの西之坂学園時報 平野 祐二の「最近読んだ本」 こちらは「災害ポルノグラフィ」でyahoo検索すると見つかった 善をなさんとして悪をなすのか ソマリアにおける国際的援助活動 旧・第三世界を援助をする活動家らが、先進国での問題と資金集めと売名のために、貧困や災害の被災者を無力で主体性のないものとして描き出す傾向がある。 それに対して、旧・第三世界の非地人を援助ぬきでは生きられない存在として描くことを批判する表現として使われるようになった。 過度に本人たちの主体性を無視したり、確かに予言できるはずもない未来の可能性を100%奪うことを自明視させる表現が該当する。それはポルノグラフィと同じ程度に人の尊
なんだか最近体調がよくない。胃腸がこわれているようで、痛みをかかえて寝込むことも多い。 だけど薬を飲んだたら快方に向かっている。 寝込んでいては取材はできないけれど、これまでの貯金をもとに書こう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 大学を義務教育に 以前オフ会で、ある労働組合の活動家がこんなことを言っていた。 「大学を義務教育にしたほうがいいと思う。」 わたしは、この提案を受けて、すぐさま意見を言えず、押し黙ってしまった。 それは自分自身、二つの考えに引き裂かれたからだった。 ひとつは、なんてひどい、ということ。これまで日本では、準義務教育とも言える高校を卒業できない人間を労働市場から追い出すか、もっとも条件の悪いところに閉じ込めてきた。 それは中等教育のカリキュラムにあわない人間を労働市場からはじき出し、冷遇する仕組みだった。 それを大学
前記事と同じ山車の別側面。祇園祭の山車の簡素型に、政治・経済的メッセージが貼られている。日本の伝統を受け継ぐ社会運動はいいものだ。 製作費2万円は貧乏人にはキツいと製作者は言っていた。 かつてアパルトヘイト(人種隔離政策)の最中にあった南アフリカの子どもたちは、権利を求めるデモの横断幕にこう書いていた。 “Liberation first, Education after”(解放が先、教育は後でいい) 今度は日本の20代の人たちが、階層隔離政策に抗議して、教育よりも生存権が先だと訴えている。 「愛国心なんていらねえから 十万円よこせ」 日本の不安定雇用の状況は世界でも突出している。 トラックバック用URL http://d.hatena.ne.jp/ost_heckom/20060927/p1
寮まで歩きながら 先ほどの記事に登場してもらったAさんに、バス発着場のあと、その会社の寮に案内してもらった。Aさんは以前そこから工場に通っていたのだ。道すがら、寮での生活について説明してくれた。 歩いて移動できるものの、けっこう遠い。バス発着場まで30-40分はかかる。辺鄙な町の、さらに辺鄙な場所に寮はある。駅にも、一番近いコンビニにも、同じくらいかかる。自動販売機もちょっと離れたところにある。靴づれした足で動くのは痛かったり通常以上に疲れたりするだろう。 周囲に商店街もないところで、何かと不便だ。暗い夜道はお店もなく、殺風景なコンクリートがための環境で、街路樹ひとつない。わずかに田んぼがあるだけの不気味な路地を二人でてくてく歩いてゆく。 <2006.9.8付記>歩きながら、Aさんは話す。朝はバス発着場まで駆け足すること。工場についてから着替えること。正社員なら社員食堂で従業員割引を使える
大阪北部のある派遣・請負会社から派遣先企業に送られて、自動車の部品の溶接にたずさわった20代男性から話をうかがった。 彼は自分でも聞きとりをすすめており、相互取材になった。 そこで知らされたのは、人間を犠牲にして進んでいく科学技術と産業の姿だった。 同時に、そこにこそ人間工学のフロンティアが開けている。 くつづれしない安全靴、人にばね指を起こさないで操作できる溶接ロボットの開発が待たれる。 労働者をいたぶらない技術が求められているのだ。 また、若い世代に必要なのは軍隊型の共同生活や道徳的な説教やカウンセリングではないことも、彼の話から明らかだ。それよりも適当な休憩が必要なのだ。いや、こうした労働は、すべての人間にとって過酷で不適切と言えるのではないだろうか? こうした現場ラインでの人間の使い捨てをはじめから組み込んだ自動車というものを、これ以上作る必要はあるのか? もしも人が手を切ったり、
先日、大阪府のジョブカフェを訪れた。大阪北部・天満のエルおおさかの2Fにあるほうだ。(南方面では堺にもある。)労働行政の職員はごくわずか。ほとんどは民間のある会社(ヒント:αβ-18;イニシアルはアルファベットの18番目・英語で新兵調達という勇ましい意味の会社名)の職員がほとんどだという。ちなみに、この民間会社の名前は伏せてくれとのこと。ヒントまでは禁じていなかったので、みなさん、推論してみてください。 インターネットカフェのように会員制になっており、登録が必要。登録をすませ、係員からアウトラインの紹介を受けたあと、どんなところか見て回った。 就職や仕事に関するいろいろな情報・資料がおいてあるコーナーがやはりメインだ。求人誌のほか、会社四季報や業界図鑑などもおいてある。職業別の紹介ヴィデオやビジネス・マナー解説用ヴィデオも置いてある。 名前にあるカフェのほうの機能はあまり期待しないほうがい
最近、偽装請負で働いている20代の男性から話をうかがった。 彼は、京阪神圏の大学を卒業した後、フリーターを始めた。聞けば、派遣・業務請負の会社に登録して働いているという。そこからの指令によって、たとえば大山崎など京阪神の辺鄙なところにある工場などに勤務しているそうだ。 「自動車を作るための溶接の仕事を経験した」と彼は言った。ボタンを両手でおさえると、自動車の部品に200Kgの圧力がかかり、溶接できるそうだ。その作業をずっとやっていると、やがて、手のひらを内側に曲げる動作ができなくなるという。 どういうことか。厚手の軍手を二重にしてはめる。それで、両手のてのひら全体を使ってボタンを押す。そのうちに、だんだんと手が固まって、なめらかな動きができなくなってくるという。人を無能にしてゆく労働なのだ。 こうした、誰もが嫌がり逃げたがる過酷で破壊的な労働が、下請け・孫受け・偽装請負またはヤミ派遣などに
hamachan のブログEU労働法雑記帳のコメント欄に書いたものを転載。その後、一部修正。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ コメント この問題がやっと大きく社会問題化されて、うれしいというか、もっと早くやるべきだったといいますか。 実は、わたしも松下ひ孫受けの会社から、松下の子会社のある事業所に「派遣」されたことがありました。 そのとき、ひ孫受け・孫受け会社の名前、給与、保障を松下の子会社ではしゃべらないようにと支持を受けました。 表向き、別の派遣会社を通しているので、おそらく偽装請負かヤミ派遣でしょう。どちらにせよ、周囲に知られては困るわけです。 そのときにはぜんぜん労働法の知識もなく、自分たち派遣が悪いかのような
この記事は、「タカマサのきまぐれ時評」「ソフトなヤクザとしたの偽装請負と工場」http://blog.drecom.jp/tactac/archive/924へのトラックバックです。 ハラナさん、お久しぶりです。あなたのブログのコメント欄に書こうとしました。すると長くなったので、こちらの記事からトラックバックします。 偽装請負の話を書いてくれてありがとう。 以前、自分がとある偽装請負で働いたときにも、休憩時間はすべてのシフトで45分でした。やはり大きな事業所のなかを、食堂まで移動するのに10分かかりました。 女性のわたしは、一日5時間15分というシフトだったので、昼に疲れ果てて食事をとれないことはなかった。けれど、徹夜も含む一日12時間(+残業)シフトの男性のなかには、昼休みになると机につっぷして伏せている人たちはいましたね。彼らはほとんど毎日昼食ぬきです。 正社員はそれを当たり前のように
当ブログともつきあいのあるブログ;深夜のシマネコ さんが、「バックラッシュ」を非難し、ついでに彼を養ってくれるお嫁さんを募集してはる。 http://www.journalism.jp/takagi/2006/07/post_136.html 弱者男性のほうが、弱者女性よりも生きにくいというのは女性問題軽視または見落としではないか、主観的な弱者意識が認識をくもらしている。この点は立場が違うと言っておこう。 フェミニズムとのかかわり だが、プレカリアートの立場のものが、研究者/教員を中心とするフェミニズムに違和感・被排除感を抱くのは、理解できる。 かつてわたしはフェミニズムの著作の熱心な読者だった。1980年代、十代半ばで小倉千賀子の講演会に行き、フェミニズムやゲイのコミュニティに出入りしていた。その方面の同人誌・ミニコミ誌も読み漁った。 そこで味わったのは、上流・上層の話にはついてゆけない
学校に行かない子と親の会・大阪発行の会報・ココナッツ通信2006年4月号に、山田 潤さんが若者と仕事についてのエッセーを書いていらっしゃる。このエッセーの後半部分を、本人の許可を得て掲載する。そのうえで、コメントをワタリがつけてゆく。読者もどんどん意見をしてほしい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「不登校」と「親の会」(15)「ニートって言うな!」「不登校って言うな!」 山田 潤 (前半は当ブログ内記事http://blog.goo.ne.jp/egrettasacra/e/8b453bc77740595ab7b5aec13dd3b746に収録) 大学生の場合は、しかし、がんばれば自分は座れるかもしれないと期待できるほどには、まだしも「椅子」は残されている。
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